Hey!Say!JUMP?伊野尾慧と山本美月がW主演を務める映画『ピーチガール』が5月20日に封切りとなった。人気コミックの実写化とあって話題の同作だが、5月22日に興行通信社が発表した週末観客動員数ランキング(5月20~21日)では、3位に初登場。動員数では、後輩の主演映画に敗北するという厳しいスタートを切った。
1997年から2004年に「別冊フレンド」(講談社)で連載されていた上田美和氏の少女コミックが原作で、高校生4人の恋愛模様を描いたストーリー。映画初出演にして初主演となった伊野尾は、学校一のモテ王子で“チャラ男風”だが、実は繊細な心の持ち主という岡安浬を演じた。ヒロイン?安達ももを山本が務め、そのほかに主要キャストとして真剣佑や永野芽郁が出演している。
累計発行部数1300万部を超える人気コミックの実写化だけに注目度も高かったが、公開後2日間の動員は12万人(全国301スクリーン)で、興行収人は1億4300万円。スクリーン数が同等のコミック原作ラブコメディでは、全国303スクリーンで公開されたKAT‐TUN?亀梨和也主演映画『PとJK』(17年3月)が土日で14万1000人、興収1億7300万円で、『ピーチガール』はこの数字を上回ることはできなかった。また、Sexy Zone?中島健人が主演を務めた青春ラブコメディ『黒崎くんの言いなりになんてならない』(16年2月)は160スクリーンで公開され、動員は15万7680人、興収1億9070万5900円を記録しているため、単純に数字だけで比較すると伊野尾は後輩にも負けた格好となった。
「Hey!Say!JUMPメンバーの主演映画では山田涼介の成績がズバ抜けており、『暗殺教室』(15年3月)は313スクリーン公開で、動員35万900人、興収4億1078万8100円でした。続編『暗殺教室~卒業編~』(16年3月)は319スクリーンで、動員54万4641人、興収は6億3919万3900円。今年1月には中島裕翔主演の『僕らのごはんは明日で待ってる』が全国97スクリーンで公開されましたが、週末の映画ランキングでは“トップ10圏外”という大コケの幕開けとなり、興収や動員数データなど詳細は報じられていませんでした」(ジャニーズに詳しい記者)
映画主演歴のあるJUMPメンバーの中では、健闘している様子の伊野尾だが、『ピーチガール』を見たネットユーザーの感想を見てみると、W主演の山本&伊野尾について「高校生に見えない」「高校生役に無理がある」と、ストレートな指摘が多く見受けられる。「2時間もない映画に、マンガ18巻分のドタバタがうまく詰め込まれていて大満足」「伊野尾くんのイメージビデオとしては120点」といった好反応もあるが……。
「『5分に1度、恋の事件が巻き起こる!?ドタキュンラブストーリー』と銘打っている通り、ドタバタな展開が繰り広げられているようです。しかし、“事件”を詰め込みすぎだと感じた人も多かったようで、『リアリティが一切ない』『適当な演出が多くて思いっきりツッコんでしまった』『とっても急展開で意味不明な胸きゅん事件の連続』『ストーリーが無茶苦茶でツッコミどころ満載』と、厳しい声も少なくありません。特に山本に関しては『支離滅裂レベルな脚本もひどいけど、山本美月の起用も原因。彼女にコメディエンヌを求めたことが大間違い』といった酷評も出ています」(同)
キャスティングやストーリー展開に疑問の声が噴出している『ピーチガール』。今後、動員数をどれだけ伸ばせるだろうか。