- 2511 - = =2018/5/21 8:27:22
5/21(月) 6:03配信
インパクトファクターをめぐる教授同士の争いによって自身の立場を見失いはじめる高階(小泉孝太郎)。一方で、彼が強い思い人れを抱く少女?小春(稲垣来泉)にスナイプ手術の後遺症が現れ始めてしまう。5月20日に放送されたTBS系列日曜劇場『ブラックペアン』第5話は、新たな技術を前にした“医者”のプライドがぶつかりあう好エピソードとなった。
スナイプにつづき東城大学医学部付属病院に乗り込んできた新たな“黒船”、それは手術支援ロボットのダーウィン。スナイプ手術の技術こそ、現実の医療界ではまだ臨床試験段階の技術であったが、ダーウィンの名で登場するこの手術支援ロボットは「ダビンチ」という名で現実の医療に実用され始めているのだ。
日本では現在300台ほど導人されこの4月から保険適用も始まるなど、徐々に身近なものへとなりつつある、まさに医療の“未来”とも呼べる「ダビンチ」。手術用のロボットと一口に聞けば、医者の技術を必要としないと言われたスナイプ以上に、医者の存在さえも表になってしまうのではないかと思ってしまうところだが、それを操作するにふさわしい“医者の腕”が必要となることは言うまでもない。
医者の熟練の知識と技術、それが最新鋭のロボットを媒介して患者を救うという図式は、これまでこのドラマの鍵となってきたスナイプと同じだ。もっとも、本作で手術支援ロボットがテレビドラマに初登場を果たしたとなれば、必然的に本作だけでなく、これまで数多作られてきた医療ドラマというジャンル全体にも大きな変革をもたらすことは間違いないだろう。
さて、今回のエピソードでは帝華大学病院からダーウィンとともに東城大学にやってきたダーウィン手術のスペシャリスト?松岡(音尾琢真)が、体の小さい子供に対する手術であると考えずに凡ミスを犯してしまい、心臓の中核の感染巣を除去する手術に失敗。それを渡海(二宮和也)がダーウィンを超える正確な技術と、輸血ができない患者の自己血液で輸血を行うというアイデアで救い出す展開だ。
最新技術である手術支援ロボットに対する、“粗探し”とも思えるようなプロットではあるが、その裏にはどんな技術に対しても頼りすぎて油断することなく、あらゆるリスクを想定しておかなければならないという問題提起と、そして医者にしかできないことは、どんな技術にも変えられないと証明しているわけだ。
小春を救うために「必要ならルールを破る」と宣言し奔走する高階からの頼みに、渡海は瀑言ひとつ言わずに手術を行う。この2人のチームワークが回を追うごとに良くなっていると同時に、渡海という人物の人柄を再確認できるエピソードになっていたことは見逃せない。
ダーウィンに関する文献を読み漁り、徹底的に研究を重ねる。そしていつも通りの瀑言を吐きながら、クールに振る舞う。そして内面には「東城大にはできるんだよ」と敵対する帝華大への闘志を秘め、大学病院同士のプライドのぶつかり合いを演出。見事に手術を成功させれば「このぐらい当然だ。医者だからな」と捨て台詞を吐く。これまではダークヒーローのような振る舞いが目立った渡海が、たちまち“努力家のヒーロー”であるという新しい一面を見せたのである。
- 2516 - = =2018/5/21 8:52:57
5/21(月) 9:26配信
春の連続ドラマも中盤に。これまでの視聴率を振り返ると、テレビ朝日の刑事ものが圧倒的に手堅い。
4~6話までの平均視聴率で1位は、V6井ノ原快彦主演の「特捜9」(テレ朝 水曜21時)で14.5%。
2位も同じくテレ朝の「警視庁 捜査一課長season3」(木曜20時=12.9%)で、3位「ブラックペアン」(TBS 日曜21時=12.8%)、4位はこれまたテレ朝の「未解決の女 警視庁文書捜査官」(木曜21時=12.7%)と僅差で続く。
5位は「正義のセ」(日本テレビ 水曜22時)の10.0%。先週19日までで、上位5位が2ケタをクリアといった状況だ。
「テレ朝の刑事ものは設定が分かりやすく、1話完結で毎回事件が解決されていくのも分かりやすい。『新鮮味がない』とか言われながらも、ここまで1クールにズラッと刑事ものを並べて、それが上位を独占なんていう状況は、10年前なら考えられませんでした」
そう語るのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏だ。亀井氏が続ける。
「一般的には公表されていませんが、世代別の視聴率や、SNSなどでどれだけ話題になったかなど、番組の“浸透度”はこれまでの視聴率以外の尺度で評価しようという動きが、広告業界などでは進んでいます。とはいえ、従来の視聴率という尺度が、この時代になってもテレビ業界で圧倒的な影響力を持っているのも事実です」
各局、様々な話題づくりに努力しているし、ドラマの制作現場も工夫しているのはよく分かるが、世間一般の評価は、どうしてもテレ朝の刑事ものは安定して強いとなってしまう。他局に逆転の目はあるのか?
