公然わいせつ事件で活動を自粛していたSMAPの草なぎ剛(34)が28日から仕事復帰するのに伴い、広告を中止していたトヨタは14日、再開する方針を明らかにした。事件は不起訴処分となり、13日に所属事務所が芸能活動再開を発表したことを受けての異例の判断。草なぎ=SMAPの根強いブランド力を証明した形で、トヨタの“解禁”は他のCM出演企業にも影響を及ぼすことは必至だ。
「広告媒体全ての打ち切りを決定する」。事件当時、草なぎが契約していた7本(うちNTT東日本は4月末で契約終了)のCMの中で、もっとも強い態度を示していたトヨタが動いた。
同社関係者によると、当初はタレント契約自体の打ち切りも検討されたが、「事件が不起訴処分になったことや、長年の広告起用によるイメージ資産に対する影響が少ないことなどを総合的に勘案し、広告出稿を再開する方向で検討中」とした。
同社は1998年4月から草なぎを「トヨタレンタリース」の広告宣伝に起用。テレビ、ラジオ、雑誌、ポスターの各媒体に露出されてきたが、今回の事件を受けて全面中止していた。
ただ、草なぎが容疑を認めて反省している、社会的制裁を受けたことなどから、東京区検が1日に起訴猶予処分とし、それを受けて13日に所属事務所が今月28日のフジテレビ系「SMAP×SMAP」の収録で現場復帰(放送は6月1日)すると発表した。
逮捕から36日目という思いのほか早い復帰の裏には、テレビ、ラジオ各局や番組スポンサー、CM起用企業などの意向が働いたようだ。草なぎを欠いた「スマスマ」は再放送などを流し低視聴率を招いた。また、テレビ、ラジオ各局などに計3万通もの「早期復帰」を求める嘆願書が届いた。
こうした草なぎ、SMAPに対する絶大な人気と影響力にトヨタがいち早く反応した格好。広告自粛やタレント契約の中止を検討するなど“様子見”をしている他企業がこれに追随しそうだ。
実質的な降板は、すでに新キャラクター「地デジカ」(民放のみ)が発表された「デジタル放送推進協会」のみとなる