「嵐?二宮和也"もう待てない婚"に松潤、大野、櫻井は猛反対」
2019年11月21日 12:00週刊文春
「彼のお母さんは、以前から息子さんに『早く結婚してもらいたい』と話していました。あの事務所にいると色々難しいけど、結局、二人も痺れを切らしちゃったんじゃないかな」
小誌の取材にそう話すのは二宮和也(36)をよく知る地元関係者だ。元女子アナ?伊藤綾子さん(38)との電撃婚がグループの内外で大きな波紋を呼んでいる。
「また皆と一緒に同じ距離感、同じ温度で歩んで行きたい。私は変わらず、ずっとここに居続けます」
十一月十四日に札幌ドームで行なわれたコンサート。重苦しい空気の中でファンの前に立った二宮は、いつになく強張った表情で誓いの言葉を述べた。
だが――。曖昧なセリフを並べるばかりで結婚について何ら説明しない二宮に対し、ファンから悲鳴にも似た声が飛び交った。
「どうして今発表しちゃったの!」
コンサート当日、会場にいた女性ファンが語る。
「コンサートを心待ちにしていた一部のファンの不満が爆発。『タイミング考えろ』などと抗議の言葉を書いた団扇を掲げていた子もいた。ニノの顔が真っ二つに割かれた団扇が投げ捨ててあるのを見た時はゾッとしましたが、失望しているファンも少なくない」
電撃婚にファンは衝撃
十一月十二日の結婚発表は、アジア四都市をめぐるキャンペーンを終えた直後だった。
「ファンファーストを徹底するジャニーズ事務所らしく、まずはファンクラブの会員に向けて報告。その約一時間後、マスコミに情報解禁されました。唐突な発表にファンは動揺し、ネットが炎上しましたが、何より問題視されたのは結婚そのものではなくタイミング。せめて活動休止の来年末まで待ってほしかったというのがファンの偽らざる本音なのです」(芸能デスク)
今年一月に嵐は二〇二〇年末での活動休止を発表。残り二年でファンや関係者に恩返しをしていく方針を打ち出していた。
「まして今年は嵐にとってデビュー二十周年の記念イヤー。追加公演まで組んだツアー中の結婚発表は、長年彼らを応援してきたファンにとっては寝耳に水でした」(同前)
似て非なるのが〇〇年に工藤静香と結婚した元SMAPの木村拓哉のケースだ。当初、キムタクは会見を開き自身の口からファンに報告するつもりだったが、報道が先行したために、ツアー中に発表せざるを得なくなった。
「当時のSMAPは人気絶頂期。多くのファンがキムタクの結婚にショックを受け、コンサート会場は、女性の泣き声や怒号が飛び交う修羅場と化した。最終日、キムタクはステージ上でファンに謝罪したうえで結婚を報告。お通夜のような状態でしたが、中居正広が『おめでとう!』と声をかけると会場の空気が一変、客席から拍手が沸き起こった。まさにグループの窮地を救った絶妙なアシストでした」(スポーツ紙記者)
なぜ二宮はキムタクのように直接ファンに報告できなかったのか――。
結束力の強さで知られる嵐だが、実はグループ内で深刻な問題が生じていた。これまでも二宮は伊藤さんとの結婚をめぐってメンバーや家族と衝突を繰り返しており、事態は悪化の一途を辿っている。
事情を知る芸能関係者が語る。
「昨年夏頃、ジャニーズ事務所内で嵐の“解散”問題が浮上した際、二宮が結婚を強行突破しようとしているという話があった。ジャニーズには基本的に恋愛禁止のルールはなく結婚も咎められないが、嵐となると話は別。彼らを育て上げた藤島ジュリー景子社長は、常日頃から『解散するまで結婚はダメ』と厳命していた。その方針に誰よりも反発していたのが二宮だったのです」
「二人の仲を邪魔された」
結果的に嵐は解散ではなく活動休止という結論に落ち着いたが、その後も二宮の結婚問題は燻り続けた。
「活動休止にいたる表向きの理由は、リーダー?大野智(38)が『自由な生活をしてみたかった』と言い出したことだとされています。だが実はメンバー同士で話し合われていたのは、主に二宮の結婚問題だったのです」(メンバーの知人)
二宮と伊藤さんは二〇一四年頃から交際をスタート。交際に反対するメンバーはいなかったが、二宮の“変貌”を心配する声があがっていた。
「以前の二宮とは明らかに様子が異なり、占いや霊媒の類にハマった時期もある。次第にメンバーやスタッフの言うことに耳を貸さなくなり、伊藤さんの意見ばかり優先するようになった。マスコミに二人の関係が報じられるたびに二宮は事務所に『なぜ彼女を守ってくれないんだ』と詰め寄っていました。他のメンバーがそうした態度をたしなめると、二宮が反発するという繰り返しでした。二宮は次第に他の四人と対立を深め、グループ内で完全に孤立していました」(同前)
嵐の解散や活動休止についての話し合いでも、二宮は「二〇二〇年まで待てない」と結婚の意思を強く主張。メンバー間の緊張が高まり、一八年のドームツアーでは追加公演が中止直前まで追い込まれたという。
