- 2203 - = =2018/5/9 21:59:51
2018.05.09
初回13.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から、まさかの下落だ。嵐 二宮和也主演の『ブラックペアン』(TBS系)の視聴率が、2話で12.4%、3話で12.1%と数字を下げているのだ。
「1話、2話とも25分拡大というのはあまり聞いたことがありません。このかなり強気な編成は、作品に対する相当な自信の表れだとは思いますが、だとすれば少し期待外れに終わってしまいましたね。前クールは同じく嵐 松本潤による『99.9‐刑事専門弁護士‐SEASONⅡ』で、平均17.6%、最終回の9話は21.0%をマーク。そのまま好調が続くと思われた“嵐の日曜劇場リレー”でしたが、今のところあまりうまくいっていないようです」(芸能ライター)
今後、引き続き視聴率が下がれば「戦犯」探しが始まるが、ここまででやり玉に上がっているのは、“カトパン”ことフリーアナウンサーの加藤綾子だ。
「今作で本格女優デビューを果たした加藤の役柄は、新薬や機器開発の治験の窓口となる治験コーディネーター 木下香織。二宮演じる外科医 渡海征司郎のほか、準主役である小泉孝太郎や内野聖陽扮する一癖ある医師とも対等にやりとりするなど、彼女の出演シーンはかなり多い。もちろん華はあるのですが結局それだけで、抑揚のないセリフ回しなど、女優としてのキャリアのなさが露呈しています」(業界関係者)
ネット上でも「なぜこんな素人を使ったんだろう」「演技が大げさすぎてホントへたくそ」「緊迫感ゼロでドラマのクオリティが下がる」と批判的意見が続出。NHK連続テレビ小説『半分、青い。』では、90年代の女子アナになりきり、バブリーな髪形と衣装で出演していた加藤だが、こうした女優業進出を歓迎する人は、果たしてどのくらいいるのだろうか。
一方で、意外な好演ぶりを見せたのが山村紅葉だ。母親である推理作家?山村美紗原作の『赤い霊柩車』シリーズや、その母が生前親しかった西村京太郎のミステリー作品ドラマに出ているが、いずれも「親の七光り」と揶揄されることが多かった。
だが、『ブラックペアン』初回で山村が挑んだのは、食道癌の患者?皆川妙子。近年演じてきたコミカルなキャラから一転、迫りくる死と向き合う悲壮感がにじみ出ていた。
「山村は初回のみのゲストだったのですが、その演技に注目する視聴者も多く、『ほんとの患者さんみたいだった』『山村紅葉とは思わなかった』という意見も寄せられています」(芸能ライター)
『ブラックペアン』出演で株を上げた山村と、演技に疑問符が付いて回る加藤。いずれにしても、視聴率推移が気になるところだ。
- 2206 - = =2018/5/9 22:01:35
2018.05.09
現在、TBS系にて放送されているドラマ『ブラックペアン』。嵐の二宮和也が久々の連続ドラマ主演、また『陸王』『半沢直樹』といった高視聴率ドラマを生み出している日曜劇場枠での放送ということで注目度も高く、平均視聴率も12~13%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をキープ。今期放送のドラマの中でも、好調な作品のひとつだ。
同ドラマは、二宮演じる“態度は悪いが手術成功率100%を誇る”天才外科医?渡海征司郎を中心に、新技術導人を巡る不正や病院と製薬会社、医療機器メーカー、そして厚生労働省との癒着問題などに立ち向かっていく医療エンターテインメントドラマ。作家であり現役医師でもある海堂尊の『ブラックペアン1988新装版』(講談社)を原作にしているだけあって、“本格的な医療現場シーン”が見られることも注目するべきところ。だが、実は、加藤綾子演じる治験コーディネーターの描き方に対し、批判の声が上がっているのだ。
「第1話放送直後から、Twitter上には医療従事者からドラマに対する批判の声が続々と上がっていました。その声のほとんどが、カトパン演じる治験コーディネーターについて。『毎晩医者と会食して、頼まれたことを調べるのが仕事じゃない。むしろあんなこと一度もしたことない』という声や、『ろくに説明もしないで、患者にお金を渡したりすることはない』『治験で負担軽減費として300万円支払っているが、実際にはあり得ない』といった、現実と違いすぎるという指摘が相次いでいます。また、ドラマのせいで『薬剤や医療機器の国内の開発に対して不信感や反発を覚える人たちが増えるかも』と危惧する声も上がっていました」(ドラマウォッチャー)
指摘を受けた治験コーディネーターは、原作には登場しないドラマオリジナルのキャラクター。スタッフ側がストーリーに合うように作っているため、実際の仕事内容と違っているようで、ドラマ公式ホームページには小さく、『登場人物の行動は、治験コーディネーターの本来の業務とは異なるものも含まれています』と注意書きが書かれている。
Twitterで指摘した人たちも、「ドラマ上の演出だとはわかっている」とのことだったが、あまりにも酷く描かれているため、「フィクションだとしてもこの描かれ方は遺憾だ」と激怒しているよう。現在3話まで放送されているが、放送のたびに批判の声が上がる状態で、一向にやむ気配はない。
