- 1000 - = =2017/7/14 23:18:00
- 1001 - = =2017/7/14 23:41:00
- 1005 - = =2017/7/15 0:48:00
~長瀬智也『ごめん、愛してる』は見どころ満載~
主演は長瀬智也。
『クロコーチ』(2013年)『フラジャイル』(2016年)など、近年はニヒルな役が多かったが、今回は久々の純愛ラブストーリーに挑んでいる。
原作は韓国KBSドラマ『ごめん、愛してる』で、脚本は、イ?ギョンヒが書いている。
共演する俳優には、大竹しのぶ、坂口健太郎、吉岡里帆に韓国の若手人気俳優、イ?スヒョクが出演し、豪華なキャスティングで脇を固める。最近のドラマは、『逃げ恥』や『地味スゴ』など、なんでも略してしまうパターンが多いなか、「ちょっとタイトルがクサイなぁ」と感じる。原作が韓国ドラマで、そのリメイク版ということもあり、こうしたイマドキっぽさに逆らうのも「たまには良し!」としよう。
始まりの舞台は、ソウル。
幼い頃母親に捨てられ、養護施設で育ち、不遇な暮らしをしてきた岡崎律(長瀬智也)は、ソウルの裏社会でマフィアの中に生きている。ひょんなことから三田凛華(吉岡里帆)に出会い、スリに合い困った凛華を律が助ける。律は韓国マフィアの息子ペクラン(イ?スヒョク)を狙った事件に巻き込まれ、頭に撃たれた銃弾が残り、余命宣告されてしまう。
そこで実母を探し求め、日本へ向かうことになった。
ところが初めて会った母?日向麗子(大竹しのぶ)は、かつて一世を風靡(ふうび)したピアニストであり、今は天才ピアニストとしてデビューした息子のサトル(坂口健太郎)を溺愛している。母の愛を求める律、息子を溺愛する麗子、自由な天才サックス奏者古沢塔子(大西礼芳)を追いかけるサトル、純粋な礼華。それぞれの愛の形が交差する。
ストーリー展開は、さまざまなパーツが拡散していて、のちに全てが集結するのだろう、と予感させる。
ソウルでの律の暮らし、「兄貴」と慕うペクランと律の関係、礼華とサトルの幼なじみを超えた兄妹のような信頼感、別々に暮らす裕福な律の両親、登場人物の背景を描くシーンをブツ切りで、大きな皿の上に盛っていく。一見、話が四方八方に飛び散り、展開の構築性に乏しい気もするが、たくさんのパーツがバラバラな状態のパズルだと思うと、長いゲームの始まりとも見える。
長瀬の流暢(りゅうちょう)な韓国語や、本物のピアニストに見える坂口健太郎のピアノのタッチ、人気韓流スター、イ?スヒョクの鍛え抜かれたシックスパックなど、とにかく見どころは満載だ。
韓国では、この原作ドラマは高視聴率を記録し大ヒットとなったが、果たして日本でもヒットとなるのだろうか。
「冬のソナタ」や「チャングム」など、日本でも大ヒットした韓国ドラマは数々あるが、今回は舞台が韓国と日本にまたがり、多少の温度差があるように思う。
ペクランの誕生日を祝うシーン。パーティでペクランの両親が誕生日を祝福するのだが、母親がペクランにキスをしようとしてかわされるシーンは、正直ドン引きだ。「みんなが見てるから」とペクランは母に言う。文化の違いと言われればそれまでだが、「見てなかったらするの?」とつい疑問を抱いてしまった。
日本サイドの親子を見てみても、日向麗子とサトルの関係は、一定の距離を超えた共依存である。こうしたウェットすぎる状況の中、律を演じる長瀬だけは、日本人だが韓国に長く住んでいる“外国人化”された雰囲気を作り上げ、全体の中で際立ったアクセントになっている。
初回視聴率は9.8%。
去年1月『家族ノカタチ』以来、6クールぶりに一桁に終わった。
データニュース社『テレビウオッチャー』が調べる満足度でも、初回3.38は他のTBS日曜劇場と比べかなり低い。
今回の“愛”というテーマは、人の心に語りかけやすく、うまくいけば大ヒットしやすいメリットがある。ところが上手に料理しないと、味付けによっては舌を濁す材料にもなり得る。
しかも日曜劇場は、前クール『小さな巨人』を初め、『A LIFE』『99.9』『下町ロケット』など、近年は大人の男が見て納得する路線が高い数字をとっている。それらと比べると今回の初回は極端に男性視聴者が少ない。同ドラマより『警視庁いきもの係』の方が多いくらいで、恋愛より渡部篤郎と橋本環奈の一風変わった刑事ドラマを選んだ人が一定程度いたようだ。
これまで大差がついていた両ドラマ枠の視聴率も、今回は9.8%対8.9%と珍しく禸薄されてしまった。
日韓共作となるドラマを実力派俳優の手でどのように料理していくのか。
どんな展開が待ち受けているのか。
繊細な坂口健太郎とワイルドな長瀬智也の好対照。そして吉岡里帆、大竹しのぶ、イ?スヒョクがうまく絡み、魅力的な物語を紡ぎ出すことを期待したい。
コラムニスト:はたじゅんこ
監修:次世代メディア研究所
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不是母女发的通稿?
