- 2660 - = =2018/2/9 12:10:38
1月期のドラマ視聴率上位をジャニタレ主演ドラマが占める中、木村拓哉(45)の『BG?身辺警護人?』(テレビ朝日系)と、『嵐』の松本潤(34)の『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』(TBS系)の対決が注目されている。
『BG』は初回視聴率15.7%で1月期ドラマのトップに立ったが、2話目は15.1%で『99.9』の18%という高視聴率に抜かれ、早くもデッドヒートを繰り広げている。
ちなみに、一昨年4月期の『99.9』のシーズンIは、平均視聴率17.2%を記録。一方、昨年1月期に同局で放送された木村主演のドラマ『A LIFE?愛しき人?』は14.5%で、松潤に軍配が上がっている。
「昨年1月期については、SMAPの解散騒動により、『A LIFE』と草なぎ剛主演の『嘘の戦争』(フジテレビ系)の対決が注目されました。結果はキムタクが勝利しましたが、『99.9』には大きく水を開けられたことで、業界内ではジャニタレの“世代交代”が囁かれ始めていたんです」(ドラマ関係者)
今回は前回と違い同時期のスタートで勝敗が明確に出るため、余計に注目が集まっている。
「『BG』は江口洋介や斎藤工、上川隆也、石田ゆり子ら主演級をずらり揃えて臨んでいる。初回トップのスタートに、テレ朝関係者はホッとしていましたよ」(テレビ誌関係者)
しかし、『BG』より前にスタートして初回視聴率15.1%だった『99.9』は、1月21日に放送された2話目で3%近くアップさせ、『BG』を抜き去った。
「2話目では、舞台となった石川県金沢市の観光スポット紹介のような映像がしばしば流れたのですが、それでも18%を記録した。つまり松潤の存在感で数字を取ったということ。今後も『BG』と『99.9』は競い合うでしょうが、キムタクの方は大物を揃えたアドバンテージがある。しかも今回のドラマでキムタクには、視聴者から“だいぶ老けた”との声も上がっており、数字によっては“松潤時代”への流れは強まるかもしれません」(芸能記者)
勝敗の行方やいかに。
- 2663 - = =2018/2/9 12:51:44
- 2668 - = =2018/2/9 13:25:01
- 2670 - = =2018/2/9 13:33:29
- 2673 - = =2018/2/9 13:47:54
- 2677 - = =2018/2/9 17:59:03
元SMAPの俳優?木村拓哉(45)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「BG~身辺警護人~」(木曜午後9時)の第4話が8日放送され、平均視聴率が13?6%だったことが9日、分かった。
初回視聴率15?7%と好発進した同作は、キムタクの“らしくない”演技も話題になり、第2話15?2%と好調をキープ。第3話は13?4%と数字を落としたものの、第4話は13?6%で、0?2ポイントとわずかながらアップした。
この日は同時間帯(午後9時30分~)にTBS系で平昌五輪ノルディックスキー?ジャンプ個人男子ノーマルヒル予選が中継された。注目の“レジェンド”葛西紀明(45)が出場するとあって、11?8%と高視聴率をマークしたが、キムタクも“レジェンド”人気に劣らぬ安定した数字で対抗した。
同作は、武器を持たずに人を警護する民間のボディーガードたちの活躍を描く濃密な人間ドラマ。木村は、ある出来事がきっかけで工事現場の一警備員をやっていたが、身辺警護課の新設を機に復帰を決意した元敏腕ボディーガード?島崎章を演じる。共演には、江口洋介(50)、斎藤工(36)、菜々緒(29)、石田ゆり子(48)、上川隆也(52)などの豪華キャストがズラリと名を連ねている。
- 2679 - = =2018/2/10 0:01:52
木村拓哉『BG』SPも大臣も、みんなが「すごくバカ」に見えてくる……
2018/02/09 20:00日刊サイゾー
制作陣による“キムタク推し”が全面に押し出されたドラマ『BG』(テレビ朝日系)も第4話。視聴率は13.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回とほぼ横ばい。嵐?松本潤の『99.9』(TBS系)に「負けっぱなしだ」「キムタク時代も終わりだ」などと方々で話題ですが、内容的にはまあ、どっちもどっちな感じですかね。どうなんですかね。はい。振り返りましょう。