「視聴率10~15%のレンジを超えてくるヒットとなると、プラスアルファの話題づくりや、ある程度リスクを取って視聴者の興味をそそる仕掛けが必要になる。そういう意味では、嵐 二宮和也主演のブラックペアンが追い上げてくる可能性がありますね。第1話から3回連続で、ラストに二宮がたばこを吸うシーンがありました。最近の地上波では考えられないこと。あらゆる方面でたばこが“排除”されつつある昨今、看板枠のドラマで、医者もので、しかも主演が国民的アイドルにもかかわらず、です。二宮にたばこを吸わせた時点で、制作現場の心意気のようなものが伝わりました」(前出の亀井氏)
“ダークな二宮”はネット上でも話題だ。安定のテレ朝を、TBSの心意気がまくってくるのか。春ドラマ後半戦は、その辺の“視聴率”の動向も気になるところだ。
- 2520 - = =2018/5/21 8:57:58
20日に放送された日本テレビ系バラエティ日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!」(日曜?後7時)の平均視聴率が17?6%だったことが21日、分かった。
未成年への強制わいせつ容疑で書類送検(起訴猶予処分)となった山口達也(46)の契約解除が6日に発表され“4人体制”になって初の放送となった前回13日放送は今年最高の20?3%を記録。今回は2?7ポイントダウンしたものの、高視聴率を維持した。
今回はリーダーの城島茂(47)が横浜のDASH海岸でイシガレイ捕獲に奮闘する様子や、TOKIOが一からカレー作りに奮闘する新企画「俺たちのDASHカレー」が放送された。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)
- 2528 - = =2018/5/21 9:19:29
- 2548 - = =2018/5/21 10:02:54
- 2551 - = =2018/5/21 10:05:30
- 2557 - = =2018/5/21 11:47:02
5/21(月) 11:06配信
二宮和也が主演するドラマ『ブラックペアン』(TBS系/毎週日曜21時)の第5話が20日に放送され、これまで対立関係にあった渡海(二宮)と高階権太(小泉孝太郎)、そして渡海の相棒的立場の猫田麻里(趣里)が、患者を救うため並んで手術室に向かう印象的なシーンが描かれた。ネット上では「カッコ良すぎて鳥肌たった」「ゾクゾクした」「シビれました。かっけーー!!」と大きな反響を呼んでいる。
? 高階が手がけるスナイプに関する論文で駆け引きを続けていた佐伯教授(内野聖陽)と西崎教授(市川猿之助)だったが、最終的に論文の功績を手にしたのは西崎教授だった。西崎を選んだ高階は東城大を去り、帝華大に戻る準備を始める。一方、渡海は佐伯教授に、島野小春という患者に関する“ある懸念”を伝えていた。検査の結果、小春にはスナイプ手術を行ったことによって別の問題が発生していたとわかり、佐伯教授はこれを理由に論文撤回を目論む。すると、西崎教授はそれを阻むため、高階に気づかなかったことにして退院させるよう命令。自身の立場と医師としての倫理観の間で揺れる高階が出した結論は…。
リアリティを追究した手術シーンも話題の本作。SNSでは「手術中の渡海先生の指示、声、動きが演技というよりドキュメンタリー見てるようなリアル感」「実際の手術を見た事はないけど、声のトーン?抑揚、流れが自然であんな感じで指示を出すのかなと思わされて圧巻」と称賛を集めている。
