- 235 - = =2018/3/26 10:10:43
3/26(月) 6:10配信
4月スタートのドラマの中で、何かと注目を浴びているのは『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)ではないだろうか。4月17日放送開始となる本作は、一斉を風靡した『花より男子』(TBS系)シリーズの新章。そして主演を務めるのは、5月23日にCDデビューが決まっているKing & Princeの平野紫耀だ。
King & Princeとは、平野をはじめ、永瀬廉、高橋海人、岸優太、岩橋玄樹、神宮寺勇太の6人によるジャニーズの新グループ。もともとは平野.長瀬.高橋の“Mr.KING”と、岸.岩橋.神宮寺の“Prince”に分かれており、ジャニーズJr.時代から高い人気を誇っていたユニットだった。平野は、そんな人気新グループのセンター的ポジション。端正な顔立ちと力強いパフォーマンスとは裏腹に、ド天然なトークが魅力である。平野は、デビューと同時に大ヒットドラマ新章のヒーロー役を掴み、国民的アイドルへの階段へ足を掛けたのだ。
『花のち晴れ~花男 Next Season~』は、平野にとっての出世作になるかもしれない。また“花男”の新章ということもあり、嵐 松本潤の道明寺司とも比べられるだろう。もちろん平野と松本の間には大きなキャリアと経験の差がある。しかし、それぞれ良さがあるはずだ。では彼ら2人の演技の特徴は、どんな部分なのだろうか。
まずは、嵐 松本。『花より男子』シリーズで少女漫画の王道 ドS王子キャラを演じて一躍有名になったため、「松本潤=道明寺司」というイメージが強いが、実は松本が演じる役の幅は非常に広い。例えば、2014年の『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)では、1人の女性を人妻になっても思い続け、いつか思いが実ることを妄想しまくるショコラティエを演じた。2017年には映画『ナラタージュ』で優柔不断で自分にも他人にも優しい教師 葉山貴司役を、そして最近では、2016年から続く『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)の新シーズン『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』で、いつもふざけているようなひょうひょうとした態度でありつつも難事件を次々と解決する敏腕弁護士 深山大翔役を務めてきた。
これだけさまざまな役を演じこなす松本は職人気質。役者仲間と演技について語ったり、役について深く考えたり、徹底的に役作りをしてなりきるタイプの役者である。もちろん、道明寺司役も然り。まるで漫画から飛び出してきたかと思うほど原作に忠実であった。また、道明寺司役が特にはまり役だったのは「なんでもできる完璧人間だけれども、天然な部分もある」という素に近かったキャラクターだったからとも考えられる。
一方、平野はまた違った演技の魅力の持ち主。今回『花のち晴れ~花男 Next Season~』で平野が演じる神楽木晴は、道明寺司に憧れる学園的リーダーだが、実はメンタルが弱いヘタレ男子でもある。原作漫画を見ると、序章ではヘタレっぷりが垣間見えるシーンが多いため、コメディーになりすぎないよう平野の手腕が問われそうだ。
普段の平野は「お札になりたい」「座右の銘は“みずがめ座”」などド天然な発言を繰り返すため、演技でもコミカルになりがちかと思いきや、全くそうではない。例えば、平野が初出演?初主演となったドラマ『SHARK』(日本テレビ)。傲慢だが実は人を思いやる気持ちが強い主人公?倉田瑞希を、かなりクールに演じてくれた。いつもニコニコしている平野からは想像できない、ムスッとした表情が印象的だ。
さらに舞台『JOHNNY'S ISLAND』ではコミカルなシーンもありつつ、シリアスで熱いシーンもこなしてジャニーズJr.たちを引っ張っていた。普段のおとぼけキャラを封印して演技ができるのは、平野の強みだろう。そして、『花のち晴れ~花男 Next Season~』でもクールなシーンと笑えるシーンが混ざってくるはず。平野の得意分野とも言えそうだ。