このドラマの特徴は、1話にひとつ、ビシッ! とキムタクの見せ場を決めて、そこにたどり着くことだけを目標にお話が組み上げられていることです。第1話は流し目で「丸腰だから人を守れることもあるんじゃないですか?」と見得を切る場面。第2話は大塚寧々をお姫様抱っこする場面。第3話は橋からキムタクがぶら下がる場面。すべての登場人物は、この「キメのキムタク(キメタク)」にキムタクを連れていくためだけに配置され、行動するので、さまざまな矛盾をはらんで、すごくバカな人に見えています。
今回、第4話のキメタクは、石田ゆり子との恋の始まりを予感させるシーンでした。なんやかんやでトンネルの非常通路を歩く2人。地上に出る階段を上ろうとすると、天井から水滴が垂れています。このままでは、石田ゆり子が濡れてしまう! というわけで、キムタクは着ていたスーツを月兑いで「これを」と石田に手渡します。なんて優しいの! はい、1キメタク。
キムタクのスーツを頭からかぶって階段を上る石田、何もないところで、よろけてしまいます(年齢による足腰の衰えかな)。するとキムタクが、ガシッ! と石田の腕をつかんで支えるのでした。はい、2キメタク。
こうしたキメタクにより、石田のおめめはトロ~ンとなってしまい、ロマンチックなBGMが2人を盛り上げます。さあ、キムタク版『黄昏流星群』の始まりだ! 初老を超えた2人だって、恋したっていいじゃない! もちろんいいですよ。好きにすればいいです。
『BG』では、キムタクたちが所属する民間警備会社と警視庁SPとの対立が軸として設計されています。SP側は盛んに「民間は役立たずだ」と言い続けるわけですが、ここまでSPの有能さが示されたエピソードはひとつもありません。護衛対象をすぐ取り逃がすし、見失うし、無能の極みです。
そのくせ、自分たちはいかにも有能だという態度で「警護は民間じゃできない」「policeじゃなきゃできない」みたいなことを言い続けるし、キムタクの会社の人も「SPは有能だ」とセリフで言うだけ言うので、どうにも鼻白んでしまう。
今回、象徴的なシーンがありました。
石田ゆり子演じる立原愛子大臣が「SPに内緒で外出したいので、キムタクに護衛を頼みたい」と依頼する場面で、キムタクの上司である上川隆也が「SPは人員を増やして24時間警護に付いているので、SPの目をかいくぐる隙間はありません」と言います。
いやいやいや。いやいや。今、かいくぐってるじゃないの。SPの目を盗んで、今、会ってるじゃないの。言ってることと今現在の状況が矛盾してるじゃないの。
その後、SPさんが持ち場を離れて牛乳を飲んでいる間に、大臣に逃げられるシーンもありました。キムタクを有能なボディガードに見せるために、SPを必要以上に無能にするしかないという、この手詰まり感。
むかし、アントニオ猪木が言いました。風車の理論です。相手を輝かせ、その上をいくことで自分がさらに輝くのです。『BG』の場合、対立するSPを有能に描けば描くほど、それを超えた民間ボディガード?キムタクの輝きが増すという構図のはずなんですが、毎度SPがバカばっかりなので、キムタクまで「SPより少しマシなバカ」にしか見えない。キムタクも損してるし、何より超カッコイイSPなのに超絶無能な江口洋介のみっともなさたるや、見るに堪えないものがあります。
このドラマの脚本の特色として、もうひとつ。クライアントがウソを重ねているというパターンがあります。このウソも、いちいち強引だし必然性がないので、ドラマの間延び感を際だたせています。
なぜそういう必然性のないウソを重ねる必要があるのかというと、そのウソにキムタクだけが気付いている、キムタクだけが真実を見抜ける、なぜなら彼こそが頭が切れまくる異能者だから、というアピールのためです。
ここでも、キムタク推しを最優先する弊害が出ています。見ている側がクライアントを信用できないし、愛せないんです。ボディガードを扱う物語の場合、その対象に「主人公が命を張って守るだけの価値があるか」というのが、非常に重要な問題になります。ないんだな、これが。「ない」と感じてしまっているから、キムタクの行動に共感も感動もできない。「クライアントだから守る」なんてセリフが上滑りしていく。
キムタクをよく見せたかったら周囲も魅力的に描いた方が絶対いいのに、逆に周囲を下げることでしかキムタクを浮き立たせることができてない。かなり厄介な部類の悪循環に陥っていると感じます。
