- 1800 - = =2017/11/2 1:51:00
- 1801 - = =2017/11/2 8:36:00
早くも視聴率1ケタを記録した嵐 櫻井とディーン様の主演ドラマ
リアルライブ 2017年11月2日
10月にスタートした日本テレビ系のドラマで、嵐の櫻井翔主演の「先に生まれただけの僕」と、ディーン フジオカと武井咲W主演の「今からあなたを脅迫します」が、いずれもすでに視聴率1ケタを記録し大苦戦中だ。
「先に生まれただけの僕」は、櫻井演じる教育現場をまったく知らない35歳のエリート商社マンが、定員割れギリギリの私立高校に校長として送り込まれ、奮闘する姿を描く。櫻井にとって連続ドラマ主演は、13年4月期のフジテレビ系「家族ゲーム」以来4年半ぶりとなった。
初回視聴率は10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)とふるわず。第2話で7.5%といきなり1ケタを記録。28日放送の第3話は10.5%でなんとか2ケタに回復した。
「教育現場の現実がまったく配慮されていないストーリー。もともと、櫻井はそれほど数字を持っているわけではなかったが、“嵐頼み”の日テレの安易なキャスティングの結果、苦戦を強いられることになった」(テレビ局関係者)
- 1809 - = =2017/11/2 14:02:00
- 1810 - = =2017/11/2 14:05:00
- 1823 - = =2017/11/2 22:16:00
嵐 櫻井翔と松本潤が抱えるドラマ主演の「致命的問題」
2017年11月2日 21:00
『嵐』の櫻井翔が主演している連続ドラマ『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)が低視聴率にあえいでいる。この状況に、なぜかTBSも不安に駆られているという。
10月から始まったこのドラマは、初回放送の平均視聴率こそふた桁だったものの、2話目には7.5%へと急落した。
「櫻井が、ありとあらゆる情報番組に出演して番組の宣伝をしていたように、日テレはこのクールで先に生まれただけの僕を最も前面に押し出していました。それなのに視聴率が低迷したことについて、かねてより懸念されていた“あること”が証明されたと囁かれているのです」(テレビ局関係者)
その“あること”とは、櫻井と交際中だとされているテレビ朝日の小川彩佳アナウンサーの存在だ。
「やはり恋人の存在はファンを刺激するのです。あの熱愛報道があってから、櫻井は相当ファンを減らしたとも言われていました。それが、今回の低視聴率につながっているのではということになっているのです」(同 関係者)
■ 来年の主演ドラマを控える松本潤も…
この櫻井と同様の危険をはらんでいるのが、同じ嵐の松本潤だという。来年1月からTBSで放送されるドラマ『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』で松本は主演を務める。昨年4~6月期にシーズン1が放送された際には、平均で17%近い視聴率を記録していただけに、2シーズン目も期待されているドラマだが、不安の声が聞こえてくるという。
「松本は昨年末に、井上真央とセクシー女優の葵つかさとの二股交際が発覚して、一気にファンを減らしており、いまだイメージが回復できていません。TBSは来年、このドラマをきっかけに視聴率の大幅アップを狙っているだけに、それを不安視する関係者もいます」(制作会社関係者)
女性問題から、どこまでイメージを回復できるかが勝負どころかもしれない。
- 1825 - = =2017/11/3 10:33:00
11/3(金) 6:00配信
櫻井翔がドラマ『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)、松本潤が映画『ナラタージュ』でそれぞれ先生役を演じている。この、嵐の“先生対決”が面白い。
櫻井が演じるのは、総合商社 樫松物産に勤めるサラリーマン校長の鳴海京介。もともとは抜群の営業力を持ち、赤字の子会社を立て直すというデキる男だった鳴海。しかし、ある日突然校長として会社が経営する高校へ出向させられた。戸惑いつつも、持ち前のポジティブさで問題に立ち向かっていく役だ。この手のドラマでよくあるのは、「鳴海京介=なんでもできるスーパーマン」という設定。しかし、鳴海は至って普通の人間である。失敗したり、落ち込んだり、時には生徒からナメられたりもする。実際、櫻井も「様々な組織や人間関係とどう向き合い、どう改革していくのか。スーパーマンではない主人公、鳴海がもがく姿をご覧頂きたいと思います(引用:『先に生まれただけの僕』公式サイト)」とコメントしている。櫻井は満を持して、“もがく先生像”を演じているのである。