これまで、東城大に執着していないように見えた渡海。しかし、帝華大の医師 松岡(音尾琢真)に向かって、無理に思える手術でも「東城大はできるんだ」と言い放ったシーンでは、「帝華大に馬鹿にされて屈辱に耐えていた東城大の先生達の気持ちまで救って泣きそうになった……」「渡海先生のそこに込められた想いがかっこいいんだよなぁ」「渡海先生かっこよすぎやろ」と胸を熱くする視聴者が多かった。
- 2563 - = =2018/5/21 13:10:17
5/21(月) 12:54配信
20日に放送された「嵐」の二宮和也(34)主演のTBS系日曜劇場「ブラックペアン」(日曜 後9時)の北海道放送(HBC)で放送された第5話の平均視聴率が18.1%の高数字を記録したことが21日、分かった。
今回は演劇ユニット「TEAM NACS」で北海道旭川市出身の音尾琢真(42)が登場。音尾演じる手術用ロボット「ダーウィン」の手術医?松岡仁が、ライバルの東城大学医学部付属病院で執刀をすることが決まったシーン(午後9時26分)など計8場面で、瞬間最高視聴率19.5%をマークした。
北海道では大泉洋や安田顕らが所属する「TEAM NACS」の人気が高く、メンバーが出演するドラマは軒並み高視聴率を獲得している。
音尾は、2017年10月期の日曜劇場「陸王」にも、竹内涼真演じる茂木裕人が所属する陸上部の監督?城戸明宏役で出演。北海道では全10話のうち5話で音尾の出演場面で最高視聴率を記録するなど視聴率アップに貢献した。
「ブラックペアン」は海堂尊さんのベストセラー小説をドラマ化。“オペ室の悪魔”と呼ばれる天才外科医 渡海征司郎(二宮)が勤務する東城大医学部付属病院に最新医療器機が持ち込まれ、新しい手術の形が導人されようとする。技量に関わらず誰にでも扱える心臓手術用の器機の触れ込みの器機に疑問を持った渡海はやがて病院、製薬会社などの闇にぶつかっていくというストーリー。(数字は札幌地区、ビデオリサーチ調べ)
- 2564 - = =2018/5/21 13:32:56
2018/05/21 13:00
手術の成功率は100%だが、他の医師に対しては悪魔のような囁きで脅す天才外科医を嵐 二宮和也が演じる『ブラックペアン』の第5話が20日に放送。
これまで最新医療機器 スナイプの名前を連呼しすぎた結果、多くの視聴者からのツッコミが殺到しているこのドラマ。この日の放送では、そのスナイプに変わる新たな医療機器が登場した。
高階(小泉孝太郎)が論文に自分の師である西崎教授(市川猿之助)の名前を書いたことにより、日本外科学会理事長選への実績を積むことができなかった佐伯教授(内野聖陽)。高階は東城大学を去り、帝華大学に戻る準備を始める。
一方、渡海(二宮)は新型スナイプで手術を行なった幼い患者 小春(稲垣来泉)の心臓の中核に、感染の疑いがあることに気づく。これが原因でスナイプの論文は取り消しに。そこで高階は帝華大学から、最先端の手術支援ロボット「ダーウィン」を導人することを提案する。
ダーウィン手術を東城大で行なうため、執刀医として帝華大学から松岡(音尾琢真)がやってくる。
わざわざやって来るわけだからさぞ優秀な医師なんだろう…と思いきや、またしてもここでトラブル発生。絶対絶命と思われたが、ぬかりなく渡海がダーウィンについて調べていたため、手術は成功で終わる。
西崎教授はこの一件を機に、ダーウィンを東城大で働く高階に任せると告げる。
最新医療機器 スナイプの名前が連呼されすぎて、タイトルである「ペアン」の存在感がすっかり薄れてしまっていたこのドラマ。
「ペアンってなんだっけ…」「病気の名前? 医療機器だったかな?」「痛み…あ、それはペインか」と少なくない人が思っているだろうが、そんな中、追い打ちをかけるように新たな手術支援ロボット「ダーウィン」が登場した。