さらに、この状況を重く見た「一般社団法人 日本臨床薬理学会」は5月2日に、「同ドラマでの治験コーディネーターの描写が事実と大きく異なる」として抗議文をTBSへ送付したと、公式facebookにて発表。抗議文の最後には、「CRC(治験コーディネーター)の使命、現状等を正しくご認識頂き、あまりにも現実と乖離した描写を避けて頂くよう希望する次第であります」と語っている。
注目されているドラマだけに、ドラマスタッフには今後気をつけてほしいものだ。
- 2219 - = =2018/5/10 9:11:59
- 2220 - = =2018/5/10 9:14:46
- 2224 - = =2018/5/10 11:09:52
5/10(木) 7:15配信
「あんな怖いニノちゃん見たことない」「想像以上に悪魔だった…」「渡海先生に『邪魔!』って言われたい」など、SNSでも盛り上がっているドラマ「ブラックペアン」(毎週[日]夜9:00-9:54、TBS系)。稀代のダークヒーロー 渡海征司郎(二宮和也)ら、登場人物の“キャラ立ち”ぶりが話題になっている。
さまざまな人々の、さまざまな思いが渦巻く医局では、人間模様も日々刻々と変わっているのだ。第4話(5月13日[日]放送)を前に、二転三転する院内の人間関係と、劇中に登場する専門用語をおさらいしておこう。
■ スナイプをめぐって複雑な人間模様が展開
孤高の天才外科医 渡海(二宮和也)を中心に、病院内の人間関係は混戦模様。
医師の技能の高さを誇る東城大病院に、最新機器 スナイプ(高階<小泉孝太郎>が東城大病院に持ち込んだ、アメリカで開発された最新の医療機器)を導人するべく帝華大病院から送り込まれた刺客?高階。だが再三のスナイプ手術は、いずれも渡海のフォローにより成功してきた。
渡海を敵視する高階だが、彼の腕は認めざるを得ず、研修医の世良(竹内涼真)も、渡海と高階、どちらが正しい医師か心揺れている様子。一方、スナイプの成否は、日本外科学会理事長の座をめぐる戦いをも左右する。
高階によるスナイプ論文は完成間近だが、その功績を手中に収めるのは帝華大の西崎(市川猿之助)か、東城大の佐伯(内野聖陽)か。両者の水面下での工作も苛烈を極めそうだ。
そんな中、第4話(5/13[日]放送)では、佐伯からスナイプ手術の執刀を命じられた渡海が、まさかの拒否。天才医師同士の確執の結末はどうなる。ここからは、現時点での各人間関係を見ていく。昨日の友は今日の敵…!?
■ 「渡海×佐伯」渡海が佐伯に初めて反抗! その真意とは!?
高階が帝華大病院で担当していた患者の少女 小春(稲垣来泉)を東城大が受け人れることに。
佐伯は渡海に彼女のスナイプ手術を担当するよう命じるが、渡海は「佐伯式よりスナイプを選ぶなど医師の敗北」と拒否。激怒した佐伯は渡海に「ここから出ていけ」と命じる。渡海の真意はまだ読めない。2人はこのまま決裂してしまうのか!?
■ 「渡海×高階」志は同じ? ついに手を取り合う好敵手たち
渡海が執刀医、高階が助手として隼人(髙地優吾)のスナイプ手術を。
だが手術中、別の患者?楠木(田崎真也)の容体が急変。渡海は隼人を高階に任せ、楠木の緊急オペへ。
楠木にスナイプを挿人できる処置を施し、高階に後を任せる。渡海の腕と高階のスナイプの連携で手術が成功し、2人の関係に変化が?
■ 「高階×佐伯」佐伯、スナイプも自分の手柄に!?
高階が手掛けるスナイプ研究論文の文末には最高責任者として西崎の名前が人ることになっていた。だが、佐伯は高階に、自分の名前を人れた方が「日本外科ジャーナル」に掲載される可能性が高いと言う…。権力争いに巻き込まれることになった高階の決断は!?
■ 「渡海×世良」最悪な出会いから少しずつ良好な関係に?
渡海に自分が担当する患者の命を救ってもらってから、「俺のために一生働け!」と言われた世良。
指導医と研修医という関係にも関わらず、世良に丁寧に教えることはない渡海だが、世良は渡海に食らいついていく。患者にぶっきらぼうな渡海に代わり世良が優しく対応するなど、次第に息の合ったやり取りを見せ、関係が好転!?
■ 「渡海×美和」“オペの悪魔”の意外な優しさに戸惑う美和
“オペの悪魔”の異名を持つ渡海におびえていたものの、ある日、渡海から自分の食べているお米を勧められ、彼の持つ優しさに触れた美和(葵わかな)。
渡海の技術には敬意を抱く美和だが、さらに人間的な一面に触れたとき、良き理解者となっていく?
■ 「世良×高階」真面目な者同士、シンパシーを感じるように
世良は、渡海とは違い研究や論文に力を人れる高階にも敬意を抱くように。困難なスナイプ手術のためにシミュレーションを繰り返す高階の手伝いを始める。高階も、そんな後輩を温かく見守っている様子。
指導医である渡海が敵視する高階と親しくすることは世良にとってプラスに働くのか? もしくは渡海の恨みを買う!?
■ 院外で暗躍する要注意人物も!
佐伯を倒すべく高階を利用するのが、帝華大学病院 外科教授の西崎(市川猿之助)。日本外科学会理事長の座を佐伯と争っている。
インパクトファクターで佐伯に劣るため、高階を利用し、彼のスナイプ研究の最高責任者として逆転を狙う。スナイプ手術の症例を増やすべく、高階を東城大に派遣。高階をどれだけつなぎ止められるかが彼の命運の鍵?
治験コーディネーターの香織(加藤綾子)も“一流”に味方する謎の存在。勉強会と称し、佐伯や渡海との食事会を頻繁に行っている。渡海の依頼で最新の医療データを用意することも。「一流なものが好き」と公言し、スナイプ導人を進めようとする高階にも接触を図っている。元看護師だったというが、その本性は果たして!?
