何の捻りもない、予想通りの人選となった。
「第61回NHK紅白歌合戦」の司会者が発表されたが、紅組は松下奈緒。白組に嵐のメンバーが決まった。
松下は、朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」での好演と、人気で異例の大抜擢である。異例と言っても”夏の紅白”と言われる「思い出のメロディー」の司会をやっているし、「紅白」の司会は噂されていたから抜擢と言うものでもない。が、そうは言っても4時間もの生放送…、それも腐っても40%を超える視聴率のオバケ歌謡番組の司会である。やはり大抜擢である。
大抜擢と言う意味では嵐も同じ。嵐は、昨年の「紅白」に初出場した時点で今回の「紅白」の司会は、SMAPの中居広行からバトンタッチするとも言われていただけに、これも、結果的だが「噂通り」の人選だった。しかし、当初は「嵐の桜井翔」と言われていた。それが、グループでの司会と言うのは、「紅白」の歴史の中でも初めてのこと。
もっとも、噂は噂。誰が司会をやるかは、やはり注目の的だった。
「ベッキーと桜井翔」から「笑福亭鶴瓶と松下奈緒」なんて予想まで。さらには、近藤真彦と有働由美子アナ…なんていう情報まで出ていた。しかし、結局は「松下奈緒と嵐」という人選に、業界内からは「やっぱりな…」なんて声。ま、嵐もデビューして10年。メンバーは、それぞれ個性もあるし、何と言っても仲がいいだけに、グループの司会でも統一感は出るに違いない。問題は、松下奈緒が、いくら「思い出のメロディー」で司会を経験したからと言っても慣れていないことだ。緊張して、杓子定規な司会を展開する可能性がある。その場合、嵐が、どういったフォローをしていくか…生放送だけに、失敗することに興味がわいてくる。
もっとも、総合司会には有働由美子アナが起用されるだろうから、そんな松下の危ない部分は完全にガードされるだろうけど。
いずれにしても、冒険的な部分あるが、年末恒例の「紅白」としては順当な人選と言うことだろう。