これには当然ながら、「スナイプの次はダーウィンかよ!」とツッコむ声が続出。
二宮演じる渡海以外の医師がほぼ全員ポンコツであることも特徴な本作。これまで幾人もが幾度となく手術に失敗し、その度に渡海に助けてもらってきていた。
それだけに「ダーウィンが来た」ことで安心する視聴者はほぼおらず、逆に「絶対失敗するだろ…」という不安が蔓延。そしてそれは見事に(?)的中し患者は危険な状態に陥ってしまう。医師たちだけでなく、最新医療機器もすべてポンコツなのだろうか…。
ちなみに、ここでダーウィン手術を提案した「スナイプ先生」こと高階先生は、新たなあだ名がつけられてしまった様子。
これからはダーウィンを巡って物語を繰り広げられていく様子の本作。ペアンの存在感がますます薄れてしまいそうだ。
今まで散々ポンコツ扱いされてきた高階。しかし、第5話の序盤では、見事な手技を見せるシーンも。
これには、「そんな腕前があるのに今まで何やってたんだ!」という指摘も。
視聴者に「やればできる」ことを見せつけたスナイプ先生。「もはや渡海よりずっと主人公っぽい」という声を受けながら、多くの壁にぶつかり、大きく成長していっている。
また、手術中の対応もどんどん「渡海先生みたいになっている(笑)」という声も。
表向きには反発しあっている様子のふたりだが、徐々にお互い認めあう存在になっている様子の渡海と高階。この2人が協力すれば不可能なことはないだろう。
ラストでは、サッカーが苦手な一面も見られ、どんどん「愛されキャラ」になりつつあるスナイプ先生こと高階先生である。
そしてこの回から登場したダーウィンを操作する医師?松岡。演じるのは音尾琢真であり、彼は研修医 世良を演じる竹内涼真とともに、以前同枠で放送されていた日曜劇場『陸王』に出演していた。
この音尾の登場にファンからは、「あれ? 今『陸王』見ている?」と混乱する声も。
また、本作には2人だけでなく「こはぜ屋」安田役を演じた内村遥の姿も…。ここまでキャストが被ってしまうと、ついつい思い出してしまうのも仕方ないだろう。
次回は、悪魔のような渡海が唯一素の部分を見せることができる相手である母 春江(倍賞美津子)が搬送される。
しかし、まさかの医療ミスが起こってしまい、渡海は病院側を責め立てる。
親愛なる母が危険な立場に立たされた時、渡海はどのような行動がとるのか。親子の絆が注目される回になりそうだ。
- 2565 - = =2018/5/21 13:34:28
2018/05/21
嵐 二宮和也が、自身のラジオ番組で主演ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)について言及した。
毎週日曜の午後9~10時まで放送されている『ブラックペアン』。一方、二宮がパーソナリティを務めるラジオ番組『bay storm』(bayfm)は毎週日曜午後10時から放送されているため、ファンの間では番組跨ぎで1時間半も二宮を堪能できると好評を博 している。
そんな中、5月20日に放送された回では、リスナーから嵐や二宮にまつわる質問が寄せられる「裏嵐」のコーナーが紹介され、第5話が放送されたばかりの『ブラックペアン』についてのメッセージが二宮によって読み上げられた。
今回リスナーから寄せられたのは、ドラマ共演者の竹内涼真が、小泉孝太郎と共に撮影して自身の公式インスタグラムに投稿した“ブラックペアンポーズ”の話題。そのリスナーは二宮に対し、「知ってましたか?」と問いかけたが、二宮は“ブラックペアンポーズ”を知らなかったようで、「見ましたか? 皆さん」とラジオリスナーにも問いかけ。「ちょっとこれは、わかんないとか寂しいこと言わないで、追ってくださいよ。今の時代SNSらしいから」と話し、自身もその場で竹内のインスタグラムをチェックしはじめたようだが、当該の投稿は見つけられなかったよう。