『花のち晴れ~花男 Next Season~』の公式サイトでは、「原作のファンの方々を裏切らないよう、そして、先輩の松本潤君の名に恥じぬよう精一杯、演じたいと思います」と語っている平野。気合は十分だ。これを機に、お茶の間に彼の名前が一気に広がっていくことを願いたい。
※「高橋海人」の高は「はしごだか」が正式表記
- 236 - = =2018/4/20 11:56:22
4/20(金) 12:10配信
女優の井上真央さん、人気グループ「嵐」の松本潤さんが出演して人気を博した「花より男子」(花男)シリーズの“完結編”となった映画「花より男子F(ファイナル)」が公開されてから、今年で10年。同シリーズの新章「花のち晴れ~花男 Next Season~」(花晴れ、TBS系、火曜午後10時)の放送が17日にスタートし、松本さん演じた道明寺司が登場するとツイッター上で「道明寺キターー!」などのつぶやきが殺到するなど、SNSやネットで盛り上がりを見せた。ファン待望の新章について、花男シリーズのドラマ第1作から映画までを手がけ、今回の「花晴れ」も手がけるTBSの瀬戸口克陽プロデューサーに聞いた。
◇満を持して新章放送
「花男」シリーズは神尾葉子さんのマンガが原作。第1作となった連続ドラマは2005年に放送され、07年に続編の連続ドラマを放送。映画は08年に公開された。「10年たってなぜ新章を?」という疑問も浮かぶが、「花晴れ」も神尾さんのマンガが原作で、その原作の連載が始まったのが15年。すでに7年が経過していた。
瀬戸口プロデューサーは「新章の連載が始まったのを知ってから、ずっと読ませていただいて、花男の世界観がありながら、また新しいキャラクターが出てきて、すごく魅力的。ぜひ(ドラマを)やりたいと思っていた」というが、当時、連載は始まったばかり。すぐにドラマ化すると「ドラマが原作を追い越してしまう。ある程度区切りが見えたところでドラマ化する方が、世界観を壊さずに、かつドラマとして面白く作れる」とタイミングを待った。
「結果的に、映画から10年の節目の年がちょうどいい」と今年に決まったといい、「ある種の運命、ご縁だなと思った」と振り返った。
◇新章は王道ラブコメだけじゃない! テーマは「自分らしく生きる」
王道ラブコメの代名詞といってもいい「花男」を大ヒットさせた瀬戸口プロデューサー。今回もラブコメでありつつ、「自分らしく生きる」をテーマとして掲げている。
瀬戸口プロデューサーは、「ドラマ内の登場人物は秘密を抱えています」という。確かに杉咲花さんが演じる主人公の江戸川音は、コンビニでバイトをしながら超金持ち名門校の英徳学園に通う“隠れ庶民”、アイドルグループ「King&Prince(キング アンド プリンス)」の平野紫耀(しょう)さん演じる神楽木晴(かぐらぎ?はると)はイケメンなのに、メンタルの弱い“ヘタレ男子”だ。
「現代の人たちも“インスタ映え”のように、実際とは違うのに(SNS上では)充実している生活を見せてみたり、大なり小なり、パブリックな自分と本当の自分との差が生まれていると思う。みんな秘密を抱えているのではないか」と登場人物との共通点を挙げ、「自分らしく生きる」ことの大切さを提示しようとしている。
◇「テレビは若者から離れていない」 名プロデューサーの使命
昨今、ラブコメといえば、邦画が全盛。また学園ものの王道ラブコメディーは、ゴールデンタイムに放送される連続ドラマの題材になりにくい状況だ。しかし瀬戸口プロデューサーは、そこに「トライしたい」といい、「学園を舞台にしたドラマですが、決して10代限定(のドラマ)ではない。同年代じゃないと楽しめないというものではない」と力を込める。「花男の時も、高校生はもちろん、大人の方もたくさん見ていただき、大半の女性の方には、幅広く支持してもらっていた」と、今回もターゲットは幅広い年齢層の女性だ。
そして「『テレビが若者の見たいものを作っていないんじゃないか』という指摘をする方もいる。ちゃんと面白いものを作って『テレビが若者から離れているんじゃない』ということを立証しなければいけない」「こういう作品が多くの方に支持されると、花男の時みたいに、若い世代の作品が作られていくことに、つながるかもしれない。誰も僕にそんな使命を課していないんですが、勝手に秘めた思いがあります」と並々ならぬ使命感を明かした。
- 237 - = =2018/4/22 2:11:40