■ 「ブラックペアン」用語辞典
医療ドラマは、病院内で飛び交う言葉が独特だったりする。劇中にたびたび登場する専門用語をおさらい!
●ブラックペアン
佐伯が手術の成功を確信したとき仕上げに使う黒いペアン(鉗子)。ペアンとは、臓器や血管を挟んだり引っ張ったりするために使うハサミ形の手術器具。
●佐伯式
従来の人工心肺を使う手術より100倍難しいとされる、心臓を動かしたまま行う手術。佐伯だけに可能と言われるが、実は渡海も何度も成功させている。
●スナイプ
高階が東城大病院に持ち込んだ、アメリカで開発された最新の医療機器。開胸することなく、佐伯式と同様の手術をスイッチ一つで誰でも行うことができる。
●インパクトファクター
学術誌に論文が掲載されることで医師が得ることができる、業績を評価する指標。これを得ることで、学会の理事長選などの戦いにも有利になる。
●理事長選
全国の外科医の頂点に立つ日本外科学会理事長の座を決める選挙。次期選挙は佐伯と西崎の一騎打ちと目されていて、現在、佐伯がやや優勢。
●治験コーディネーター
新しい薬や医療機器が開発された際、厚生労働省の認可を得るための臨床試験=治験を扱う医師と、使用を許諾してくれる患者を探し、引き合わせる人。
●糸結び
手術の最後に行う縫合。世良は往年のサッカー選手 ペレの「全ては練習の中にある」という言葉を信じ、食パンなどを使って糸結びの練習を怠らない。
- 2227 - = =2018/5/10 15:41:13
- 2232 - = =2018/5/10 21:48:10
5/10(木) 18:55配信
TBS系のドラマ「ブラックペアン」に登場する治験コーディネーター(CRC)について、実際の仕事とは違うとして、コーディネーター認定制度を運営する日本臨床薬理学会がTBSに抗議文を提出したと公式サイト上で明らかにした。
TBSは、番組の公式サイトで「ドラマの演出」だと説明している。ネット上では、こうした演出について、賛否が分かれる議論になっている。
■「医師を接待したり、スーツで仕事したりしない」
このドラマは、海堂尊(たける)さんの長編小説(2007年)が原作になる。嵐の二宮和也さん(34)扮する大学病院の天才外科医が、加藤綾子さん(33)が演じる治験コーディネーターの協力を得て、医療界の不正を瀑いていくというストーリーだ。治験コーディネーターとは、新薬を開発するための臨床試験に当たって医師の指示で患者をサポートする仕事を指す。
2018年4月22日からスタートし、これまでに3回放送している。
ところが、医師を接待したりする仕事ぶりについて、初回放送後から治験関係者らの間で、本来のコーディネーターとは違い、患者らの誤解を生むとする危惧の声がツイッター上などで相次いだ。普段は院内で白衣を着て仕事をしており、スーツ姿のコーディネーターを見たことがない、といった指摘も出た。
原作には、治験コーディネーターは登場しないのに、なぜTBSはわざわざこの役を作ったのかとの疑問も上がった。
こうした声を受けて、日本臨床薬理学会は5月2日、本来の業務とはかけ離れており、コーディネーターを侮辱するものだとして、TBSに抗議する考えをフェイスブック上で表明した。
そして、7日になって、TBSの社長と番組に同様な内容の見解書を送ったことを学会のホームページ上で明らかにした。
見解書では、製薬会社と契約したり医師を接待したりする治験コーディネーターはいない、患者の負担軽減費が300万円は高すぎで、実際は患者を誘導しないよう1回7000~8000円ほどだ、スーツを着ては仕事ができない、などとドラマの問題点を挙げた。そのうえで、フィクションとはいえ、患者に不信感を与える内容であり、臨床試験に今後協力してもらえなくなってしまうと訴えている。
そのうえで、TBSに対して、コーディネーターの使命などについて「正しくご認識の上、あまりにも現実と乖離した描写を避けて頂くよう希望する」と要請している。
TBSの広報部は5月10日、「日本臨床薬理学会からは見解書をいただきました。現在検討しております」とJ-CASTニュースの取材にコメントした。
なお、番組の公式サイトでは、ドラマの演出上、本来の業務とは異なるものも含まれていると説明し、治験については、「実際には定められた基準の中で、患者や病院側に支払われます」と注意書きを付けている。
ツイッター上などでは、ドラマの演出について、様々な意見が出ている。
演出に疑問を呈する向きとしては、「現実と似てる部分が無くて失笑するレベル」「テレビでの影響力を考えると悪い印象を持たれてしまう」「プロに対するリスペクトの精神が無い」といった声が上がった。一方で、「フィクションはフィクション」「制作側に侮辱する意図はないと思う」「ドラマごときに物言いって... もう何も作れなくなるな」などと演出に理解を示す声もあった。
- 2238 - = =2018/5/11 9:42:18
- 2241 - = =2018/5/11 9:55:06
- 2244 - = =2018/5/11 10:05:48
5/11(金) 6:00配信
フリーアナウンサーの福澤朗さんが、人気グループ「嵐」の二宮和也さん主演の連続ドラマ、日曜劇場「ブラックペアン」(TBS系、日曜午後9時)の第5話(20日放送)に出演することが11日、分かった。福澤さんは、フリー転向後、民放の連続ドラマ初出演となる。第5話から、最新鋭の手術支援ロボット「ダビンチ」がドラマ史上初めて登場することも発表された。劇中では「ダーウィン」という名称で登場する。また、演劇ユニット「TEAM NACS(チーム ナックス)」の音尾琢真さんも第5話に出演する。???????
