山田の熱愛スキャンダルは殺傷能力高めとのウワサ
今回ツッコませていただくのは、残る1話となり、平均視聴率2ケタを維持している『金田一少年の事件簿N(neo)』(日本テレビ系)主演のHey!Say!JUMP?山田涼介。
シリアスからヘン顔?エロまで貪欲に挑んだ表現力の幅と意欲には、高評価が集まっており、ジャニーズドラマが軒並み低調の昨今、「ゴールデンで主 演を張れる唯一の若手ジャニーズ」ともいわれる。演技力?歌唱力?ダンスなどのバランスの良さでは、若手で頭一つ抜けた存在だろう。
だが、山田のスゴいところは、単に「キレイな顔の優等生」ではないところだ。例えば、『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)の「1ヶ月1万円 生活」などのバラエティ番組を機に、「お茶の間ファン」が大量発生したKis‐My‐Ft2?玉森裕太などは、アイドルとして1つの正解を引き当てた好例 だと思う。一方、山田の場合は、良くも悪くも、まるで囲い込みのように、他を寄せ付けない、熱く濃いファンが多すぎる。なぜそこまでもファンを異常な温度 にしてしまうのか。考えられるいくつかの理由を挙げてみたい。
(1)真面目で仕事熱心で仲間思いで、責任感がある
ベースとなる部分の「信頼感」。だが、それだけでは面白みはさほどない。
(2)曲やドラマなど、作品によって「別人の顔」になる
『金田一少年の事件簿N』の顔と、『理想の息子』(日本テレビ系)でマザコン息子を演じた顔と、24時間テレビドラマスペシャル『今日の日はさようなら』 (同)で「霊安室の棺が精神安定剤」という病んだ役?原田信夫を演じた顔とは、本当に別人のよう。歌うときも表現力豊かで、おっちょこちょいのクラムジー 役の吹き替えを担当した映画『スマーフ』主題歌「Magic Power」では、下がり眉のおっちょこちょい顔になるし、「アイラービュー?」などのキメ ゼリフがある曲では、キメキメのナルシスト顔になる。いろんな表情を持つから「飽きない」というファンが多いのだ。
(3)見た目がコロコロ変わる
役作りで変えるケースもあるが、それにしても髪型?髪色がよく変わる。だから、そのときどきの髪の長さや色などをチェックすることに、ファンは大忙し。ま た、体重の増減も激しく、「ぷくっているとき」「やせているとき」で見た目がかなり違うが、ファンの好みも意外と分かれる。
(4)体調や気分がすぐ顔に出る
体が弱いのか、体調がすぐ顔に出がち。アレルギーで鼻水をすすったり、鼻をグズグズいわせていたりすることは多々あり、ぼんやりしていると思いきや、「高 熱時だった」ことが後に雑誌やラジオなどで判明することもある。アレルギーの薬の副作用か、花粉症がひどい春先には顔がむくむこともある。また、ホームの 場所や相手には、のびのび「オフ」モードになり、無防備な素のO脚になっていることも多いが、アウェイの場所では人見知りと繊細さを炸裂させる。周りに気 を遣うタイプで真面目で、完全に固まっているときもある。ファンはまるで母親のように勝手に体調やメンタルを心配して大忙し。
(5)「単純?素直?気分屋」のバランスが絶妙
単純で影響を受けやすく、マイブーマー。「バラづくり」や「トイレの内装変え」にハマッているときもあれば、料理好きで「真鯛のチリソース」ばかり作って いるとき、煮物ばかり作っているときもあり、「ショートヘアの女の子が好き」と言ったかと思えば「ロングの方が好き」と言ったり……。言うことやることが コロコロ変わり、矛盾だらけで、なかなか捉えきれない。それでいて、思考回路は単純で、「あ、これは『スクール革命』(日本テレビ系)で〇〇先生の話を聞 いた影響だな」「△△でロケしたから、興味を持ったんだな」などとすぐに読める単純明快さは、背景を知りたがるオタク心をくすぐるのかもしれない。
ちなみに、山田はよく「昔の堂本光一に似ている」と言われるが、これは、山田の母親がもともと堂本光一ファンで、山田自身、光一を尊敬し、研究し ている努力の賜物だろう。その一方で、実は近年、「内面的には、堂本剛の方が似ている」という指摘もある。おそらく繊細な性格と見た目の変わりやすさ、 「金田一」という共通点からだろうが、一部には「1人キンキキッズ」という声まである。
そう考えると、異常にオタク人気が高すぎるのも納得……というのは、さすがに買いかぶりですかね?
(田幸和歌子)