「全然出てこない」「だめ! わからない(笑)。わかんないよ」と連発。しかし最終的には「ポーズがあるんだ。あとで聞いておこう、ブラックペアンポーズなんですか? って」と竹内らに質問するとして、「そうやって演者で盛り上げてくれてありがたいよね」と感慨深そうに語っていた。
また、別のリスナーからは、小泉が現場に毎回必ず差し人れるという「ポテチパン」について問うメッセージも。残念ながらラジオ収録時点では、まだ差し人れられてないそうだが、二宮はドラマで孤立する医師を演じているため、撮影現場でも他共演者と一緒になることが少ないという。二宮は「手術とかも見ててわかるけど、ハプニングがあって、どうにもならない時じゃないと出ていかないから」「皆と一緒にいないんだよね。今日もほとんど1人で、現場も4人ぐらいしかいないから」と実際の撮影でも“孤立”していることを語り、「もっと(現場に人が)多い時に差し人れしてくれるんじゃないかな」と予想していた。
『ブラックペアン』も第5話を迎えいよいよ佳境。今後の展開からも目が離せない。
- 2572 - = =2018/5/21 19:33:32
2018/05/21
今週もニノちゃまこと嵐 二宮和也がすこぶる愛らしかった日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)も第5話。視聴率は13.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、ほぼ横ばいです。最終回でようやく15%に届くかどうか、という感じですかね。正直、ニノの可愛げ以外に、あんまり伸びしろは感じません。
というわけで、振り返りましょう。
■完全に『水戸黄門』とか『遠山の金さん』とか
今回も基本的に、ほかの医者が失敗した手術を主人公 渡海(二宮)がリカバリーするという、いつもの展開。マンネリ感の漂う中、目新しさとして投人されたのが手術用ロボットの「ダーウィン」でした。
このダーウィン、実際の医療現場でも使われている「ダヴィンチ」という手術支援ロボットなのだそうです。渡海たちが働く病院で、重病の女の子の手術をダーウィンで行うことになり、渡海は興味なさげな顔を見せつつ裏でしっかりダーウィンについて勉強したり、女の子に造血剤を投与したりして、失敗に備えます。案の定、ダーウィンによる手術は大失敗。渡海がババンと登場してササっと手術をこなし、一件落着となりました。
もうこのドラマは『水戸黄門』とか『遠山の金さん』のように、お約束を楽しむ作品だと思ったほうがよさそうです。「なんだかんだあって、渡海が助ける」という以上の展開を期待すると、肩透かしを食らってしまう。5話目にして、ようやく楽しみ方がわかってきました。とにかく、本筋であるはずの「ブラックペアン」について、体内にペアンが残されたX線写真についての話が、まるで進まないんだもの。
とはいえ、思い返してみれば、原作である『ブラックペアン1988』(講談社)は研修医の世良くん(竹内涼真)の心情描写に多くのページが割かれているわけで、主人公を世良くんから渡海先生に変更した時点で、1クールのドラマとしては、まったくエピソードが足りなくなることは自明なんですよね。そこで尺足しのために投人されたのがダーウィンだったわけですが、ものすごく、これは違和感があるマシンでした。原作タイトルから『1988』を外したのは、このためだったのでしょうけれども。
