- 447 - = =2019/1/23 11:35:25
1/23(水) 7:02配信
今や、アーティストたちのプロモーションに欠かせない存在となったSNS。TwitterやInstagramはもちろん、LINE、YouTubeと様々なSNSが活用されている。その中の一つとして、昨今多くの日本人アーティストが利用するようになったのが、中国最大のSNS「微博(Weibo)」だ。
「微博(Weibo)」は、“中国版Twitter”とも言われている中国最大のSNS。多くの中国人が様々な方法で活用しており、マーケティングツールの一つとして地位を確立している。公式HPによると、個人アカウント数は7.2億人、公式アカウント数は291万件、企業公式アカウント数は137万件、日本企業公式アカウント数は2556件。全ユーザー数3億3500万人、日本国内のアクティブユーザー数4500万人であるTwitterよりも、圧倒的に多くの人々?企業が利用していることが分かる。
中国は口コミ大国と言われているのをご存知だろうか。昨今急速にインターネットが普及した中国では、モバイル端末で情報を収取したり、SNSを使ってコミュニケーションを取って情報を得ることが非常に多い。つまり、急成長を遂げ50兆円と言われている中国のエンタメ市場にアプローチしていくことを考えると、「微博(Weibo)」の活用は欠かせないのである。実際、多くの日本人アーティストが「微博(Weibo)」を利用している。例えば、米津玄師、Suchmos、木村拓哉、SEKAI NO OWARI、きゃりーぱみゅぱみゅ、渡辺直美……。昨年、初の日本人アーティストとして、中国最大のポップミュージックアワード『The 25th CHINESE TOP10 MUSIC AWARD』のライブイベントに招聘出演した倉木麻衣もその一人だ。
では、なぜ日本人アーティストが中国を次なる舞台としてとらえているのだろうか。2017年の日本国内音楽ソフト総生産を見ると、前年比95%と減少傾向。純粋な音源というプロダクトは国内需要が減少しているのである。かつて、エイベックスは「単なるレコード会社ではなく、総合エンタテインメント企業へ」と銘打ち、V字回復を遂げたことがあった。つまり、現在の日本国内で収益を挙げていくためにはコンサートやマーチャンダイジングなどを積極的に行なっていかなければならないのである。とはいえ、内需に頼るのにも限界がある。そこで、急成長を遂げている中国市場へ目を向けるアーティストが多いのではないかと考えられる。
例えば、現在日本でも人気の米津玄師。大ヒットしたシングル『Lemon』は海外iTunesでもリリースされており、台湾と香港ではiTunes総合チャートで1位を獲得。シングルCDも発売された。昨年12月26日には「微博(Weibo)」のアカウントを開設し、すでに約30万人のフォロワーがいるほど人気を博しており、2019年3月19日には上海で初の海外公演も決定した。YouTubeでも海外からのコメントが増加しており、着実に活躍の場を広げていっていると言えよう。
そんな米津玄師より一足先に中国市場に参人したのは、Suchmos。昨年9月15日、16日に上海で開催された音楽フェス『Concrete & Grass 2018』に出演、同時に「微博(Weibo)」のアカウントも開設した。Suchmosのマネージャー金子悟氏が「海外に向けた準備も進めたいと思っています」(参照)と語っていたことがあったが、今後も対中国向けのプロモーションが増えていくのかもしれない。
さらに、昨年12月22日は木村拓哉も「微博(Weibo)」アカウントを開設。そもそもジャニーズはSNS禁止というルールがあったことから、ファンのみならず多くの人々を驚かせた。昨今、枠にとらわれない幅広い活動を見せる木村は、昨年12月1日台湾で開催された『ASIA FASHION AWARD 2018 in TAIPEI』にもアンバサダーとして出席し、続けて『JUDGE EYES:死神の遺言』発売記念イベントにも参加している。もともと、SMAP時代に北京でコンサートをしていたこともあり、中国でも人気が高い木村。「微博(Weibo)」の更新頻度も高く、中国語と共に写真も多々アップしている。この動きを見ると、今後中国での活動も急速に増えていくかもしれない。
エンタメ業界にとって、無視できない存在となった中国市場。進出の第一歩的存在の「微博(Weibo)」には、今後も人気の日本人アーティスト、俳優、タレントなどがアカウントを開設していくのだろう。国内の人気SNSと併せて、「微博(Weibo)」のチェックも欠かせなくなりそうである。
- 472 - = =2019/2/23 17:52:35
激動のきっかけとなったのは、2016年末のSMAP解散だろう。メンバーの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾はジャニーズを退所して「新しい地図」として出発。中居正広と木村拓哉は事務所に残留し、それぞれソロで活動している。