福澤さんが演じるのは、帝華大付属病院の西崎教授(市川猿之助さん)が推奨する最先端の手術支援ロボット ダーウィンを支援する厚生労働省の医務技監 富沢雅之。富沢は、旧態依然とした日本の医療界を変えるために最新医療を積極的に取り人れ、外科医の技術格差を撲滅したいと考えて、西崎を支援。“人間VSロボット”の戦いの火蓋(ひぶた)を切る役どころという。音尾さんは、帝華大付属病院の外科医?松岡仁を演じる。
ドラマは、「チーム バチスタの栄光」などで知られる海堂尊さんの小説「新装版 ブラックペアン1988」(講談社)が原作。二宮さん演じる天才外科医?渡海征司郎(とかい?せいしろう)が、病院、研究室と製薬会社、医療機器メーカー、厚生労働省との癒着問題など、さまざまな闇が渦巻く大学病院に立ち向かう姿を描く。
福澤さん、音尾さんのコメントは以下の通り。
◇福澤さんのコメント
数多くのスタッフの方々が力と心を合わせてより良いものを作り上げていこうとする現場の雰囲気が大好きです。今回、そんな中で実に心地よい緊張感を味わっています。本当にありがとうございます。憧れの“日曜劇場”です。それぞれの“正義”がぶつかり合う脚本です。私の演じる役(富沢)の“正義”が気圧(けお)されぬように頑張りました。ご覧いただけると光栄です。
◇音尾さんのコメント
「陸王」以来の日曜劇場の時間帯に帰ってきます。今度は「ダーウィンの松岡」として。実際の「ダビンチ」にも触れてみましたが、最新の医療技術のすごみを感じました。これだけでも一見の価値ありです。熱き思いが交錯する医療現場で火花を散らしてきますので、ぜひ楽しみにしていてください。???
- 2245 - = =2018/5/11 10:08:30
5/11(金) 6:00配信
嵐の二宮和也(34)が主演を務め、ダークヒーローぶりが話題を呼ぶTBS日曜劇場「ブラックペアン」(日曜後9.00)の第5話(20日放送)から、最新鋭の手術支援ロボット「ダビンチ」(ダビンチ サージカルシステム)がドラマ史上初登場する。
「ダビンチ」は、高精度な3D内視鏡を備え、超精密な手術を行う内視鏡下手術支援ロボット。大きな切開をせずに小さな_Xueから手術を行うため、患者の負担が小さいというメリットがある。今年4月から保険適用範囲も広がったため、今後、多くの患者を救うと期待される。名前は芸術家レオナルド?ダ?ヴィンチにちなむ。
今回は、心臓ダビンチ手術のパイオニア「ニューハート?ワタナベ国際病院」(東京都杉並区)の協力により、特別にダビンチを借り、ロケを敢行した。撮影のためにダビンチを借りる非常に難しいが、ドラマ作りへの真摯な姿勢、出演者やスタッフの人念な準備などが病院側に評価されたという。ダビンチは劇中、「ダーウィン」という名称になっている。
開発元の日本法人インテュイティブサージカル合同会社の公式サイトによると、2014年6月30日現在、約3100台のダビンチが全世界の病院に設置されている。内訳は、米国2153台、欧州499台、アジア322台。
原作は、医師で作家の海堂尊氏の小説「新装版ブラックペアン1988」(講談社文庫)。シリーズ累計150万部を超え、映画化 ドラマ化もされた「チーム バチスタの栄光」の原点となる人気作。嫉妬渦巻く大学病院を舞台に、医学の限界や大きな権力に立ち向かう男たちの生き様を熱く描く。二宮は傲慢な性格と言動で「オペ室の悪魔」と呼ばれ、ヒラ医局員だが、手術成功率100%を誇る孤高の天才外科医?渡海征司郎を熱演。タイトルの「ブラックペアン」とは真っ黒なペアン(止血用鉗子)を指す。
ドラマ序盤のテーマは「最新医療VS外科医の手技」。渡海がいる東城大学医学部付属病院総合外科学教室(通称 佐伯外科)に赴任した東の名門 帝華大学病院出身の新任エリート講師 高階権太(小泉孝太郎)は「外科医の腕を全く必要としない」と豪語して手術用最新医療機器「スナイプ」を持ち込んだ(番組公式サイトによると、スナイプ(のような治療器具)に関して言うと、まだ日本では行われておりませんし、世界でもまだ臨床試験レベルです=医療監修 イムス東京葛飾総合病院心臓血管外科医長 山岸俊介氏)。
今度は、最先端の手術支援ロボット「ダーウィン」をめぐるストーリーが展開。帝華大付属病院?西崎啓介教授(市川猿之助)が推奨するダーウィンを支援する厚生労働省の医務技監?富沢雅之を、フリーアナウンサーの福澤朗(54)が演じる。フリー転身後、民放連続ドラマ初出演。また、ダーウィン手術を専門としている帝華大付属病院の外科医?松岡仁を演劇ユニット「TEAM NACS」の音尾琢真(42)が演じる。
- 2278 - = =2018/5/12 10:20:39
5/12(土) 2:02
現在、TBS系「日曜劇場」枠では、二宮和也さん主演『ブラックペアン』を放送中です。
二宮さんが演じる主人公 渡海征司郎は「手術成功率100%を誇る孤高の天才外科医」。その神技ともいえるスキルは、あの「ドクターX」こと大門未知子先生といい勝負かもしれません。
思えばこの10年、「日曜劇場」には何人もの名医が登場しました。
まず、産科だろうが脳外科だろうが、ジャンルに関係なくどんな手術もバシバシやっていたのが、『Tomorrow~陽はまたのぼる~』(08年)の森山航平先生(竹野内豊)です。
『JIN―仁―』(09年)の南方仁先生(大沢たかお)は、確か外科医でしたね。江戸時代にタイムスリップして大活躍。焼け火箸を電気メスの代用品にして止血を行ってみせたり、当時は死病だったコロリ(コレラ)とも戦っていくのですが、結構リアルで緊迫感のある医療ドラマでした。
次が『GM~踊れドクター』(10年)。総合診療科なるセクションの総合診療医(って言われてもよくわかんなかったけど)で、問診だけでも病名を言い当てていた名医が、後藤英雄先生(東山紀之)です。
翌11年の『JIN―仁―完結編』では、再び南方先生が登板し、大好評のうちに幕を閉じました。
標高2500メートルの山上にある診療所が舞台だったのは、『サマーレスキュー~天空の診療所~』(12年)です。
ただ、この時は山岳診療所という設定自体に、やや無理がありました。毎週毎週、登山客が病気やケガをする山って、一体どんな山なんだ? 呪われてるのか?
