堺雅人が初の刑事役 2つの顔を持つ男に挑む…フジ系連続ドラマ
俳優の堺雅人(36)が7月13日スタートのフジテレビ系の連続ドラマ「ジョーカー 許されざる捜査官」(火曜?後9時)に主演することが1日、分かった。昼は温厚で物腰の柔らかい刑事、夜は凶悪犯に鉄ついを下す制裁者という“表と裏”2つの顔を持つ男を演じる。これまで数々の映画で主演してきた堺だが、刑事役は初めて。共演はNEWSの錦戸亮(25)、モデルの杏(24)ら。
映画、舞台などで個性的な役柄を演じてきた堺が、初めての刑事役で“2つの顔”を持つ男に挑む。
堺演じる「伊達一義」は、神奈川県警捜査一課の警部。昼は温厚な人柄で「仏の伊達さん」と呼ばれる癒やし系のキャラで、捜査では事件解決に向け全力を尽くす。だが、夜になると冷酷な制裁者に変身。凶悪犯に怒りの鉄ついを下す役柄だ。
物語は、主人公が事件を追う中で、正義とは何か、悪とは何か、人が人を罰するとはどういうことなのかを問いかける。“表と裏”の顔を持つ難しいキャラクターを堺がどのように演じるのかは、大きな見どころのひとつだ。
堺は「最初、『刑事役を』と言われた時、戸惑いと違和感を覚えました。体力とか、正義感とか、刑事にはそうしたイメージがあったもので…。けれども、お話を聞いていると、そうした要素は伊達という人物の隠し味に使えそうです。戸惑いと違和感を大切に演じたいと思います」と語る。
NHK大河ドラマ「篤姫」の徳川家定役で注目を集め、08年の映画「クライマーズ?ハイ」で各映画賞の助演男優賞を総なめにした堺。その後も「ゴールデンスランバー」「武士の家計簿」に立て続けに主演するなど、その活躍ぶりは目覚ましい。
フジテレビ編成部の立松嗣章氏は「昼の顔と夜の顔のギャップ、優しい表情の中のある種の狂気を表現できるのは、堺さんをもってほかにいないと思い、お願いしました。堺さん演じる刑事像は、静かだけど熱い! かわいいけど怖い! そんな“面白いキャラクター”になると確信しています」と話している。
◆鑑識官に錦戸、杏は新人刑事 ○…心に傷を持つ瀑走気味の鑑識官「久遠健志」役を演じるのは錦戸亮だ。難しい役どころとなるが「すてきな役者の方々と共演できることを楽しみにしています。単純に“面白い!”と言えるドラマになるよう、精いっぱいがんばります」と意気込む。また、伊達とコンビを組むことになる新人女性刑事「宮城あすか」役には杏。ほかにも、県警捜査一課の課長役を鹿賀丈史(59)、伊達が通うバーのマスター役を大杉漣(58)、伊達の元恋人でルポライター役をりょう(37)が演じる。