しかし、“嵐?櫻井翔”としてのイメージは揺るぎない。慶應義塾大学卒、ジャニーズきってのインテリで、ニュースキャスターも務めるクレバーなアイドルということは周知の事実だろう。そのイメージがあるからこそ、失敗しても落ち込んでも、ただの情けない男にはならない。さらに、櫻井にとって連続ドラマの主演は約4年半ぶり。撮影前には「豪華なキャストの皆さんとご一緒出来る日が今からとても楽しみです。というか、“豪華”が溢れていて興奮してます(引用元:『先に生まれただけの僕』公式サイト)」とコメントしている。この張り切りぶりも、時に空回る鳴海にとって良いアクセントになっているのではないだろうか。鳴海京介という役は、櫻井だからこそ成り立つ先生役なのだ。
一方松本が演じているのは、社会科の高校教師で演劇部の顧問 葉山貴司。学校に馴染めていない女子高生 工藤泉(有村架純)を演劇部に誘う、生徒思いの良い先生だ。しかし、事件を起こして別居中の妻の帰りを待つことが辛くなり、徐々に泉に依存していくようになる。葉山はとにかくズルい。泉の好意に気付いていながらも、その気持ちにはなかなか向き合わず、泉の好意に甘えている。さらに、葉山は「俺悪いことしてないよね…?」と言い訳を込めた目、戸惑いが映る目で泉を見る。それでいて、泉にとって辛辣な言葉も行動も次々と投げてくる。女性側からすれば、拒否できるはずがないのに、だ。普通なら、バッサリ切り捨てたくなるような男だが、葉山はそれをカバーして有り余るほどの優しさがある。だから泉も、観客も、絶対に葉山を嫌いになれない。
松本はそのズルさと優しさの絶妙なバランスを、泉とのシーンの顔、ゆっくりした動作、間のある台詞回しなどで非常に上手く表現している。松本はインタビューの中でこんなことを言っていた。
「普通のラブストーリーと違って、今回は片方=葉山側を全て消している。泉がその時にどう思ったか、が最も重要なわけです。ですから葉山がどう思っているかはあまり重要ではなく、葉山の思いをどこまで見せるのか、それが泉にどう見えるのか、ということを重点的に考えながら演じました」(引用:シネマトゥデイ/『ナラタージュ』松本潤インタビュー)
確かに、「好きな男性を女性視点で見た時」と考えると、ズルい男の中に優しさが溢れているのも納得がいく。これまで様々なタイプのラブストーリーを演じてきた松本ならではのアプローチだ。
それぞれの先生役を考えると、両者とも少なからず素の部分が活かされているのでは、と感じる。櫻井は、しっかりしつつも時々抜けている部分があったり、思いっきり失敗をしたり。嵐の冠番組を見ていると度々いじられている場面を目にすることも多いだろう。しかし、「この人に任せておけば何とかなる」という信頼の厚さは鳴海京介と重なる。松本は、ストイックで一見近づけない雰囲気を持ちつつも、共演者やスタッフからも評されるほど優しさに溢れている人物。『99.9-刑事専門弁護士-』のスタッフはTwitterで、共演者の片桐仁は雑誌で、その優しさを語っていた。ベクトルは若干違うが、ズルさの中に大きな優しさがある葉山を彷彿させる部分に通じるのではないだろうか。各々のキャラクターを上手く活かした先生役と言えそうだ。
言い表すならば鳴海は「陽」、葉山は「陰」の魅力がある。『先に生まれただけの僕』はまだ4話目、『ナラタージュ』も大ヒット上映中だ。ぜひ2タイプの先生を堪能してみてはいかがだろうか。
- 1826 - = =2017/11/3 10:36:00
11/3(金) 4:00配信
かなり前から撮影が進んでいたのは、櫻井翔演じるエリート商社マンが高校を立て直すべく校長に就任する『先に生まれただけの僕』(日テレ系)。通常はオンエアの1か月ほど前から撮影を始めるのだが、この作品はというと、
「5月にクランクインしたので、実に放送の5か月前ですね。理由は、11月から始まる嵐のコンサートツアーで、櫻井クンが秋から多忙になるから。ドラマでは異例の超前倒し撮影となりました」(別の日テレ関係者)
櫻井合わせのスケジュールには弊害もあったようで、