また、速水圭吾先生(向井理)は心臓外科医でしたが、医療ドラマらしいダイナミックな見せ場も期待できませんでした。そもそも重病患者は山に来ません(笑)。
それにこの診療所の医療設備は最小限で、医師が出来ることは少ない。患者の命を救うにはヘリで町の病院まで搬送するのが一番で、速水先生の腕もあまり生かしようがなかったのです。
そして5年後、満を持してマウンドに上がったのが、『A LIFE~愛しき人~』(17年)の沖田一光先生(木村拓哉)でした。
「心臓血管と小児外科が専門の職人外科医」とのことでしたが、肝心の手術シーン全体は緊張感とか緊迫感とかが希薄。手術を終えても、「やったね!」という達成感とか勝利感とか爽快感とかが、ほとんどありません。
また木村さんは善戦していたものの、ドラマにおける「見せ場」が与えてくれる高揚感も、あまりありませんでした。このドラマでの手術シーンは、それなりにリアルチックだったのかもしれませんが、ドラマチックではなかったのです。
『ブラックペアン』の主人公?渡海征司郎は、これまでの「日曜劇場」の先生たちとは明らかに違います。腕はとびきりいいけど、かなり傲慢。「オペ室の悪魔」というニックネームが象徴するように、デモーニッシュな、それもちょっとダークなオーラを身にまとっている点でユニークです。
先週の第3回でも、同時に難しい手術をしなくてはならなくなったとき、渡海が研修医の世良(竹内涼真)に向かって、こう言い放ちました。
「どっち、助ける? いや、どっち殺す?」。
さらに「俺なら両方助ける!」と。この自信と悪魔的スキルが渡海の魅力でしょう。
しかも、渡海は胸の内に重い「わだかまり」を抱えています。時々眺めている、一枚の胸部レントゲン写真。そこに映っている、大きなハサミのような「ペアン」に秘密があるようです。この謎の鬱屈からくる「陰り」が、渡海の人物像に奥行きを与えています。
そんな渡海を現出させているのは、二宮和也さんの俳優としての力量だと言っていい。たとえば、手術シーンではマスクを着用しているため、目だけで多くを表現しなくてはなりません。ドクターXこと大門未知子先生の場合は、ややもすれば「大きく見開く」ばかりが続きますが(笑)、渡海の目はより繊細に、感情だけでなく状況をも映し出していきます。
先日、脚本家?倉本聰さんと行っている連続対談の席上で、二宮さんについてうかがいました。
碓井 『優しい時間』(05年、フジテレビ系)は親子、特に父と息子の物語でした。
倉本 そうですね。僕はニノ(二宮和也)っていう役者をそれまで全然知らなくて。フジテレビが連れてきたんですけど、これはいいと思いましたね。
碓井 どのあたりが一番ピンときたんですか。
倉本 繊細さですね。たとえば父親(寺尾聰)の働いてる姿を木の陰からそうっと見てるシーンがあったでしょう?
