画像は、Amazon | SENSE or LOVE (初回限定盤) (CD+DVD) より?
現状に甘んずるわけにはいかないということか。人気グループの
Hey! Say! JUMP(以下:ヘイセイ)の面々が危機感を強めている。8月31日から東京?武蔵野の森総合スポーツプラザで全国ツアー「SENSE or LOVE」(7か所23公演)をスタート。追加公演として12月から東京、大阪、名古屋、福岡で4大ドーム公演を行うことも発表した。?
今ツアーの開始前にメンバーの岡本圭人が米ニューヨークの2年制演劇学校へ留学するため活動の休止が決まり、当面は8人体制となるものの昨年でデビュー10周年を迎えたグループの面々の鼻息は荒い。昨年末にも3大都市でのドームツアーを行ったが、今回追加で発表された4都市でのドーム連続公演はデビュー後初。あくまでも"攻め"の姿勢を崩さない姿勢を貫くつもりのようだ。?
その背景には危機感もある。ニューシングル「COSMIC☆HUMAN」が7月31日付のオリコンデイリーシングルランキングで初登場首位を獲得。ところが今年2月発売の前作「マエヲムケ」の初日記録から1万枚ダウンしたとの報道もあり「人気に陰りが見えて来ているのでは」とファンを心配させているのも事実だ。しかしながら2007年11月発売の「Ultra Music Power」以来、デビューから実に23作連続でシングルチャート1位を記録しており、まだまだ安定的な人気を誇っていると言っていいだろう。?
それでもグループ周辺には「これで満足してはいけない」という空気が漂っている。同じ
ジャニーズ事務所に所属し、デビュー間もない後輩グループ?
King & Prince(以下:キンプリ)の人気台頭も、その大きな理由の1つ。特にヘイセイの面々の焦りを煽っているのは、キンプリが今年末の『
NHK紅白歌合戦』への初出場が濃厚といわれている点だ。
ジャニーズに近い芸能関係者はこう打ち明ける。?
「昨年末の紅白でヘイセイは初出場を果たし、デビュー10周年に錦を飾ったばかり。ところがデビュー間もないキンプリが紅白出場のハードルをあっさりと乗り越えるとなると、苦節10年でようやく切符をつかんだ自分たちとしては内心面白いと思うはずがない。いくら同じジャニーズの後輩とはいえ、憎いわけではないにせよ、手放しに喜ぶわけにもいかないでしょう。すでにNHK側は水面下で今年の紅白出場メンバーの人選を進めており、その中でヘイセイの2年連続出場とキンプリの初出場を視野に人れながら他の候補者たちとの調整作業を進めている。その情報をヘイセイのメンバーも耳にしているが、彼らは『キンプリが紅白に出たら、話題をかっさらわれてしまうかも』と警戒しているそうだ」?
だが、このまま指をくわえて黙っているつもりはない。ヘイセイの面々、そしてジャニーズ側のグループ担当者たちは「もしキンプリが初出場するならば、自分たちも当然出場権をつかみ、それ以上のインパクトを残さなければいけない」とささやき合いながら"秘策"も用意しようとしているという。?
「昨年の紅白でヘイセイの面々は40万円前後の指輪を個々の手にはめ、壇上でパフォーマンスを披露。大きな話題をかっさらった。だから今年は『それ以上に"光るもの"を残さないと、キンプリに負けてしまう』と考え、ファンを仰天させる演出を試みたいと紅白出場の正式決定前からメンバー同士、そしてジャニーズの事務所スタッフたちと念人りに相談を重ねているそうだ。この段階からNHKの関係者にもヘイセイの面々の意向を汲んだジャニーズの担当者から『かつての小林幸子を彷彿とさせるド派手な舞台衣装や大掛かりな映画撮影用の特設セットを紅白の舞台で用意することは可能なのか』という具体的な問い合わせまで人っているほど。やはり今年は平成最後の紅白となるだけにヘイセイとしては『主役は自分たち』という強い意識もあるのだろう」?
いずれにせよ、同じジャニーズに属するヘイセイとキンプリの"バトル"は両グループが飛躍を目指す上で、いい相乗効果を生み出すかもしれない。
著者プロフィール:四海方正
芸能、スポーツをメインに取材活動を続けているライター