99条/页,1页
1楼主 = =2017/4/18 19:25:00
毎クールのように低視聴率が話題になる、フジテレビの月曜夜9時台の連続ドラマ枠「月9」。その今クール作である『貴族探偵』の第1話が17日、放送された。
探偵の高徳愛香(武井咲)はある日、“ポルチーニ?パーティー”に参加するため友人の玉村依子(木南晴夏)の別荘を訪問すると、地下の井戸で男性が殺されているのを発見する。さっそく神奈川県警の鼻形雷雨(生瀬勝久)ら刑事が到着し捜査を始め、依子らパーティー参加者5名のなかの誰かが犯人だと宣言。すると、そこにどこからともなく「貴族探偵」だと名乗る男(相葉雅紀)と、その召使いの佐藤(滝藤賢一)、田中(中山美穂)、山本(松重豊)が登場し、貴族探偵と高徳はどちらが先に真犯人を割り出すことができるかを競うことに。しかし、貴族探偵は召使いたちに推理をさせ、自身は釣りを楽しんだりと遊び呆け、高徳の怒りを買う。
そしてついに高徳は玉村が犯人だという結論に達し、貴族探偵と召使い、パーティー参加者、鼻形たちの前で推理を披露するが、山本はその推理にミスがあると指摘。別の参加者が犯人であることを立証し、貴族探偵が勝負に勝つ。
以上が第1話のあらすじである。コメディータッチのファンタジーものなのだが、視ていて、何を視させられているのか、そしてどこをどう楽しめばよいのかまったくわからず、「これって、相葉クンのファン以外は誰が視るんだろう……」というのが正直な感想である。そう、相葉クンのファン以外に、想定される視聴者層が思いつかないのだ。
見どころがないわけではない。人格が破綻したダメ刑事?鼻形役を演じる生瀬のやりたい放題の演技は結構笑えるし、冒頭とエンディング部分でちらっと登場する高徳の師匠役?井川遥の癒やしオーラ全開の“美”は、もっと視ていたかった(オープニングの井川の笑顔アップが数秒間続くシーンでは、話題の某ウイスキーのCMへのオマージュだね)。
さらに、始めから終わりまで、一貫してポルチーニ(とポルパ=ポルチーニ?パーティー)が話題に上っていたのも、意味は不明なんだけどおかしかった。エンディングで武井が自分で料理して食べていたポルチーニのパスタ(味付けは塩のみ)は本当に美味しそうだったしね。ただ、冒頭の井川と武井がポルチーニについてああだこうだと話すシーンは、前クールで人気を集めた『カルテット』(TBS系)を意識しているのが丸出しだったのは、やや残念。
●相葉クンと武井が残念
しかし、同ドラマで決定的に残念なのが、主役である相葉クンと武井だろう。
たとえば、生瀬と武井の漫才のような掛け合いをドラマの見どころのひとつに据えようとしている制作サイドの意図はみえるのだが、武井の一本調子の演技が生瀬の好演をぶち壊してしまい、同時にそんな意図もぶち壊されてしまっている。
さらに最大の難点は、貴族の格好をした相葉クンがまったく貴族に見えず、セリフも棒読みなので、貴族の服を着せられて学芸会に出ているようにしか見えない点だ。セリフの内容も現実離れしているだけに、ただただ違和感しか感じられない。
せっかく生瀬や滝藤、松重など個性的でおもしろい俳優が揃っているのに、生かしきれておらず、完全なる宝の持ち腐れ感がもったいない。脇を固める彼らベテラン俳優陣の存在感が強いゆえに、かえって軽さが際立ってしまう相葉クンが主役を務めなければならないという不幸が、もう気の毒で仕方ない。そもそも滝藤や松重たちを差し置いて相葉クンが主役というのは、明らかに無理があるでしょ(お金持ちの令嬢?玉村を演じた木南晴夏は結構いい“ズレた女”感を出していたが、第2話以降は出てくるのだろうか……)。
いずれにせよ、「なぜフジはこのドラマをつくったのか」という疑問と、「また“月9史上最低視聴率”更新へまっしぐら」という悪い予感しかしない同ドラマであった。ジャニーズの威信を守るためにも、健闘を祈りたい。
99条/页,1页
1