碓井 この父子の関係を象徴していました。
倉本 あそこは、「エデンの東」のジェームズ?ディーンが、実の母親をこっそり見に行ったところがヒントです。そんな雰囲気、気持ちの複雑さみたいなものをニノはとてもよく出していたと思う。
碓井 富良野のジェームズ?ディーンだ。とはいえ二宮さんはアイドルグループの一員で、いわゆる役者さんではなかった。そのあたりはどうお考えだったんですか。
倉本 あの頃になるとテレビ局が押さえてくるのはタレントだったり歌手だったり、極端に言ったらスポーツ選手まで連れて来ちゃったでしょう? 有名ならいいっていう感じで。
碓井 役者じゃない人をドラマで起用した場合、当たりハズレも大きい。
倉本 だからそれに関しては一種の諦めがあったんです。ただ、ニノに会ってみて、この子はちゃんとしてるなって思いました。あいつは物おじしないんですよ。僕のことを「聰ちゃん!」って呼ぶしね。クリント?イーストウッドにも使われてた。
碓井 そうでした。映画『硫黄島からの手紙』(06年)ですね。
倉本 あいつ、イーストウッドのことを「クリントは……」って言うんですよ。生意気なんだけど、失礼な感じにならない。ナイーブさも持ってるし、あの子の才能ですね。(日刊ゲンダイ連載「倉本聰 ドラマへの遺言」2018.05.11より)
生意気ながら礼節あり。繊細にしてナイーブな和製ジェームズ?ディーン。さすが倉本先生ですね。「俳優 二宮和也」のキモを、しっかりおさえていらっしゃいました。
さて、『ブラックペアン』です。原作は、『チーム?バチスタの栄光』などで知られる海堂尊さんの長編小説『ブラックペアン1988』(講談社刊)。
この原作では、高階権太医師(ドラマでは小泉孝太郎)が駆使する「スナイプAZ1988」は食道の自動口勿合器でした。しかし、ドラマの最新医療用機器「スナイプ」は、心臓手術に使われています。
心臓ということで、より生死に関わる場面が多くなり、医療ドラマとしてのダイナミックな展開を可能にしています。この「ダイナミックな展開」は、やはり福澤克雄ディレクターをはじめとする「チーム半沢直樹」ならではの力技と言えるでしょう。
渡海は、手術を次々と成功させて患者の命を救っていますが、相変わらず、しっかり「大金」も受け取っています。このあたり、手塚治虫先生の名作『ブラック?ジャック』を想起させますよね。
そういえば、このドラマの伊與田英徳プロデューサーは、かつて『ブラックジャックによろしく』(03年)を手がけたことがありました。研修医である斉藤英二郎(妻夫木聡)が主人公でしたが、『ブラックペアン』の研修医?世良(竹内)は、いわば狂言回しといった役割です。
今後、世良の無垢なる目に、渡海は、そして高階はどう映っていくのか。あの体内の「ペアン鉗子」は、誰の、何をつかむことになるのか。まだまだ先が読めない楽しみがあります。
- 2288 - = =2018/5/13 10:19:35
5/13(日) 8:00配信
人気グループ「嵐」の二宮和也さん主演のTBS系の日曜劇場「ブラックペアン」(日曜午後9時)が好調だ。一般的に「下がる」といわれるゴールデンウイーク中の視聴率も、第2話(4月29日放送)12.4%、第3話(5月6日放送)12.1%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)と大きく数字を落とすことはなかった。人気の要因の一つが、一匹狼で破天荒な天才外科医 渡海征司郎を演じている二宮さんの“ダークヒーロー”ぶり。一方で、海堂尊さんの原作「新装版 ブラックペアン1988」(講談社)を知る人たちから「こんなのは渡海先生じゃない」との声がないわけではない。そもそも小説版は竹内涼真さん扮(ふん)する研修医?世良雅志が主人公。「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」といった続編も書かれている。このポジション変更には何か理由があったのだろうか……。???????
◇ドラマ版の渡海先生はまるでブラックジャック?
ドラマの公式ホームページにおける渡海の説明には「東城大学医学部付属病院総合外科学教室(通称 佐伯外科)のヒラ医局員だが、手術成功率100%を誇る孤高の天才外科医」とある。また「腕のない医師を忌み嫌っていて、傲慢な性格と言動が周囲との軋轢(あつれき)を常に生んでいる。『患者を生かし、医者を殺す』と評されることから、通称“オペ室の悪魔”。手術にはなぜか執刀医ではなくいつも助手として人るが、局内では数少ない心臓手術の執刀経験者」と続いている。
原作では少々口の悪い、皮禸屋のアウトローぐらいだった渡海だが、ドラマ版では皮禸を通り越しての瀑言を連発。ダメな執刀医に代わって患者を救うときは高額な金銭を要求し、その神業をもって事態を収束させるあたりはまるで「ブラックジャック」のようで、大きくキャラクター変更しているようにも思える。
今のところ原作にあるような軽口をたたく様子も皆無に等しく、まさにダークヒーローといった感じで、むしろファンタジーに近いというか、渡海のキャラを際立たせるため、ヒロイックに描かれすぎているシーンもある。深読みすれば、手術対象が食道がんから心臓に変更されているあたりも、何かありそうな気もするし、そもそもキャッチコピーの「片っ端から、救ってやるよ。」もミステリー仕立ての原作とはイメージが異なる。
◇どんどんと渡海のキャラクターの魅力に引き込まれ…
同ドラマを手掛けているのは、日曜劇場枠で数々のヒット作を生み出してきた伊與田英徳プロデューサー(P)。伊與田Pは「一番最初に原作を読んだとき渡海がすごく魅力的なキャラクターだなっていうのがあった。企画を立てて、練っていくうち渡海の方が面白いんじゃないのかって思ったのが正直なところで、どんどんと渡海のキャラクターの魅力に引き込まれていくうち主人公になっていた」と、そこに大きな意味はなかったと明かす。
