北島三郎(79)の所有馬キタサンブラックが「第76回菊花賞」を制し、芸能界から祝福の声が上がる中、2013年を最後に卒業した「NHK紅白歌合戦」への復帰プランも浮上している。
北島は今年“夏の紅白”とも呼ばれるNHK「思い出のメロディー」で司会を担当。例年、同番組の司会者が紅白で重要な役割を担っている。視聴率も14?4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と高水準で、北島の潜在需要の高さを示した。
今年は戦後70年の節目。紅白でも関連企画が予定されており、日本の高度成長とともに歩んだ歌謡史を振り返る上で北島は外せない。さらに今年はこれまで“国民的ヒット”といえる曲が生まれていない。史上最も目玉に乏しい紅白になると懸念される中、“御大北島”はNHKにとって喉から手が出る存在。「出場歌手としては難しくとも、ゲストで」の声があり、復帰を熱望してきた。
北島自身は、自ら線を引いた経緯から、復帰は時期尚早との思いを強く持っている。それでも、紅白の番組編成が動きだす時期に菊花賞を制覇し、ニュース番組でも扱われた。レース中継をNHKが行ったこともあり、関係者はゲスト枠での出演を視野に「引き続き本人の意向を注視したい」としている。