「夏場は、炎天下のクーラーもない体育館で朝礼の撮影を行ったことがあったんですが、サウナのような場所ですからみんな顔が汗でテカテカ。長くなるにつれ、貧血で倒れる女の子もいました」(前出 日テレ関係者)
- 1829 - = =2017/11/4 8:37:00
11/4(土) 8:00配信
??? 10.20代の俳優を主人公としたドラマが減り、学校を舞台にした物語は映画作品で増えつつあるこの頃。人気グループ 嵐の櫻井翔主演の日本テレビ系連続ドラマ『先に生まれただけの僕』(毎週土曜 後10:00)は学園ドラマでありながら、櫻井演じる商社マンが会社の不採算部門である私立高校の校長先生に就任し、学校改革に乗り出す…という社会派ドラマの面を持った作品だ。どのようにこの一風変わった物語が誕生したのか、『Mother』『Woman』など数々の社会派ドラマを手掛けた次屋尚プロデューサーに話を聞いた。
■“キャスター”櫻井自身を投影させたキャラクター
作品の根幹となるのが学校外という全く違う社会からやってきたある種の“異物”である櫻井の存在。演出の水田伸生監督は自身手がけた同局連ドラ『ゆとりですがなにか』(2016)から“若者の貧困”という着想を得ていた。「単純に櫻井さんが貧困の若者を演じるのではひねりがない。貧困の若者が演じるこというより、そういう社会があることを伝える使命を持った大人を描こうと始まって、それは誰が伝えるべきか。教師が伝えるべきだ。中高生に向けて教師がそれを伝えようと」。
「では櫻井くんを教師役に…となるなかで、そこも福田さんが一捻りして優秀な商社マンだった主人公が商社という組織の仕組みで、ある種の理不尽な人事異動により校長になり、その校長が学校改革に向き合う話にすれば会社ドラマも描けるし、学園ドラマも描ける。学校が経営している不採算部門に校長として送られるということなら、リアリティもあるだろうと」。こうして“35歳の校長先生”という設定が誕生した。
3話まででは校内の問題に直面した鳴海が悩んで迷って考えた結論を終盤、生徒や教師たちに言葉で伝えてきた。鳴海のキャラクターも櫻井本人に寄せた部分があるそうで「櫻井さん本人もお話していると『間違っているかもしれないんですけど…』と前置きをいれながら、僕はこう思うんですよ、とお話される。威圧的なしゃべり方はしない方なのでそういうキャラクターも今回の校長にはあっているなと。ご本人のキャラクターを投影させたつもりです」。
「櫻井さん自身がキャスターを務めていることで彼が考えたことをしゃべると力強さがある。『NEWS ZERO』でも与えられた原稿を読むだけでなく彼自身の考えが反映されているので、このドラマでも鳴海校長がしゃべっていることなのに、櫻井さん自身の言葉のように見えれば普通の俳優さんが演じるより耳を傾ける層も幅が広がるに違いないと思いました」という“オピニオンリーダー”的な役割を期待して鳴海というキャラクターが出来上がっていった。
■「ヤンキー学園に型破り先生」からの月兑却 舞台は教室から職員室へ
かつて学園ドラマの定番だった土曜ドラマ枠。学校を取り巻く問題や環境が変化するなか、それを舞台に描く作品の世界でもさまざまな試行錯誤を積み重ねている。放送時間は午後9時から10時台に繰り下がり、「お子さんだけでなく親世代にもみていただけるドラマ」と大人世代に刺さるものを目指す。
次屋プロデューサーは「生徒がメインなのではなく職員室の話を描きたかった」という。「学園ドラマは子どもたちがメインというイメージですが、今回はいわゆるヤンキー学園に型破り先生現る、けんかしながら友情を深める…というのを辞めようというところから企画が始まりました。強いて言うなら“職員室のドラマ”にしようと。劇中で生徒たちは問題も起こしますし、その生徒たちとの向き合い方をテーマにはしていますが生徒がメインではなく、先生たちの葛藤や職員室での模様をメインにしているので学園モノとは違ったドラマだと思っています」。
確かに作品のなかでは、鳴海に反発しながらも理解を示していく真柴ちひろ(蒼井優)、生徒の学力向上のキーポイントとなるアクティブラーニング型授業のノウハウを持つ英語教師 島津智一(瀬戸康史)などレギュラーの学校関係者は11人いる。リアリティある教師像をつかむため、「辞めた人にも取材したし、辞めて今は塾の先生をやっている人、授業のプロもいれば本を出している人もいました」と、徹底取材主義である脚本家の福田靖氏ともに、20人以上の学校関係者を訪ね、教師の生活や職員室での人間関係まで深掘りして聞いていったそう。
