62 = =2007/12/10 20:23:00
继续
「ネクタイ‥‥別に返さなくてもいいぞ。それはお前にやるよ。」
そんなつもりで握りしめていたわけではないので、どうしたものかと一瞬躊躇したが、すぐに考え直して笑顔を返した。
「‥ありがとうございます。」
握りしめてシワになってしまった部分を伸ばすように折りたたみ、そっと鞄に人れる。
思考を切り替えようと大きく息をつき、意識を「今在るべき自分」に戻す。
「じゃぁ、お先、失礼しますっ!」
殊更元気に声を掛けて踵を返すと、不意に後ろから静かだが強い口調で呼び止められた。
「井上。」
空気が張り詰める。
足を止めてゆっくり振り返ると、全てを見透かすような真直ぐな目がそこにあった。
「お前のことは‥‥何があろうと信じてる。」
尾形さんの言葉が重く深く響く。
「だから‥‥無理はするな。」
いつも何かと心配されては言われている言葉。
それでも、この時はいつもよりも格段に込められてる想いの深さが違うのを感じた。
やはり、この人はわかっているのかもしれない‥。何もかも‥。
吐息を付き、作り物ではない、ホンモノの笑顔を浮かべる。
「‥わかってます。」
これから先、何が起ころうとも。
「必ず‥‥尾形さんの下に戻ります。」
無理しない、或いは無茶しないかと言われればそれは約束できないけど。
それだけは約束する。
俺の回答に僅かに目を瞠った後、尾形さんはふっと目を細めて綺麗に笑った。
「‥‥ゆっくり休めよ。」
「はい。」
68 那个2007/12/11 20:18:00
两年前的......那个......接受力低的表看比较好
Here’s looking at you, kid.
あいつの映画を見た。
単純に面白いと思った。
でも
「鷹の舞」を舞うあいつを見ていて不安になった。
その背中に本当に白い翼があるように見えたから。
手の届かない、どこか遠くへ飛んでいってしまいそうに思えたから。
翌日。
映画のことを褒めたら、幼い頃のように頬を染めて笑った。
大丈夫。
こいつはどこへも行かない。
こいつはずっと……
俺たちの大切な末っ子……
なのに
土砂降りの夜
俺の携帯があいつからの連絡を告げた。
「はい、どうした~?」
いつもの調子で電話に出る。
「…………?」
「坂本……昌行君……?」
その小さな機械から聞こえてきたのは、思いもよらぬ人の声。
車を飛ばしてあいつのマンションに駆けつける。
「―――岡田ッ!!」
勝手知ったるあいつ――岡田ン家。寝室へ直行してドアを開けた。
「お………!」
「シッ!」
人差し指を唇にあてて振り向いた人物のその向こうのベッドに横たわる岡田の姿が見えた。
「熱は高いが、意識はしっかりしていたよ。さっき薬も飲んで……君に電話するちょっと前に眠った」
ドアのところに突っ立っている俺に説明するのは、岡田に枕元に座るその人―――俳優?堤真一。
「なんで……」
「過労だろう……売れっ子は大変だ」
「そうじゃないっ!!」
これ以上ここで大声を出したら、岡田が目を覚ましてしまう。俺たちはリビングに移った。
この人と岡田――今更言うまでもない、あの映画でW主演した2人。
「なんで……あなたがここにいらっしゃるんです?」
共演が縁なだけの友人関係だと思いたかった。
でも、この人は
気まずそうに顔を伏せた。
俺の頭の中に、白い翼を羽ばたかせて彼の許へと飛んでいく岡田の姿が浮かんだ。
聞くまでもない
―――この2人はそういう関係なんだ―――
「今日は僕の家に来ることになってた」
「けど来てなくて」
「心配で訪ねてみたら……」
堤さんが途切れ途切れに説明する。
家に?
「合鍵が…あるから」
眩暈がした。
合鍵?
そんなもの交換してたのか?