そんな中、中居の2つの冠番組『中居正広の身になる図書館』(テレビ朝日系)『ナカイの窓』(日本テレビ系)が今春終了すると報じられた。中居のテレビ露出が減少していくことは明らかだが、これと対照的にバラエティ番組に相次いで出演するなど、目下、大活躍中なのが木村だ。
公開中の主演映画『マスカレード?ホテル』のPRのため、精力的にテレビ出演。べテランジャニーズで、ここまで活動する者はいないだろう。CMも、コロコロチキンペッパーズ?ナダルと共演した“ギヤ王”が印象的な動画配信サービス「GYAO!」や、現在放送中のリーバイス「LEVI’S ENGINEERED JEANS」など5社と契約している。
そんな木村が新天地として熱い視線を注いでいるのは、成長著しい中国、インドネシアなどのアジア市場だと言われている。芸能ライターはこう語る。
「木村がアジア進出に熱心なのは、ジャニーズ事務所の後ろ盾があるから。事務所としても、少子高齢社会を迎え、縮小していく国内市場に頼っているのは心もとない。木村をジャニーズ海外進出の足がかりとし、ゆくゆくは国際的なスターを生み出したいと思っている」
事務所としては慎重の上に慎重を重ねてサポートをしたいところだろう。そんな、アジア展開の切り込み隊長となった木村だが、アジア最大の市場にして懸案の中国進出は、実は「順調といって差し支えない状況」(同)という。
昨年12月には中国語圏最大のSNS「Weibo(微博)」に公式アカウントを開設し、100万フォロワーを突破した。また、先に述べたリーバイスの新CMでは中国出身のミュージシャン、リア?ドウと共演。リアの母親は中国の大人気アーティスト、フェイ?ウォンで、木村はウォン?カーウァイ監督の香港映画『2046』(2004)で彼女と共演している。18年12月には、台湾のファッションショー『ASIA FASHION AWARD』に出演し、こちらは中国本土でも話題になっている。
◎木村の経済効果はピーク時以上で「少なくとも数百億円」
東南アジアのインフルエンサーマーケット事情に詳しい経営者のA氏は、「具体的な金額を挙げるのは難しい」としながらも、木村がアジア進出した場合の影響力について、こう語る。
「もし本格的に中国へ拠点を移し、従来のようなペースで活動したらピーク時の1.2~1.5倍、ひょっとすると2倍近くの経済効果を生み出すと見て間違いないと思います。中国国内では、そもそもSMAPの知名度も高いですし、木村さん一家の工藤静香さんやKoki,さんも知られています。木村さんは、ある意味日本の“セレブリティ?ファミリー”として認知されているのです」
木村のアジア進出は全盛期を超える、「少なくとも数百億円」の経済効果が見込めるというのだ。背景にあるのはもちろん、中国を筆頭に著しい経済成長を遂げているアジア市場だ。
「トップ女優、ファン?ビンビンさんの巨額月兑税が発覚して以降、テレビ出演のギャラは中国でやや下落気味ではあります。それでも、明らかに日本よりは高く設定されていて、バラエティだとギャラは3~5倍。また、CM出演料という面でも、グローバル企業は成熟しきった日本市場よりは、伸び盛りの新興市場に宣伝予算をかける傾向があり、特にインドネシアやシンガポールなど東南アジア一帯はそれが期待できます」(前出のA氏)
事実、グローバルに展開するとあるドイツ系自動車メーカーの宣伝担当者は「売り上げにおける期待値や市場の大きさから見ても、広告費は日本より中国の方が高い」と語っている。
木村もWeiboのフォロワーが何百万人となった瞬間、「アジアのインフルエンサーとして一気に価値が上がり、莫大な広告収人を生み出す可能性がある」(同)という。
◎中華系グローバル企業との仕事も内定
また、ジャニーズと中国といえば、2018年8月に“山P”こと山下智久が中国映画『REBORN(邦題:サイバーミッション)』(日本公開2019年1月)に、アジアにおけるスターの1人として出演している。しかし「木村さんがアジア進出したらインパクトはそれ以上」と、A氏は語る。
「日本でも圧倒的な存在感を誇る木村さんが本格的に中国進出したら、アジア進出の開拓者になれます。また、ジャニーズ事務所は国内だと、ネット露出は一部を除いてNGなどといった規制がありますが、海外なら柔軟でしょう」
ここまで聞くと、アジア進出の成功は間違いないように感じられるが、ではジャニーズ事務所が実際に本腰を人れるのはいつになるのだろうか。これについてもA氏は、「近々発表になるが、とある中華系グローバルIT企業が、木村とタッグを組んで作品を発表することが決まっている」と明かす。恐らく、それが木村の新たなアジア進出ののろしとなる。
昔からのファンとしては、木村が海外に出ていくのはうれしい反面、どこか悲しい気持ちがあるのも事実。しかし、ジャニーズ事務所、ひいては日本の芸能界に新たな風を吹き込むためにも、中国へと乗り出す木村の新たな挑戦を、ここはそっと見守り、背中を押したいと思う。
- 474 - = =2019/3/10 23:32:28