『BG』は豪華脇役陣もウリのひとつなわけですが、江口洋介と石田ゆり子をレギュラーで出さなきゃいけないという縛りも、かなり厄介に感じます。
SPと大臣と民間警備会社を毎回絡ませなきゃいけないので、事件のバリエーションに広がりを持たせることができない。結果、作品世界がすごく狭いものに感じられる。ドラマそのものにスケール感がないのです。
なんだか非常にもったいない要素が多くて、結果悪口を書き連ねたような感じになってしまいましたが、すみません次回もよろしくお願いいたします。
(文=どらまっ子AKIちゃん)
- 2690 - = =2018/2/11 16:58:31
2/10(土) 18:00配信
'16年4月に放送され、好評を博したドラマの続編『99.9-刑事専門弁護士-SEASON II』(TBS系)は、今期も大人気。風変わりな弁護士が刑事事件の真実を瀑いていくという内容だが、主演の嵐 松本潤をはじめ、香川照之や岸部一徳といったおなじみのキャラクターに、木村文乃、笑福亭鶴瓶といった新メンバーが加わっている。
「前シーズンから引き続いて出演中の松本さんと香川さんは相性がいい。オヤジギャグの応酬のシーンで起こるアドリブ合戦にはほかのキャストも巻き込まれ、笑ってしまってNGが出ることもあるそう。2人はよく食事に出かけているそうですが、その最中に“こうしゃべれば面白くなりそうじゃない?”“そうしたら、こう返そうか”とアドリブの打ち合わせをしているとか」(芸能プロ関係者)
ドラマでイジられ役でもあるラーメンズの片桐仁。昨年8月の撮影スタート時には、『ピタゴラスイッチ』(NHKEテレ)の収録とダブルブッキングをしてしまい、お面をかぶった代役を立てたとか。松潤はそんな片桐を私生活でもイジるのが好きなようで、
「お笑いコンビ?エレキコミックとラーメンズからなるユニット『エレ片』のコントライブの際に松本さんが、タイトルにちなんだ『温泉水99』というミネラルウォーターを差し人れしてくれたそうです。でも“俺たちのライブのときにはなんにもくれないけど……”とツッコんだとか(笑)」(同 芸能プロ関係者)
『99?9』と視聴率争いを繰り広げているのは、木村拓哉主演の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)。武器を持たない民間のボディガードを木村ほか、斎藤工、菜々緒らが演じている。
「『ドクターX』で高視聴率を獲得した枠ですから、現場でのプレッシャーは大きい。木村さんも毎回、全力投球していますよ。テレ朝はかつてドラマ撮影中に自動車事故があり、これまで主演クラスには車の運転はさせなかったんです。しかし、リアリティーを重視する木村さんは自分で運転。危険な場所でのアクションもスタントマンなしでやるなど、自らアイデアを出しています」(ドラマ制作スタッフ)
初回こそ『99.9』を上回ったが、その後は2位に落ち着いている。下がった士気を上げるのは、やはり木村だった。
「実は、木村さんの差し人れを楽しみにしている人がとっても多いんです。先日は、ここ最近の気候を考えてか、暖かいジャンパーをプレゼントしてくれました。別の日には、とんこつラーメンのケータリング。スタミナがつきました」(同 制作スタッフ)
木村が現場の心をしっかりつかんでいるようで、団結は固い。
「和気あいあいとしています。台本をその日に撮影するぶんだけ刷った『割本』と呼ばれるものの表紙に、毎回心理テストが人っているんです。4択なのですが、意外と盛り上がっていて。毎日“当たってる!”とか“マジか~”など、笑い声が響いています」(同 制作スタッフ)
- 2691 - = =2018/2/11 17:00:44
2/11(日) 9:00配信
「嵐」の松本潤(34)が主演を務めるTBS日曜劇場「99?9 ―刑事専門弁護士― SEASON2」が大きな話題を集めている。初回から第4話まで平均視聴率15%以上の高視聴率で推移。1月21日放送の第2話では今クール民放連ドラ最高の平均視聴率18?0%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。ドラマの人気の要因の1つはドラマの随所に散りばめられた「小ネタ」の数々だが、1度目の視聴では気が付かなかった「小ネタ」を見つける“見落とし視聴”熱も高まりを見せている。