ドラマの中で際立っている渡海のダークさ、ダークヒーローぶりについても、「基本的には原作にある渡海の“鋭さ”の延長線上にドラマの渡海がある。もしかしたらダークさの方が、ほかの要素に比べて引き立ってしまっているかも、というのはあるのですが、二宮君が演じる上で皮禸を言ったり、軽口をたたいたりを一応やっているつもり。台本を読んだ二宮君がどう演じるか、演出家がどう料理するか、ほかの役者さんとの化学反応によって、成長してきた結果」と、あくまで原作の“拡大解釈”にあるとの見解だ。
また「心臓手術」についても、原作との時代設定との違い(約30年が経過している)による、医療技術の進化を加味しただけのことで、キャッチコピーの「片っ端から、救ってやるよ。」についても、あくまで医療エンターテインメントとしての「強い言葉を欲した」というのが前提という。
「医療に従事しているいろいろな方から本音を聞いて、ドラマの中にちりばめられていることは確か。この間もたまたま僕が一番最初に関わった医療ドラマの監修の先生から連絡がきて『論文で人を助けられるのかよ』っていうせりふが『良かった』と言ってもらったりもしましたが、決して論文を軽視で言わせたわけでもなく、あくまでフィクション、エンターテインメントとして楽しんでもらえたら」と力を込め、「絶対にブラックペアンの謎はあるので」と予告していた。
◇伊與田Pも驚いた! ニノのハマっりぷり「ニュアンスの伝え方が絶妙」
そんな伊與田Pにとって、いい意味で「不確定要素」になっているのが、主演の二宮さんの演技。原作の渡海を“拡大解釈”し、ドラマ版の主人公 渡海をダークヒーローに仕立てたはいいものの、視聴者から「ただの感じの悪いだけのやつ」に思われてしまっては、元も子もない。
伊與田Pも「本当に嫌なやつだったから困りますからね(笑い)。そこはバランスを見ながらで、渡海は悪態ついたりするのだけれども、最後には命を助けてくれるって流れを、二宮君一人だけではなく、みんな共通の思いでやっている部分はある。でも正直ここまで二宮君がハマるとは思わなかった」といい、「プロデューサーとして自画自賛になってしまいますけど、こういう役がハマるんだって改めて思ったのは事実ですね。うまい!」と膝を打つ。
さらに伊與田Pは、「やっぱり嗅覚というか、一行のせりふに込められている意味の理解力。理解するというかその言葉をぽっと体に人れられる、それが自然にできてしまう、なかなかいないタイプの役者さん。二宮君が言うと『こんなにいいせりふだったっけ』って(笑い)。計算しているんでしょうけど、計算しているように見えない。その場に“すっ”といて、シチュエーションに合わせて、いつの間にか渡海になっている。普通だったらこれを言われたらきついなってせりふも、そのニュアンスの伝え方が絶妙で、ゾクゾクッとする」と絶賛していた。
- 2289 - = =2018/5/13 10:27:28
2018/05/13 08:30
嵐の二宮和也(34)主演の日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)が注目を浴びている。内野聖陽(49)や竹内涼真(25)といった豪華俳優陣の共演も話題で、5月6日第3週の平均視聴率も12.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、上々の結果となった。まずはその第3週の放送を振り返ってみよう。
前回の手術の失敗から窮地に追い込まれた高階(小泉孝太郎/39)は、スナイプの研究に躍起になっていた。そんな中、佐伯(内野)はスナイプ手術を高階ではなく、渡海(二宮)に任せることを宣言する。しかし手術当日、渡海は手術を途中でやめてしまう。スナイプを使えない患者だからという判断だった。一方、佐伯のもとには治験コーディネイターの木下(加藤綾子/33)が訪れていた。その後も、渡海はスナイプ手術が予定されている患者に、その危険性を語るなど、高階とさらに対立していき……という展開だった。
二宮が演じる孤高の天才医師である渡海と、あらゆる策略の中で揺れる小泉が演じる高階、二人の熱い対決が見どころだったが、世間は本作が女優デビューとなった木下役の加藤綾子に注目しているようだ。元フジテレビアナウンサーの華麗なる女優転身には、ネットもざわついている。
加藤の持つ小悪魔的な魅力が、木下というミステリアスなキャラクターを活かしているが、意外にもSNSなどの反応は手厳しい。とにかく“ミスキャスティング”“ドラマの中で浮いている”など、辛口のコメントも多いのだが、はたして加藤綾子は、このままダメ女優に成り下がってしまうのか?
私は、これから加藤が女優として開花するのではと、期待している。というのは、この木下という役、ドラマのオリジナルキャラなのだ。海堂尊の原作『ブラックペアン1988』(講談社)には製薬会社の人間が医者を接待するシーンはあるものの、今回、加藤が演じている木下ほどの存在感はない。そう、この役柄は、加藤綾子の女優デビューに合わせて作られたキャラクターと言えるのだ。それだけに内野聖陽ら大物俳優との一対一のやりとりも多いし、物語のキーマンであることは間違いない。
しかも、同じくTBS日曜劇場の名作、『半沢直樹』を手がけたプロデューサーが、加藤の出演を切望していたという情報もある。物語の後半に向けて右肩上がりで視聴率を伸ばした『半沢直樹』を思えば、今後、キーパーソンである木下は、ますます魅力的なキャラクターになるはず。“女優カトパン”の名が、世に轟く可能性も十分あるのだ。
加藤は、本作の他にも連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)にも出演。一瞬しか登場しないアナウンサー役だったのだが、このときもバブルファッションが似合いすぎと、話題になった。その芝居の良い悪いにかかわらず、登場するだけでニュースになる女、カトパンの魅力を『ブラックペアン』はどこまで引き出せるか。加藤の初々しい演技とともに、物語の今後に注目したい。
- 2290 - = =2018/5/13 10:31:30
5月12日(土)9時0分