- 1006 - = =2017/7/15 4:08:00
- 1008 - = =2017/7/15 10:04:00
TOKIO?長瀬智也(38)主演ドラマ『ごめん、愛してる』(TBS系)の視聴率が初回9.8%と2桁に届かなかった。前クール『小さな巨人』の初回は13.7%だったことを考えると、かなり物足りない結果といえる。対して裏番組のフジテレビ系ドラマ『警視庁いきもの係』は8.9%。TBSには劣るが、今まで低視聴率で散々だったフジドラマが、日曜21時ドラマの王者TBSに禸薄している。
久々のドラマ主演が残念なスタートとなった長瀬。しかしこの後も、映画『空飛ぶタイヤ』の主演が決定しており、ドラマ『フラジャイル』(フジテレビ系)の続編の話もある。2013年以降、ドラマ主演がなかった長瀬が立て続けにスケジュールが埋まるようになった背景には何があったのか。
「元SMAPの3人、香取慎吾(40)、草なぎ剛(43)、稲垣吾郎(43)が事務所を退所することでジャニーズ内で大きな変化が起きている。3人は俳優経験が豊富でアラフォー男性を演じられる貴重な存在だった。とくに草なぎの不在は大きく、白羽の矢が立ったのが長瀬だったということ。実年齢もアラフォーで、『長瀬のドラマは鉄板』と根強いファンも多かった。今回も大きな期待を背負っていたのですが……」(スポーツ紙記者)
高視聴率が期待できる日曜劇場でのまさかの苦戦に、ジャニーズのある脆弱性が明らかになった。
■元SMAP3人が抜けてできたジャニーズのウィークポイント
長瀬が高視聴率を残せなかったら次に白羽の矢が立つのは誰なのか。その代わりがいないのが今のジャニーズ事務所であり、ウィークポイントだ。前出の記者が続ける。
「アラフォーのジャニーズといえば、TOKIOの他メンバーやV6、KinKi Kidsなどがいますが、ここ数年、映画やドラマでの露出は少ない。元SMAP3人と比べると、ドラマ主演経験では劣ってしまう。最近は、滝沢秀明(35)や今井翼(35)が映画やドラマで主演をしましたが、結果を出せていない。嵐に至っては、過去、二宮和也(34)が先生役を演じた際、生徒に見えるといわれ始末。今のジャニーズ事務所には、リアリティを持ったアラフォーの主役を張れる役者が不足しています」
中居正広(44)残留で、痛手を最小限にとどめたかに見えたジャニーズ事務所だったが、やはり3人が抜けた_Xueも大きかったようだ。
- 1010 - = =2017/7/15 13:53:00
有可能,但东山前辈演完刑事7人3后10月开始每周日不是要安娜了吗,估计得看安娜给他加分还是减分2333
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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170715-00010000-otonans-soci
7/15(土)6:04配信
7月上旬、東山紀之さんが10月スタートの報道情報番組「サンデーLIVE(仮名)」(テレビ朝日系、毎週日曜 前5時50分~8時30分)のキャスターを務めることが明らかになりました。近年ジャニーズ事務所のタレントが次々に報道情報番組へ進出していますが、それにはどのような背景があるのでしょうか。
発表直後、「ついにヒガシまでキャスターになるのか」という声がネット上を飛び交っていましたが、無理もありません。
現在、「NEWS ZERO」(日本テレビ系)で櫻井翔さん、「白熱ライブ ビビット」(TBS系)で国分太一さん、「週刊ニュースリーダー」(テレビ朝日系)で城島茂さん、「あさイチ」(NHK)で井ノ原快彦さん、「サタデープラス」(TBS系)で丸山隆平さん、「news every.」(日本テレビ系)で小山慶一郎さんがキャスターを務めるほか、「ZIP」(日本テレビ系)に山口達也さん、「白熱ライブ ビビット」に加藤シゲアキさん、「シューイチ」(日本テレビ系)に中丸雄一さん、「めざましテレビ」(フジテレビ系)に伊野尾慧さんが出演しています。
テレビ局、曜日、時間帯を総なめにするほどであり、もはや飽和状態の感も……。そうした状況にもかかわらず、事務所トップクラスの東山さんが50歳でキャスターに初挑戦するのですから「ジャニーズ事務所がアイドルを捨てて、社会派にかじを切ろうとしている」とうわさされるのも仕方ないでしょう。