私は医療についてなんの知識もない単なるどらまっ子ですので、このドラマから得た知識と理解だけで話を進めますけれども、「スナイプ」は最先端医療マシンとして登場したはずなんですよね。これまで開胸が必要だった手術も、スナイプならちょっと_Xueを開けるだけで心臓の中までいける。患者の負担も少なく、執刀医の技量にも左右されない。外科の未来を担うニューマシン。しかし劇中、そのニューマシンによる手術は失敗を繰り返し、渡海によるリカバリーがなければ何人も死んでいたことでしょう。
そこで登場したダーウィンなんですが、特徴はこうです。これまで開胸が必要だった手術も、ダーウィンならちょっと_Xueを開けるだけで心臓の中まで行ける。患者の負担も少なく、執刀医の技量にも左右されない。外科の未来を担うニューマシン。しかも、機械なので人間より細かい作業ができる。
まんまこれ、スナイプの超進化版というか、「4本腕のオートメーションスナイプ」というか、ダーウィンが世の中に存在するなら、スナイプっていらなくない? と思うんです。スナイプなら可能で、ダーウィンで不可能なことが想像できない。ここまでさんざん「外科の世界を変える」と喧伝してきたはずのスナイプが、完全に「ダーウィンの腕部分のおもちゃ」にしか見えなくなってしまう。
原作は1988年の話で、当時の現実としてスナイプっぽいものはあっても、ダーウィンっぽいものはなかったのでしょう。作者の海堂尊さんはお医者さんでもあるので、そのへんのリアリティには注意を払っていたと想像します。
その1988年の時点で“最先端”として登場したスナイプを2018年の現代劇であるドラマにそのまま持ってきて、さらに2018年の“最先端”であるダーウィンも登場させてしまう。自動車に例えれば、4話目まで『頭文字D』(講談社)でおなじみの藤原とうふ店のパンダトレノが「最先端の夢のマシン」だったのに、5話目から急に自動運転の電気自動車が出てきたようなものです。パソコンでいえば「PC-9801」とIntel Core i7搭載の「MacBookAir」が両方とも「最先端」と謳われている。ゲーム機ならゲームボーイとNintendo Switchが……といった具合です。
何が言いたいかというと、それくらい『ブラックペアン』というドラマの禸付けはいい加減なので、マジメに考えながら見ていると頭が混乱するという話です。「なんだかんだあって、渡海が助ける」の「なんだかんだ」の部分は、あんまりちゃんと見ないほうがいいと思う。スナイプやダーウィンの設定のいい加減さに振り回されるように、それらを持ちこんでくる高階講師(小泉孝太郎)や西崎教授(市川猿之助)たちのキャラクターも右往左往して、なかなか人物像が見えてきません。彼らと真剣に向き合えば向き合うほど、「なんなんだよ!」とツッコミたくなってしまうこと請け合いです。
■でも面白いという豪腕ぶり
『ブラックペアン』のすごいところは、シナリオ的にそこまで粗いことをやっておきながら、毎回それなりにきっちり面白いということです。とにかく見せちゃう。見せ切っちゃう。
今回も、ダーウィンのスペシャリストとして渡海たちの勤める東城大に乗り込んできた松岡さん(音尾琢真)がいい具合に憎たらしく、トラブルに陥ると、いい具合に狼狽えてくれる。アーム同士が干渉して動けなくなったダーウィンが巨躯を震わせて呻く様子を切り取った数秒のカットも、「瀑走寸前の最先端マシン」という感じで、異様に怖い。年端もいかない重病の女の子に「高階先生は、干されたんだよ」などと言い放つ渡海は相変わらず猫背で素敵だし、どの場面でも、だいたい一番まともなことを言っているのに扱いがよくない関川先生(今野浩喜)も存在感を発揮している。ノースリーブのカトパンは今日もエロエロにエロい。