一体いつの間に……
「僕が来た時は、ベッドの脇に倒れてた――」
2,3日前から体調が悪そうだった岡田。堤さんに見つけてもらってなければ、大変なことになっていたかも知れない。それは感謝する。
だが
「どういうつもりなんです?」
「坂本君……」
「17も年下の……あなたから見りゃ、あいつなんてほんのガキでしょう!?」
カメラの前では、剛や健より大人っぽい岡田。でも、普段でもいつもそうだとは限らない。
“まーくん”と俺に甘えてくる時の表情は、昔と変わらない無邪気さだ。
「岡田は……准一は血の滲むような努力をして、ここまでになったんだ。俺たちはあいつが14の時から……最初からずっと一番近くで見てきた。ああ、本当に……俺たちでさえ見惚れるくらいに綺麗に育ちましたよ……でもなぁ……」
怒りで身体が震える。もう先輩も何もない。
―――あんたみたいな奴にくれてやるために、准一を見守ってきたわけじゃないっ!!―――
「……ま…くん……」
か細い声がした。
「准一!」
慌てて駆け寄る。
「何やってんだ!寝てなきゃダメだろうが!」
「……堤さんを…怒らんといてや……」
岡田の細い指が俺の袖をしっかり握る。
「俺から告白したん……誘惑されたんでも何でもないん」
やから、怒らんといて……
荒い息を継ぎながら、岡田は泣いていた。
「准一……分ってんのか?この人はお前からすりゃ、父親の年だぞ?俺よりもまだ7つも年上なんだぞっ!?お前はなぁ、この人に父親を……」
「違うもん……」
潤んだ瞳で見上げてくる。
「黙っててごめんなさい。でも……それは違うから。
最初から堤さんには“父親”を重ねられへんかった……」
映画じゃ“父親”やのに……どうしてもそうは見えんかってん……
俺の腕の中で堤さんの方に顔を向けた。熱のせいで赤い頬に涙が伝い、その腕を彼の方に差し伸べる。
「……坂本君、確かに俺はこの子にお似合いの相手やないかもしれへんけど……
でも、決して!遊び半分な訳やない。君が岡田君を大切に思うのと同じくらい、俺も想ってるから。
君や君たちメンバーにどう思われようとも、俺は俺なりに真剣に好きだから」
八つ裂きにされるくらいの覚悟はできてるよ……
「…………」
「まーくん……」
岡田が涙で揺れる瞳で俺を見上げた。
ずっと見てきた漆黒の大きな瞳。
俺は長い溜息を吐いた……吐くしかなかった。
メンバーを、特にこいつを泣かせる奴は決して許さない、そう誓ったのは俺自身だ。
「……俺がお前を泣かしてちゃ、世話ねぇわな……」
「ま-くん?」
末っ子に笑いかけ、堤さんの方を向いて立ち上がった。
「……ったく…俺まで巻き添えで殺されそうだな」
「え?」
「……負けましたよ」
「坂本君!」
「ただし!」
俺はギロッと睨みつけた。
「この年で娘を嫁にやるような思いを味わわせてくれた分のオトシマエはつけていただきますよ」
可愛い娘をどこぞのヤローに盗られる“父親”の気持ちにもなってみろってんだ!
俺の言いたいことを理解したらしい、この年上の“娘婿”は、ニッコリ笑った。
「分りました」
「じゃあ……」
ツカツカッと近づき、
「――歯ァ食いしばれっ!!」「まーくんっ!」
ドガッと鈍い音。堤さんの身体が後ろに吹っ飛んだ。
「堤さん!まーくん!」
岡田がオロオロして叫ぶ。
手をヒラヒラさせながら起き上がった堤さんは、岡田に大丈夫と笑ってみせる。
「本当は一発くらいじゃ済まないところなんですがね」
「……肝に銘じますよ、“お……」
「“お義父(とう)さん”なんつったら、マジ殺すッ!!」
翌日、俺はメンバー4人に岡田のことを伝えた。当然、母親と兄貴3人はもの凄い形相で詰め寄ってきた。が、当の岡田が涙目で4人に訴え、頭を下げたので、認めざるを得なかったようだ。
一方、
「いやー、エラく酔っ払っててねー、どっかでぶつけたらしいんやけどねー」
堤さんは俺に殴られてできたアザを、そんな風に言ってマスコミをかわした。
数ヶ月後
某TV局で堤さんと再会した。二言三言交わした後、堤さんに尋ねられた。
「どうして君もメンバーも、俺たちのこと許してくれたんだい?」
俺は苦笑した。許したくて許したワケじゃない。でも、岡田のことだから――
「末っ子の泣き顔は見たくないんです。それに……」
「?」
あの大きくてキレイな瞳を涙で潤ませて、おまけに上目遣いに見つめられちゃーなー。あんただってそうだろ、堤さん?