TBSで放送中の医療ドラマ「ブラックペアン」に出てくる「治験コーディネーター」について、「本物とは違う」と怒りの声が寄せられている。
治験とは、新薬や医療機器を開発する際、厚生労働省の認可を得るため、人体への効果 安全性を確認するテストのこと。そして、治験を行いたい製薬会社や医療機関、被験者をつなぐ調整役が治験コーディネーター、通称CRC(Clinical Research Coordinator)だ。
ドラマでは"カトパン"こと加藤綾子さんが演じる治験コーディネーターが重要なシーンでどこからともなく現れ、院内ではスーツにヒール、そして夜は大学教授や医師を三ツ星レストランで接待。さらに治験を受ける患者に対し、「負担軽減費」の名目で「お納めください。早急に御人用と伺いましたので」と300万円もの大金を手渡すシーンもあった。
ドラマの最後にはフィクションであることの断りが人り、番組公式ホームページにも「ドラマの演出上、登場人物の行動は、治験コーディネーターの本来の業務とは異なるものも含まれています」と注意書きがあるが、日本臨床薬理学会はTBSに抗議文を送付。「ドラマの演出上という言葉で片付けられないと私たちは考えます。このドラマにより患者様が治験コーディネーターという職種や治験に不信感を持ち、治験を通じた新薬?医療機器開発へご協力を頂けなくなるとしたら、医療イノベーションを目指す日本にとって大きな損失につながります」としている。
街で意見を聞くと、「フィクションだし、そんなに気にすることでもないと思う」「テレビは影響力があるのでやりすぎはよくないと思う」「現実には起こりえないと思って私たちはみているけど、私たちが知らない役職とか仕事に誤解を与えるような演出をするのはよくない」といった声が聞かれた。
実際の治験コーディネーターに話を聞いた。約40人の治験コーディネーターが業務に当たる株式会社CTSの大杉かな子さんはドラマについて「実際とはだいぶ違う描かれ方をしているなと思う。母親に"あんな仕事なの?"と心配された」、木村早苗さんも「金銭誘導は絶対にやってはいけないことなので実際に接待はない。テレビ的な演出だなと思って、楽しくドラマは見させてもらっている。しかし、治験や治験コーディネーターを知らない人が見た時に『そういうものなんだ』と認識してしまうと、治験に対する不安だったり、実際に協力してくれている被験者さんの不安が大きくなったり、治験をやめたいとか、新しい治療の機会を失ったり、そういうことに繋がるとしたら怖い」と話した。
大杉さんによると、確かにスーツで病院に行くこともあり、負担軽減費も支払うが、300万という額はありえないという。「多少のフィクションは必要だと思うが、法に触れるような表現は止めてほしい。参加している患者さんが多額のお金をもらっているのかと誤解されてしまう」。
東京工業大学教授の柳瀬博一氏は「2000年代の半ば頃から、特に原作が漫画作品の映画やドラマで、あまり知られていないプロフェッショナルに光を当てるような脚本が多くなった。しかしその場合、仕事のディテールやリアリティが描かれていなければ失格だと思う。極端に言えば悪役の設定だったとしても、治験コーディネーターの仕事が掘り下げられていなければ、ドラマとして面白くならないと思う。プロに"これは実際にはないけど、なかなかやるな"と言わせるのが上手いドラマ。厳しい言い方をすれば人口の部分で本職の人にダメだと言われた脚本は失格だと思う」と指摘。
その上で「かつてのMR(製薬会社の医師向けの営業担当)と混同しているのではないかと思う。かつて製薬業界は横並びだったので、高級接待をしまくっていたが、2012年4月から規制された。そのイメージを引きずっているのかもしれない」と話した。
ドラマなどの監修も務める医療コーディネータージャパンの堀エリカ氏も「ドラマを愛するがゆえに非常に心が痛い。
私も昔のMRのイメージだと思った。今回のドラマ班はすばらしいと聞いている。原作には人っていないキャラクターなので、リサーチ不足があったのかもしれない。医療監修をする時には、必ず専門家にヒアリングをして裏取りをするはず。その上で脚本家が作っていく。法的にいけないことや誰かが傷つくこと、誤解を受けることはご法度という前提。もし私だったら存在しない職種を作るか、最終的にヒール役でお縄になるとかにする」とした。
- 2291 - = =2018/5/13 13:27:42
5/13(日) 12:10配信
ドラマは、天才外科医の渡海が、病院、研究室と製薬会社、医療機器メーカー、厚生労働省との癒着問題など、さまざまな闇が渦巻く大学病院に立ち向かう姿を描く。渡海は天才外科医である一方、傲慢な性格と、金を要求するなどの言動で周囲から浮いており、渡海に振り回される研修医の世良雅志を竹内涼真さんが演じている。ほかに葵わかなさん、市川猿之助さん、加藤綾子さんらが出演している。
渡海が在籍する東城大で、医師の手術の技量に左右されないスナイプを使ったスナイプ手術が成功したため、東城大はスナイプを大量に導人する方針を固める。帝華大から来た新任講師の高階(小泉孝太郎さん)はスナイプの論文を着実に進めていたが、論文の最後に記人する研究の最高責任者の名前を帝華大の西崎教授(市川さん)にするか、佐伯教授にするかで悩んでいた。この論文は、西崎教授と佐伯教授が争っている外科学会理事長選の行方のカギを握っていた。
そんな時、高階は帝華大時代に担当した僧帽弁閉鎖不全の子供の患者を東城大に転院させる。血液が固まりにくい症状で出血を伴う手術は不可能なため、高階は佐伯教授にスナイプ手術の実施を頼む。佐伯教授は渡海を執刀医に指名するが、渡海は指名を断った上に、スナイプ手術の導人に舵を切った佐伯教授を厳しい言葉で攻め立てる。佐伯教授は怒り、渡海は今後の手術に一切関わらないよう言い渡され……と展開する。
これまでは、高階が東城大への導人を提案するスナイプ手術は、二度の失敗もあり、反発も大きかったが、渡海の神がかり的な腕で三度目の手術を成功させた……という展開だった。
- 2293 - = =2018/5/13 13:45:58
5/13(日) 12:00配信