もちろん物語は先生だけでは進行せず、問題を抱える生徒たちにもスポットが当たる。生徒役全員、約270名を全員オーデションで決定。水田監督のアイディアで普通なら「生徒A」とするところ、そのすべての生徒に役名とキャラクター、性格、部活、成績までバックボーンを付けた。
「セリフがなくても登下校シーンがあれば同じ部活の子が固まるし、そのときに部活の道具を自分から持ってきたりする。そうするとまんま自然体に学校が再現できちゃう。弓道部だったら髪を短くしたり運動部の子は運動部っぽい格好をしている。もちろん設定は自分が勝手に決めるのではなくてオーデションのプロフィールや雰囲気で監督?助監督が決めているのですがその役を自分自身が演じている。演じる意欲もリアリティも生まれてきます」。
1、2話では味方がほとんどいなかった鳴海校長だったが、3話から生徒の学力向上のため『アクティブラーニング』という新しいスタイルの授業に目を付ける。このことが功を奏するのか。いよいよ学校改革が始まっていく。生徒の問題を爽快に櫻井が解決したり、明確な悪いヤツをやっつけるような展開はないがSNS上では親子での視聴も多く、丁寧な描写に感心する声や「考えさせられた」という意見も多い。ストーリーはまだまだ序盤。櫻井だからこそ演じられる主人公、そしてこれまでになかったリアルな“学校”の描き方で学園ドラマの歴史を変えるかもしれない。
- 1830 - = =2017/11/4 8:51:00
現役教師が参考にするドラマ「先に生まれただけの僕」
2017年11月4日
『嵐』の櫻井翔が、若くして校長先生を務めることになった鳴海涼介役を演じる連続ドラマ『先に生まれただけの僕』は、日本テレビで“ジャニーズ枠”として放送されてきたコメディー要素が一切無く、毎回、重いテーマを扱っている。
「現役の教師たちはこのドラマを『自分がこの立場に置かれたらどうするのか』という観点で見ているようです。SNSでも《考えさせられた》、《参考になった》という書き込みが増えています」(教育ジャーナリスト)
10月28日に放送された第3話で鳴海が直面した問題は、“デジタル万引き”だった。
「鳴海や教師の真柴ちひろ(蒼井優)は、コンビニで漫画雑誌をスマートフォンで撮影していた生徒のデジタル万引きを、生徒を呼び出しながらも許してしまいます。これはとんでもないことで、一歩間違えれば生徒は『犯罪をやっても許される』という認識になってしまいます。教育上、好ましい教師の態度ではありません。厳しく罰を与えるべきです」(同 ジャーナリスト)
■ 異色の学園ドラマ
またこの回では、生徒から「何のために勉強するのか?」という問いかけがあったが、どの教師も答えることができないという現実が鳴海に突き付けられる。デジタル万引きと勉強の必要性という一見関係のないふたつの問題だが、鳴海やほかの教師の根本には通じる“意識”が存在した。それは、教師たちが“高校生を子供だと思っている”ということだ。
子供だから分からないだろう、と何事も濁してしまいがちな教師たち“大人”こそが問題なのだと鳴海は気が付く。高校生をただの“子供”と扱うではなく、ちゃんと理解できるように、しっかりと「どうして必要なのか」「何故いけないことなのか」と、ひとつひとつの疑問に対して答えていく。
鳴海は商社勤めだったが、会社系列の高校の赤字経営を改善すべく校長として赴任してきたという異色の学園ドラマだ。
「経済的に高校を建て直していく努力と、生徒のために尽くすという鳴海の姿勢が少しずつ芽を出し始めています。これから鳴海が校長を務める京明館高校は恐らく“鳴海色”に染まっていくでしょう」(同 ジャーナリスト)
『3年B組金八先生』とは全く違う、ビジネス面からのアプローチで学校が建て直せるかというところがこのドラマの見どころだ。今後の展開に期待したい。
- 1852 - = =2017/11/4 17:46:00
『先に生まれただけの僕』今期オススメ1位に選んだ理由 - 学園ドラマの枠を飛び越えたエンタメ+社会派の秀作
2017/11/04
視聴率は初回10.1%、2話7.5%、3話10.5%(ビデオリサーチ、関東地区)を記録するなど一進一退の状況にある『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系 毎週土曜22:00~)。事前の期待値から見ると成功しているとは言い難いが、作品としての質に悲観すべきところはなく、SNSでのコメントや識者のコラムなどを見る限り、徐々に賞賛の声があがりつつある。