あの瞳に見つめられて、心ときめかない人間を俺は知らない。
あいつの瞳には、天使だって悪魔だって恋をする。
76 文2007/12/13 0:03:00
自己写,我觉得比较快.......
風邪薬1
どうやら風邪を引いてしまったらしい?季節の変わり目と連日の仕事によるものだろう?
頭は?ぼ~っとするし熱のせいか何だかだるい?
こんな時はやはり付き合いの長いメンバーなどに連絡するべきと思った。
しかし、たまたま付けていたTVに風邪薬のCMが流れる。
無意識に携帯のメモリーを押していた。
「お久しぶり…です。」
『おう、どないしたん?』
心地良い低音が響く。
「その…」
やっぱり言える訳が無い。たかだか風邪引いたぐらいなのに。
『ん?岡田くん、もしかして具合悪いんとちゃう?』
「どっ!どうして分かったんです?!」『分かるよ~。声、全然ちゃうもん』
だってたった数秒しか会話してないのに。
「すみません…お忙しいのに?」
『別にええよ?でも何で?』
「CMです…」
『ハハハ?そういう事か~って?ごめん。笑たりして』
「いえ。それに声聞いたら何だか少し気分良くなりました」
『そっか?ほんまは看病に行きたいとこやねんけどごめんな~』
「とんでもないです?こっちこそ急ですみません…」
『ご飯しっかり食べて温かくして寝るんやで』
「はい、有難うございます」
しかし、結局だるくてそのまま眠ってしまった。
ふとチャイムの音で目が覚めた。
重い体を引きずって玄関まで向かう。
外を覗くと…
「つっ堤さん?!」
急いで開けた。
「おっ!良かった~」
「な…んで…」
そこで記憶が途絶えた。
77 風邪薬22007/12/13 0:05:00
80 62楼的翻译2007/12/13 13:34:00
[领带……就不用还给我了。送给你了]
并不是因为这个理由才紧紧握住它的,那么一瞬还在犹豫着该怎么办,但是马上恢复过来,对他露出微笑。
[…谢谢。]
轻轻的将那被握出了皱纹的部分小心展平,折起来放进包包里。
用深呼吸调整思绪,将思维拉回到此刻。
[那么,我先走了!]
以比刚才更加充满活力的声音说着,正要转身出去,却被身后传来的沉静却有力的声音停止了脚步。
[井上。]
空气仿佛凝结了一般。
我停住了脚步,回过头,迎上了那似乎看透我的内心的目光。
[无论发生什么,我都会相信你。]
尾形さん的声音在我耳边重重的回响。
[所以表去做冒险的事。]
一直以来因为担心我都会说的话语,
然而在此刻,我却感到在其中包含了比平常更深刻与复杂的情感。
果然这个人,是知道的吧…所有的一切…。
呼吸然后轻轻发吐气,这次不是勉强作出的,而是发自内心的真心的笑容。
[我知道了…]
在将来无论了发生事。
[我一定会回到尾形さん这里。]
不去做冒险的事或者说不乱来这类的约定我真的做不到,但是惟独这一点我可以保证。
因为听到我的回答有些惊讶的尾形さん,随即眼睛又恢复回了那温和的弧线,露出放心的笑容。
[…好好休息吧。]
[好。]
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翻出来真的很难= = 表扔石头。。。