「この頃から、二宮の母親も、彼の身を案じるようになっていたそうです。伊藤さんの言うことしか聞かなくなった二宮と、心配する家族やメンバーの間に埋めがたい溝が生じ、その後も距離が縮まることはなかった」(プロダクション関係者)
周囲に「もう待てない」と話していたという二人。なぜ結婚を急いだのか。
「伊藤さんは二宮より三歳年上で、二〇年十二月の誕生日で四十歳になる。子供を望む二人は、一刻も早く籍を人れることを主張し、周囲の説得を聞き人れようとしなかった」(同前)
15年11月に著書を出版した伊藤さん
微妙なタイミングでの結婚発表に「待った」をかけた二宮の家族やメンバーに対し、今度は伊藤さんが猛反発。「二人の仲を邪魔された」とメンバーや家族への不満まで周囲に洩らすようになったという。
「一昨年に二宮は都内の実家近くに一億円近くかけてマンションを新築しています。そこにはお母さんとお姉さんが住んでいますが、二宮と彼女は別のマンションに住んでおり、実家にほとんど寄り付かなくなってしまった」(二宮家の知人)
二宮家と親交のある近隣住民が言う。
「二宮さんは正月に来たきりで、その後は一度も見ていない。以前はよく帰省してお母さんにケーキを買ったりしていたけど、最近はそのような話も一切、聞かない。ご家族から結婚の知らせはないし、お相手の彼女を見かけたことは一度もないですね」
中学時代からジャニーズに所属していた二宮は、家族と過ごす時間が少なかった。それゆえ母親に特別な感情を抱き、かつて女性誌で「母なる場所」と題したコラムを書いたこともある。
〈母親と仲がいいのか悪いのかは、わからないな。それもほかと比べられるものじゃないから。ただ、母親には、一生面倒見てもらうつもりでいるのは確か(略)。産んでくれたんだから、当然、最後まで守ってくれるだろうなと(笑)〉(『MORE』一二年六月号)
一三年には母への愛を歌った自作のソロ曲「20825日目の曲」を発表。実家に帰ると母親にベッタリで、周囲からマザコンと指摘されたこともあった。
お祝いコメントを拒否したメンバー
「都心から離れた下町に自分名義でマンションを建てたのも、実家が経営する工場の敷地内で生活してきた母姉に対する感謝の印でもある。亡くなった彼のおじいさんは、工場を二宮君に継いでほしいと考えていた。もし芸能界で上手くいかなかったら、いつでも帰られる場所を用意していたのです」(別の二宮家の知人)
だが、母親は、メンバーやファンの意向を無視して結婚を押し切った二宮と伊藤さんに対し、複雑な感情を抱いたままだという。
同様に、二宮と四人のメンバーとの間に穿たれた溝もいまだ修復できていないのが現状だ。中でもこの時期の結婚に猛反対していたのが櫻井翔(37)と松本潤(36)、リーダー?大野の三人だったという。
「結婚発表の当日、フジテレビでの『VS嵐』の収録で五人全員が揃ったものの結婚に触れることはなかった。番組スタッフに対しても、他の四人の前で『おめでとう』と言わないように通達があった。収録現場は、終始ピリピリしていたといいます」(事務所関係者)
お祝いコメントを出していない松潤と大野
翌日のスポーツ紙で櫻井は《このたびの二宮の決断に関し、中学生のころに出会った幼なじみの一人としては、幸せになってほしいと願うばかりです》とコメント。相葉雅紀(36)も《戦友でもあり、大好きな親友です。親友の選んだ道です。二宮和也に幸あれ!》と語ったが、松本と大野は未だにコメントしていない。
「キャスターとして活動する櫻井は立場上、形ばかりのコメントを出したが、松本と大野は拒否。相葉も決して賛同しているわけではないが、彼は二宮と一番仲がよく、自身も交際女性と事実婚状態。何より嵐の活動再開を渇望している相葉はグループの和を乱したくなかったのが一番でしょう」(前出?メンバーの知人)
相葉も「事実婚状態」
ジャニーズ事務所にとっても二人の結婚は最大の懸案事項だった。
「今年から来年以降にかけて嵐は新国立競技場でのこけら落としライブ、紅白歌合戦、アジアでの活動にSNS展開と大きなイベントを控えている。活動休止までの残り一年を『走り抜く』ことだけに集中してほしいというのが事務所の本音だったのです」(同前)
これ以上、結婚に反対を唱えれば、二宮がジャニーズを辞めかねない状態だったという。
「二宮が抜ければ活動休止どころか嵐は崩壊する。二宮を必死に説得し、十一月九日の天皇陛下奉祝行事を終えてから発表できたことに胸を撫で下ろしています」(同前)
映画関係者が言う。
「来春、二宮の主演映画『浅田家!』の公開が控えていますが、制作サイドには結婚について何も知らされていなかった。作品の中で二宮が初恋の相手と結婚するシーンもあることから、制作サイドは頭を抱えています」
本誌はジャニーズ事務所に見解を尋ねたが、期日までに回答はなかった。
メンバー、家族の困惑をよそに、二人は「これでも遅過ぎたくらいだね」と話しているという。
「週刊文春」2019年11月28日号
文春真会写