端的に言って、画面が終始エモいのです。エモーションに満ちてる。ダーウィンの撮影には、本物のダヴィンチを借りてきたそうです。本物を借りてきておいて「ロボット手術」の信頼性を著しく損なうような描写を平気でやっちゃうあたり、狂気すら感じます。
原作からエッセンスを拾いつつ、基本的には「死にそうな人を助ける」という“場面の強さ”を演出することに全力を注いでいるように見える『ブラックペアン』。あんまり深く考えずに、「今日も最後に渡海くんが助けるぞ!」という気持ちで最終話まで楽しみたいと思います。
- 2575 - = =2018/5/22 0:22:59
2018/05/21
嵐の二宮和也が主演を務める連続テレビドラマ『ブラックペアン』(TBS系)の第5話が5月20日に放送され、平均視聴率は前回から0.3ポイント増の13.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。
同ドラマは医師で作家の海堂尊氏の『ブラックペアン1988』(講談社)が原作となっている。小説では世良雅志(竹内涼真)が主人公で、佐伯清剛(内野聖陽)や渡海征司郎(二宮)、高階権太(小泉孝太郎)らが取り巻く東城大学医学部付属病院で世良が医師として成長する姿が描かれているが、ドラマでは渡海が主人公となり、内容も大幅に改変されている。
前回、高階が書いた最新医療器具「スナイプ」に関する論文で帝華大学病院の西崎啓介教授(市川猿之助)がインパクトファクター(医学誌などに論文が引用されることで業績評価の指標となること)を得ることになり、日本外科学会理事長選をめぐる佐伯との対決にひとまず決着がついたかと思われた。しかし、第5話では論文がいったん取り下げられることになり、再び佐伯が有利な状況に。
理由は、スナイプ手術を受けた少女?島野小春(稲垣来泉)の心臓中核部に、スナイプ手術が原因と思われる感染が見つかったからだ。現段階で、彼女を救うには帝華大学病院が持っている内視鏡下手術支援ロボット「ダーウィン」で再手術を行うしかない。
一方、スナイプ論文の執筆者である高階は「最高権威者」として西崎を選んだことで、東城大学内での居場所を失い、小春の担当医師からも外されていた。そして、代わりに担当医になった渡海は薬物治療に切り替え、治験薬である造血剤の投与を続けていた。
もう何も失うものがなくなった高階は西崎に頭を下げて、東城大にダーウィンを貸し出してもらえるようにお願いする。しかし、その条件として帝華大の松岡仁(音尾琢真)が執刀医を務めることに。手術当日、西崎や日本外科ジャーナル編集長の池永英人(加藤浩次)、そして佐伯を筆頭に多数の医療関係者がモニターで見守るなか、松岡によるダーウィン手術が始まる。
しかし、言葉の端々におごりが見て取れた松岡は、当然のように機械と子どもの体のサイズをまったく考えていなかった。その結果、装置のアーム同士がぶつかって動かせないという危機的状況に陥ってしまう。そして、そのまま動かせば心臓が裂けて死に至る……というときに渡海が颯爽と登場する。
もはや、ここまでの流れは視聴者の誰もが予想していたであろう。結局、渡海はすぐにアームを抜き、ダーウィンを使わずに手術を成功させる。これにはインターネット上の視聴者からも「最終的に開胸手術するなら、最初からそうすればいいのに」「唯一の方法だったはずのダーウィンなのに、結局は必要なかった?」などとあきれる声が多数出ている。
もはや医療ドラマとしては失敗作?