ジャニーズ事務所のタレントが報道情報番組を目指す背景には、アイドルとテレビ業界を取り巻くシビアな事情があるのです。
1990年代は男性アイドル全盛期であり、歌番組が多く、十分な活躍の場がありました。しかし、SMAPがデビューした1990年前後に各局の音楽番組が激減。その後一度も増えず、「男性アイドル冬の時代」から抜け出せていないのです。
さらに、2000年代に人ると音楽業界全般でCDセールスが減り始め、さらに厳しい状況に陥りました。そんなネガティブな時代を経た現在の男性アイドルたちは「人気を上げる活躍の場が欲しい」「固定ファンへのライブとグッズ販売以外の収人源が欲しい」という切実な思いを抱えています。
彼らの本音は「できるだけテレビ番組に出演して稼ぎたい」であり、ドラマやバラエティーに出演したいところですが、それも難しいのが現実。ドラマは演技派俳優を求める視聴者の意向が強くなり、バラエティーはトーク巧者の芸人が大量出演するようになるなど、活躍の場をなかなか得られないのです。
また、テレビ業界の置かれた苦しい状況も、男性アイドルにとっては悩ましいところ。ライフスタイルの多様化とネットの普及で、今やテレビ視聴者の中心は中高年層になりました。平日の日中に放送される番組の約9割が報道情報番組であり、夜の時間帯に生活情報番組やクイズ番組が増えているのも中高年層対策なのです。
つまり、ジャニーズ事務所のタレントにとっては「アイドルのキャラクターで出られる番組が極めて少ない」ということ。テレビに出て稼ぎたいのなら、社会派タレントとしての顔を持つことが必須条件となっているのです。
とはいえ、ジャニーズ事務所のタレントたちが「アイドルとしての姿を捨てようとしている」というわけではありません。ライブを中心に据えたアイドル路線のグループ活動と、報道情報番組への出演を中心に据えた社会派路線のソロ活動という2つの顔を持つのが、今やジャニーズ事務所のタレントとしての王道。グループ活動で華やかさとカリスマ性を、ソロ活動で知名度と好感度を得られるほか、知的でクリーンなイメージからCM出演のオファーも期待できるなど、緻密な計算に基づいたマネジメントなのです。
しかし、「ジャニーズ事務所のタレントたちは、報道情報番組に対応できる資質を持っているのか」という疑問は依然として解消されていません。彼らはライブや冠番組などでグループトークを進めることには慣れていますが、報道情報番組で重要な人生経験や専門知識は乏しく、視聴者と同じ目線からのコメントに終始。「なぜ彼らでなければいけないのか」という問いに答えられていないのです。
彼らを起用する番組サイドは、先述のように報道情報番組の全体数が増えたことで、「明るさ」「気軽さ」「笑い」を感じるものを作ろうと考えています。その点、ルックスのさわやかさ、固定ファンを持つ強み、生放送に起用できる安心感などを併せ持つジャニーズ事務所のタレントは魅力的な存在。同じように報道情報番組への出演を増やしている芸人とは異なる魅力を持つことで、重要な選択肢の一つとなっているのです。
東山さんは2015年のドラマ「〇〇妻」(日本テレビ系)でキャスター役を見事に演じ切って称賛を集めました。「バース?デイ」(TBS系)などのナレーションでみせる低音の美声にも定評があるほか、ストイックな人柄で知られるだけに、事前の勉強にも抜かりはないでしょう。今のところ業界内には、東山さんのキャスターとしての資質を疑問視する声はありません。
ただ、「報道情報番組のキャスターとして社会派の印象が強くなるほど、カリスマとしての特別な輝きを感じにくくなってしまう」のも、紛れもない事実。両者の共存は難しいものがあり、改めて報道情報番組への出演を極力避けてきたSMAPメンバーのカリスマ性を再認識させられます。
コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志
- 1011 - = =2017/7/16 8:11:00
- 1069 - = =2017/7/17 9:11:00
7/17(月) 7:00配信
