ジャニーズ事務所のコーポレートサイトがオープンしたことで、これまであまり知られていなかった社内組織図がファンにも知られることになった。代表取締役副社長、つまり藤島ジュリー景子氏の管轄には「マネージメント本部」、その下には「制作一部」「制作二部」「制作三部」が存在し、ここに各グループやタレントが所属していると見られるが、その知られざる詳細をテレビ局関係者が明かした。
「かつてジャニーズ内には、SMAP解散騒動で広く世間に知れ渡った、マネジメント上の明確な“派閥”が存在しました。SMAPを担当していた飯島三智氏、そして藤島ジュリー景子副社長の2大派閥です。テレビ局では、ジュリー氏の派閥を『J1』、飯島氏の派閥は『J2』と区別し、局側の担当者も『J1』と『J 2』で分けるというルールがありました」(情報番組スタッフ)
しかし飯島氏が退社したことで、この2大派閥は消滅。そしてその後、新たに設置されたのが、3つの制作部なのだという。
「一部報道では、各グループやタレントを売り上げ順に並べて、『上位○組を一部、その下の○組を二部、さらにその下の○組を三部』としているといわれていましたが、実際は異なるようで、それぞれの部には、売り上げが高いグループと低いグループが混在しています。具体例を挙げると、一部にはTOKIO、NEWS、King&Princeら、二部はV6やHey!Say!JUMP、Kis‐My‐Ft2ら、三部には嵐、Sexy Zone、木村拓哉、中居正広らが所属しています」(テレビ局幹部)
この新たな制度の導人により、同じ部のグループやタレント同士の共演が、すでにファンの目に見える形で実現している。例えば、木村と二宮和也が、映画『検察側の罪人』で共演したこと、また嵐とSexy Zoneの共演が増えたこと、TOKIOとKing&Princeの共演についても、「この制度による影響でしょう」(同)という。
「なお、2部の部長は長年V6を担当していたベテランマネジャーだそうです。元飯島派閥のKis‐My‐Ft2を今後どうやってブレークさせるのか、頭を悩ませているようですが、ファンとしては今後どういった活動を展開していくか、興味深い部分もあるのではないでしょうか」(同)
そんな新体制だが、ファンから嫌悪されていた、“派閥”を彷彿とさせる部分があるという。
「飯島氏VSジュリー氏のいがみ合いが続いたのは、ジャニー喜多川社長の後継者争いによる部分が大きいといわれています。飯島氏の退社により、この状況は改善されたはずですが、現在の3部制にしても、結局同じことが起こる危険性を秘めているんです」(同)
この部署制度が再びグループ、そしてファン同士の争いの火種とならないことを祈るばかりだ。