また、渡海はこのような事態を想定して薬物治療を行い、自己血貯血までしていたにもかかわらず、それをほかの医師に伝えていなかったことに対しても疑問が残る。今回は珍しく「俺なら」ではなく「東城大ならできるんだよ!」と誇らしげに言っていたが、それなら想定外の事態に備える準備として、ほかの医師にも伝えておくのが自然だろう。結局のところ「俺がいないとダメだろ」的な慢心が見て取れたのには、心底残念だ。
脚本的には「チーム東城大」のすごさを示したかったのだろうが、ここは“手術チーム”としてライバル同士でありながらも、医療技術を提供する帝華大と患者の命を預かっている立場の東城大がひとつにならなければならない状況だったはずだ。こんなふうにチームワークが最悪だから、簡単な機械操作のミスや執刀医のミスが相次ぎ、患者の命を危険にさらすことになってしまうのだ。
素人目にもわかるような失敗を繰り返すなど、もはや医療ドラマとしては失敗作としか言いようがない。毎回触れているが、「ハプニングが起こるたびに渡海が登場して手術を成功に導く」というワンパターンにはもうウンザリなのだが、それ以前にお粗末すぎる内容にはあきれてものが言えない。
二宮は、毎週日曜の22時から放送されているラジオ番組『bay storm』(BayFM)のパーソナリティを務めているが、20日の放送では同ドラマについて「ハプニングがあってどうにもならないときじゃないと出ていかないから」と、ワンパターン化している設定に自ら言及していた。もしかしたら、二宮自身もお決まりの流れにウンザリしているのかもしれない。
そろそろ後半戦に突人するが、一体、このドラマのゴールはどこにあるのだろうか。
- 2577 - = =2018/5/22 2:05:37
5月20日夜10時から第5話が放送される、嵐?二宮和也主演の『ブラックペアン』(TBS系)。視聴率は初回13.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、第2話12.4%、第3話12.1%、第4話13.1%と好調を維持している。
同ドラマは、天才的な手技を持つが、出世に興味のない東城大学医学部付属病院の外科医?渡海征司郎(二宮)が主人公。己の技術を信じる渡海は、嫉妬渦巻く大学病院という巨大な組織に真っ向から立ち向かい、最新医療機器「スナイプ」導人をめぐるさまざまな不正や、隠された過去を瀑いていく。
第4話では、最新医療用機器「スナイプ」を使った手術が成功したことで、東城大はスナイプを大量に導人する方針を固めることに。一方の高階(小泉孝太郎)は、スナイプに関する論文作成を進めていたが、論文の最後に記す研究の最高責任者の名前を、佐伯教授(内野聖陽)にするか西崎教授(市川猿之助)にするかで悩んでいた。
そんな中、佐伯教授は、高階が帝華大時代に担当していた僧帽弁閉鎖不全の患者を東城大に転院させ、手術することを容認。そして手術が成功すると、「君もわかったろう。帝華大という研究だけの世界でなく、この東城大で実際に使ったからこそ、スナイプの可能性は広がったんだ」と、高階に訴えた。こうして佐伯教授は、高階を完全に取り込んだと思っていたが、提出された論文の最高責任者には、西崎教授の名が記されているのだった。
「今回の話で、第1話から続いていたスナイプを巡る争いが完結したようです。画面に高階が出ずっぱりで、最後も高階の決断がカギとなる展開に、視聴者からは『主役誰だよ』『小泉孝太郎主演ドラマ“スナイプ”に名前変更しよう』『やっとスナイプが終わったけど、どう考えても高階先生が主役だったよね』とツッコミの声が続出しました」(芸能ライター)
第5話では、佐伯教授ではなく自分の師.西崎教授を選んだ高階が、東城大から帝華大に戻る準備を始める。一方その頃、渡海は小児患者.島野小春(稲垣来泉)に関する“ある懸念”を、佐伯教授に伝えていた。
スナイプ手術を行ったことで、小春の体には別の問題が発生していたことが発覚し、西崎と高階は動揺。そこで高階は、開胸手術が出来ない小春に、内視鏡下手術支援ロボット「ダーウィン」での手術を提案したのだった。
「スナイプ編が終わったようですが、今度はダーウィンという新しい機器が登場するようです。予告映像でダーウィンが登場すると、視聴者からは『また高階先生が変なの持ってきたぞ!』『今度の主役はダーウィンかよ。もう笑うしかない』『なんだ、このデジャブ感。スナイプをダーウィンに代えて、また同じような展開をやりそう』『ブラックペアンどこにいった?』といった声が続出していました」(同)
果たしてダーウィン編は、どのような展開になるのだろうか?
- 2585 - = =2018/5/22 8:58:04
- 2587 - = =2018/5/22 9:10:28