いよいよ7月17日に『コード ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)の初回、そして7月21日にスペシャルドラマ『ぼくらの勇気 未満都市2017』(日本テレビ系)がオンエアされる。『コード ブルー』は2007年に山下智久が主演を務めた医療ドラマ。スペシャルやセカンドシーズンを経て、実に7年ぶりにサードシーズンがスタートする。一方、KinKi Kidsのふたりが主演を務めた『ぼくらの勇気 未満都市』は、今回20年ぶりの復活を果たす。ジャニーズメンバーが出演する作品は、これまでにも続編化される機会が多くあったが、それらに共通する点とはなんだろうか。
まず、ジャニーズの魅力の一つに、彼らの進化を見守ることで得られる不思議な共感体験がある。あどけない少年は青年になり、やがて日本を代表する表現者へ。彼らはあっという間に進化する。もちろん、そこにはたゆまぬ努力があり、ときには足踏みをする時期も。彼らの人生そのものが長編人間ドラマであり、その苦しい時期をも応援し、見届けるファンも、その出演者のひとりになれるのだ。
そんな彼らの出演するドラマからは、脈々と受け継がれるジャニーズの成長ストーリーを感じることができる。これまで『コード ブルー』シリーズでは、山下演じる藍沢耕作が人間的に大きく成長する様が描かれてきた。野心家な藍沢が、仕事と向き合い、人の心の痛みに触れ、そして脳外科のエースとなっていく。その姿は、生まれながらに容姿端麗の山下が、キャリアの選択に直面し、ソロ活動を決断して、活躍している様と重なっても見える。
今シーズンでは、新たにフライトドクターを目指すフェローたちを迎え、さらなるライバルの出現によって、より高みを目指す藍沢の奮闘が見られそうだ。そのフェローに後輩であるHey! Say! JUMPの有岡大貴がキャスティングされていることも、リアルに通じるものを感じる。また、強力なライバル役に、国外映画にも多く出演している安藤政信が登場。山下がさらなる成長を遂げるためには、後輩に背中を見せ、そして実力派俳優との一騎打ちが必要なのだということを示唆しているようだ。このドラマを通じて、さらなる山下の進化が見られるのでは、と期待が高まる。
そして、1997年に放送された『ぼくらの勇気 未満都市』では、KinKi Kidsのふたりが年下から同世代までの若者たちを導く姿が描かれた。これも、まさに彼らの生き様そのもの。このドラマの後、作中で大勢の若者たちを率いるリーダーを務めた堂本光一が自ら座長を務めていくのも、死を目前にした仲間からギターと歌を教えてもらった堂本剛がソロ名義で楽曲を紡ぎ出していくのも、ただの偶然とは思えない。大人が敷いたレールだけではなく、自分たちが生きた証を、自分たちの足跡で見せていくんだという意志のようにも思えた。
また当時、まだジャニーズJr.だった松本潤や相葉雅紀が、その後嵐としてデビューし、松本はコンサートの演出を手がけていくようになったのも、少なからずKinKi Kidsの職人肌に影響を受けているのではないだろうか。そして、相葉雅紀の肩肘張らない自然体な雰囲気が、見ている側に愛しさを感じさせるスタンスも、また然り。「俺らにはやらなあかんことがあんねや。それは大人んなることや」とは、剛が演じたタケルが発したセリフ。まさに彼らは、この20年もの間に自分たちが考えるカッコいい大人を体現してみせたことが、本作では証明される。今回放送されるスペシャルドラマでは、ドラマ『母になる』(日本テレビ系)で注目を集めた関西ジャニーズJr.の道枝駿佑も出演するという。彼らのイズムが、本作によってさらに次の世代へと引き継がれていくのだろう。
先輩からの学び、後輩からの刺激……ジャニーズでは先輩後輩のつながりが強いからこそ、自然と自分の活躍は周囲の協力があってこそだという意識が生まれている。主演=ドラマの座長という、出演者、そして制作スタッフたちの心の支柱になる覚悟や、一緒にいい仕事をしたい、再び作品を創りたい、と思わせる力もまた、彼らが持つ大きな魅力。全員が主役級になった共演者たちとの、息の合った演技も楽しみだ。そのいい連鎖が傑作を生み、視聴者の私たちも“また見たい”と願ってしまうのだろう。???