私自身、先日アップしたコラムで今秋のおすすめ1位に選ばせてもらったのだが(「2017年秋ドラマ」18作を視聴&ガチ採点/秋ドラマの傾向を分析)、同作のどこが優れているのか、解説していく。
同作最大の魅力は、『HERO』(フジテレビ系)、『DOCTORS~最強の名医~』『グッドパートナー 無敵の弁護士』(テレビ朝日系)などを手がけた職業エンタメの名手?福田靖と、『Mother』『Woman』『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)などでドキュメントタッチの映像美を作り上げた水田伸生の脚本?演出。両者が見事な化学反応を見せている。
人事異動で校長になった商社マン 鳴海涼介(櫻井翔)の目線から描く、学校と民間企業、教師とサラリーマンの比較は面白く、これまで見たことがなかった学園ドラマであるのは間違いない。
各話のテーマも現代的かつ挑戦的だ。1話では奨学金の返納、2話ではスクールカーストと塾でバイトする教師、3話ではデジタル万引きとアクティブラーニングを取り上げていた。
そこでクローズアップされたのは、若年層の思考的な貧困。1話では生徒が奨学金の問題から逃げ出してしまう、2話では恋人に振られた女子生徒が「もう(恋人のいない子を)イジメません」と嘆き、3話では「何のために勉強するのかわからない」と授業をボイコットするようなシーンがあった。このような思考の貧困さと、そこから抜け出すための方法こそ、今作が描きたいところなのだろう。
いずれのテーマもキレイごとで終わらせず、予定調和を許さない結末は、いかにも福田靖の脚本。1つ1つの教育問題が過去の学園ドラマで扱われたようなステレオタイプなものではなく、確実にアップデートされている。
驚かされたのは、生徒役の若手俳優たち。番組公式サイトには、1年生54人、2年生88人、3年生69人、計211人もの若手俳優が顔写真つきで紹介されている。しかし、学園ドラマはつきものの演技経験豊富な若手俳優は一人もいない。その名前がメディアに露出しているのも、駒井蓮、松風理咲、長谷川ニイナ、小倉優香くらいのものだ。
これこそ当作が従来の学園ドラマとは異なる理由。初回で鳴海が「一番の問題は先生方です」と語りかけるシーンがあったように、やはりメインは教師たちなのだろう。同作は、事務所期待の若手俳優を売り出すために、特定の生徒を目立たせるのではなく、生徒役は“イマドキの高校生像”という役割であることがわかる。
ここまでの3話はそれぞれ見どころがあったが、第4話の見どころも多彩。アクティブラーニングをめぐる上級生の戸惑い、変化を嫌う教師たちの反発、加賀谷専務(高嶋政伸)からの叱責、恋人?聡子(多部未華子)との結婚話など、鳴海にさまざまなベクトルから難題が降りかかる。
こうした人物相関図が明確でわかりやすいのも、福田靖脚本の特徴。たとえば、『DOCTORS』は、相良(沢村一樹)を敵対視する森山卓(高嶋政伸)、思いを寄せ認められようと奮闘する宮部佐知(比嘉愛未)、うとましく思いながらも手のひらで転がされてしまう堂山たまき(野際陽子さん)など、一度見ればキャラクターや関係性が分かり、間口の広い作品となっていた。
今作も高嶋政伸が主人公を敵対視する役で出演しているが、鳴海は商社だけでなく学校でも四面楚歌の状態。3年生の担任役に起用された池田鉄洋、荒川良々、秋山菜津子の曲者俳優たちが毒気を吐く中、まずは1.2年生の担任役である蒼井優、瀬戸康史、木南晴夏、森川葵ら若い教師たちを取り込めるかが鍵を握るのではないか。
これまで水田伸生監督は、『Mother』で児童虐待、『Woman』でシングルマザーの貧困、『ゆとりですがなにか』でゆとり世代の現実など、さまざまな社会問題に斬り込んできたが、今作でもそのスタンスは変わらない。
情報にまみれ、希望を失いつつある現代の子どもたちに、大人たちは何を教えられるのか、何を教えなければいけないのか。その演出は、「熱血教師が生徒たちに必死で問いかける」ような使い古されたものではなく、「鳴海の行動を通して視聴者に気づきをうながす」ようなものになるだろう。
エンタメ+社会派で引き込まれる上に、オリジナル作なのだから見ない手はない。何気に深みがありそうなタイトルの意味も楽しみだ。
- 1853 - = =2017/11/4 17:48:00
嵐?櫻井翔、ディーン フジオカの両ドラマが“完全爆死”も、日テレは宣伝する気なし!?
cyzo 2017.11.04
日本テレビが10月の月間視聴率「三冠王」を獲得。『世界の果てまでイッテQ!』『ザ!鉄腕!DASH!!』など、人気バラエティ番組が牽引し、全日、プライム、ゴールデンのすべてトップ、全日帯は52カ月連続のトップとなった。
しかし、バラエティこそ絶好調だが、10月期のドラマは大苦戦。及第点なのは綾瀬はるか主演の『奥様は、取り扱い注意』くらいで、高視聴率が確実視されていた嵐 櫻井翔主演の『先に生まれただけの僕』と、ディーン フジオカの民放初連ドラ主演となった『今からあなたを脅迫します』は、期待ハズレの結果となっている。
「櫻井主演となれば、視聴率は12%以上欲しいところですが、3話までの平均では10%を割っており、このまま1ケタで終わりそう。ネット上では、櫻井の校長先生姿が“『NEWS ZERO』のロケにしか見えない”といった声が聞かれます。ディーンの『今から~』にいたっては、第2話の視聴率が5%台と、打ち切り水域。妊娠中の武井咲の体調に気を使って、立っていなければいけないシーンが座わった状態になったり、走るシーンが歩きになったりと、脚本家も苦労しているようですが、ディーンの経歴に大きな傷がついたのは間違いない。今クールは、他局のドラマがこぞって好調なだけに、この2本の不調が目立っています」(テレビ誌ライター)
そんな日テレの体たらくに、主演俳優の所属事務所もイラ立ちを隠せないようで、早急な対応を迫っているという。
「ジャニーズやアミューズは、視聴率が上がるような宣伝を考えるよう、日テレサイドに注文をつけていますが、宣伝担当者からは有効なプランが出てこない。というのも、担当者たちにやる気を失ってしまう事情があるようです。番宣の企画を立てても事務所にお伺いを立てないと何もできませんが、いざお伺いを立てても、事務所担当者からの返事は1~2週間来ないことがザラ。その結果『面倒くさい』と、局員の士気はダダ下がりなんだとか。最近の日テレスタッフは、テレビ誌の番記者たちへの対応までおざなりになっているという話も聞こえてきます」(業界関係者)
日テレの一強時代も、そろそろ終わりか?