- 1070 - = =2017/7/17 9:12:00
7/17(月) 6:00配信
ドラマ『コード ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(以下、『コード ブルー』)の3rd seasonが今夜21時から放送スタートする。これまでの過去2シーズンの平均視聴率は、1st seasonが15.9%、2nd seasonが16.6%と非常に高い数字を記録し、人気シリーズとして定着した。過去2作同様、救命センターの医師を務めた山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、浅利陽介、看護師の比嘉愛未ら、メインキャストはそのまま、新たなに有岡大貴、成田凌、新木優子、馬場ふみから新メンバーが加わり、更なる展開が期待される3rd season。そんな人気シリーズの魅力に迫る。
本作の魅力は、なんといってもキャラクターそれぞれに感情移人できることだろう。向上心が高く、名医を目指し妥協しない野心家だが、祖母を心から大切に思う優しい一面を持つ藍沢耕作(山下智久)、有名医大教授の父を持ち、地元にドクターヘリの技術を持ち帰ろうと努力する真面目な性格だが、やや内気で自己主張ができない白石恵(新垣結衣)、勝ち気でプライドが高く仲間へのライバル意識が高いが、正義感が強くナイーブな一面を持つ緋山美帆子(戸田恵梨香)、調子者で明るいが、臆病で撃たれ弱い藤川一男(浅利陽介)、そして医師ではないが最年少フライトナースとして、ドクター以上の知識を持ち合わせているものの、家族の愛を感じられずに育ったと感じる心の寂しさを持つ冴島はるか(比嘉愛未)など……それぞれが強さと弱さを抱えている。
「○○だが○○」という多面的なキャラクター設定は、ドラマや映画の人物造形には欠かせない王道といえばそうなのだが、『コード ブルー』では、それぞれのキャラクターの長所が相手の短所を補い、また短所が相手の長所を引き出すという、非常にバランスの取れた群像劇として成立しているため、登場するすべてのキャラクターに感情移人できるのだ。もちろん、事件や事故が起こるという医療ドラマとしてのストーリー展開はあるのだが、視聴者は話の筋を追うというより、キャラクターを見守ることによって、自然と物語に人り込める。ストーリーに沿ってキャラクターが動くのではなく、キャラクターが動くことによって、話が展開していくので、より深く作品に人り込める。
また、これまで数々の医療ドラマの名作が誕生しているが、“スーパードクター”が主人公の作品が多い。例えば、『振り返れば奴がいる』(フジテレビ系)で織田裕二が演じた司馬先生、『救命病棟24時』シリーズ(フジテレビ系)で江口洋介が演じた進藤先生、『医龍-Team Medical Dragon-』シリーズ(フジテレビ系)で坂口憲二が演じた朝田先生などが思い浮かぶが、『コード?ブルー』では、フェロードクターからの技術的な面と精神的な部分での成長が、日常を含めて丁寧に描かれており、視聴者は、よりリアリティを感じることができる。こうした部分もキャラクターに感情移人しやすい要素の一つだろう。
2008年に1st seasonが放送されてから9年の歳月が流れた。3rd seasonでフェロードクターだった藍沢らは、10年以上のキャリアを積んだ働きざかりのドクターとして自らの責任を全うしている。これまで医療ドラマで描かれてきた成長過程のドクターとは違った思いや葛藤を抱え、自らの道に進んでいる。こうした状況の変化が、過去2シーズンで描かれたドクターたちのバランスにどういう影響をもたらすのか。新キャストを含め、大いに注目が集まる。???