- 1867 - = =2017/11/5 0:14:00
11/4(土) 23:00配信
人気グループ 嵐の櫻井翔が主演する日本テレビ系連続ドラマ『先に生まれただけの僕』(毎週土曜 後9:00)の第5話が11日に放送される。櫻井演じる鳴海校長は中学3年生に向けた学校説明会の参加予定者が少ないときき、学校説明会に先駆けて行われたオープンキャンパスをもう一度開催することに。一方で、鳴海を疎ましく思っている上司の加賀谷(高嶋政伸)が鳴海に反発する教師に接近するなか、生徒にも協力をあおいだ波乱のオープンキャンパスが幕を開ける。
同ドラマは、とくにスポーツが優れているわけでもない、定員割れギリギリの私立京明館高校を舞台に、教育現場をまったく知らないまま突然「校長」という立場に置かれた主人公の商社マン 鳴海涼介がこれまでのビジネスの常識とはかけ離れた「学校」という現場の実態に困惑しながら、出向先での一職務ではなく学校のリーダーとして“理想の校長”になるべく学校改革に乗り出していく。脚本は『HERO』『救命病棟24時』シリーズの福田靖氏によるオリジナルストーリー。
オープンキャンパスの目玉として京明館高校の魅力をアピールするイベントをしたいと教師たちに提案する鳴海は、自身が勤める樫松物産の原社長(小林勝也)にもオープンキャンパスに来てほしいと直訴する。ちひろ(蒼井優)は自分が担任する2年3組の生徒に、オープンキャンパスでのイベントの立案を訴えると彼女の話術が功を奏し、生徒たちはすっかり乗り気に。学校の魅力を伝えるために知恵を絞る生徒たちの姿にちひろは教師としての手応えを感じる。
一方、鳴海を蹴落としたい加賀谷は養護教諭の沙織(井川遥)に近づき、鳴海に反発する教師が誰なのかを聞き出す。郷原(荒川良々)の存在を知った加賀谷は、彼を取り込もうとするなか、オープンキャンパス当日を迎える。
- 1872 - = =2017/11/5 14:33:00
11/5(日) 13:36配信
先週の放送で学校改革のための新しい授業の形を“模索”していたと思いきや、早くもそれを実行に移す。この日本テレビ系土曜ドラマ『先に生まれただけの僕』は、小さなテーマを1話のエピソードの中で解決させ、その積み重ねによって大きな主題に導いていくという、登場人物が多いドラマでは典型的な流れを外れ、独自の方向性を作り出そうとしているのだろうか。
4日に放送された第4話では、島津(瀬戸康史)が実践してみせたアクティブ ラーニングの授業に感銘を受けた鳴海(櫻井翔)が、これを教師全員にやってもらうことはできないかと考え、1年生と2年生の授業にそれを導人し始める。ところが、それに不満を募らせた3年生からクレームが寄せられ、さらにその鬱憤を後輩たちが向け始めるのである。
第1話では「奨学金問題」、第2話では「スクールカースト」と生徒を物語の中心において教師たちの模様が描き出されていた。しかし、先週の第3話では「デジタル万引き」がテーマに挙がりつつも、ドラマ全体の大きな主題となる“学校改革”につながる「アクティブ ラーニング」が登場。それによって小テーマが軽いエッセンスとしてしか働かなくなったのである。
そしてこの第4話ではもはや小テーマと呼べる部分が完全に取り払われ、“学校改革”のスタートが切られることと、それによって起きる出来事が描かれていた。ドラマ終盤でそのように流れが切り替わることは決して珍しくないが、まだ3分の1を過ぎた段階で形を変えてしまうというのは少々特殊に感じてしまう。
そもそも鳴海の思い描く“学校改革”とは「赤字経営の学園を黒字化させる」という目標に向かい、「出願者数を増やす」←「進学率を上げる」←「生徒の学力を上げる」←「魅力的な授業を行う」←「教師たちの意識を変える」と、課題を逆算して考えられてきた。「教師たちの意識」がまだ半分ぐらいしか進まない段階で、「魅力的な授業」へと飛んでしまったということになるだろう。
そうなると、飛ばされた課題である「教師たちの意識」というものが、やはりこのドラマの物語の要となっていくのである。小テーマが失われたことによって、その色がかなり濃くなると同時に、今度は学校を経営している樫松物産の比重も大きくなり始める。そう考えると、これはもはや“学園ドラマ”ではないとバッサリ決めてしまってもいいのだろうか。
それでも、鳴海がサラリーマンから教育者へと姿を変えていくというようなスタンスだけは崩さない。なんて掴みどころのないドラマだろうか。不満を爆発させようとしていた3年生たちを体育館に集め、将来のヴィジョンについての話をするのだ。改革のプランに3年生が含まれていないことを謝罪しつつも、このようなことは社会に出れば普通にある、と半ば開き直ったように話を始める。
そして、「どういうときに頑張るのか、どういうときに逃げるのか。線引きをしてください」と、上からではなく一歩前を歩いている先輩として彼らに語ることで、しっかりと彼らの心に届けるのである。それを象徴させるかのように、鳴海は生徒たちと同じ体育館の床の上で語りかけているのが印象的だ。真正面から、ひとりの大人として生徒に接していく。こういうシーンを観ていると、もっと鳴海と生徒との物語へ振り切って、社会派的要素を持ちつつも、純粋に“学園ドラマ”であってほしいと思わずにはいられない。
- 1873 - = =2017/11/5 15:07:00