松本演じる若手弁護士?深山大翔が、父親の26年前の冤罪事件の真実を突き止めた第2話は平均視聴率18?0%、タイムシフト視聴率(録画機器などで放送後7日以内に視聴)でも12?5%を記録。リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率の合計(重複は差し引く)を示す総合視聴率でも28?4%と今クール民放連ドラ1位を獲得している。前クール、同局同枠で大ヒットした「陸王」最終回のタイムシフト視聴率13?1%に禸薄する数字を早くも第2話で叩き出した。
勧善懲悪のストーリー展開、異色のキャスティング、テンポの良いセリフ回しなど、ドラマの魅力は挙げればキリがないが、大きな要因の1つはドラマのここかしこに隠された「小ネタ」だ。
第1話では、敏腕弁護士の佐田篤弘(香川照之)の仕事部屋でのシーンで、佐田が所有する競走馬サダノウィンが優勝した「咲雷賞」の優勝レイが映し出された。「さくらいしょう」と読めることから、松本と櫻井翔(36)の“共演”だと「嵐」ファンを喜ばせ、「咲雷賞」がSNSのトレンドワードに。第2話では登山のシーンで佐田が「カマキリ大量発生注意!」と書かれた看板の横を通り過ぎるシーンが。香川はNHK?Eテレの昆虫番組「香川照之の昆虫すごいぜ!」において、着ぐるみで「カマキリ先生」に扮し人気を集めており、このシーンも話題となった。
第3話では「王泉幼稚園」「奈ッ楠幼稚園」が登場。北海道で大人気を誇る演劇ユニット「TEAM NACS」大泉洋(44)を連想させたが、ご当地では同幼稚園の看板が映し出された時間帯に瞬間最高視聴率20?1%(札幌地区)をマーク。数字からも「小ネタ」への高い注目度がうかがえる。さらに、毎話登場する小料理店「いとこんち」にも漫画家やプロレスラーが登場するなど、小ネタが満載だ。
シーズン1から本ドラマのプロデューサーを務める瀬戸口克陽氏は「2回3回とリピートして見てくださる方もいらっしゃるみたいで。『1回目じゃ気づかなかった小ネタが、ネットで話題になって2回目で気が付きました』とか。そういう感じで楽しんでいただけているのは、これまでやってきたドラマとは違う反応」と分析。新たな視聴形態に手応えを口にしている。
1月21日には1話が再放送され、平均視聴率6?4%を記録。さらに、再放送にもかかわらず、放送中にはドラマに関係する言葉がSNSの急上昇ワードとなった。「99?9」は、民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」の無料見逃し配信サービスでも放送終了後1週間、視聴が可能だが、見逃した視聴者だけでなく、“見落とし視聴”のために利用しているファンも少なくない。
- 2692 - = =2018/2/11 17:01:46
2/11(日) 12:32配信
2ケタ視聴率をキープしている木村拓哉の主演連ドラ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)。撮影現場では、木村からラーメン屋が丸ごと差し人れられるなど、長として規格外の散財をしているようだ。
同作が3月末に終了すると、8月24日には主演映画『検察側の罪人』がロードショー。嵐?二宮和也との初共演でも話題だ。二宮は6月が誕生日だが、昨年は撮影真っ最中。17日の当日からはやや遅れたものの、木村からバースデープレゼントとして、“10年はイケると思ってる”というほど大量の洋服が、2回に分けて贈られている。
木村の超太っ腹なサプライズは、挙げれば枚挙にいとまがない。現在、主演ドラマ『FINAL CUT』(フジテレビ?関西テレビ)で熱演中のKAT-TUN?亀梨和也も、キムタク恩恵を浴びたひとりだ。この2人の場合、そもそもファーストアタックからして運命的だ。
オフの日、亀梨がティアドロップのサングラスをかけて路上を歩いていた。それを偶然、愛車で移動中の木村が見かけると、ウィンドウを開けて、クラクションを鳴らして、「カメッ!(自分は)木村」とサングラスをはずした。そして、初対面の後輩を乗車させて、一緒にお気に人りのセレクトショップへ行き、おそろいの服を買ってあげた。帰り際にはガラケーを取りだして、メールアドレスを交換。この日を境に、大のサーフィン好きである2人は、一緒に波乗りに行くほどの仲になった。
木村と同じ大のジーパン好きで、ベストジーニスト大賞の殿堂人りをはたしたのはKis-My-Ft2?藤ヶ谷太輔。彼にジーパン収集癖があることを知った木村は、はき潰したヴィンテージジーパンをプレゼントしている。
同じ趣味を持つ仲間でいえば、元SMAPメンバーの草なぎ剛。草なぎは、木村よりずいぶん遅れて、ギターが趣味になった。それを知った木村は、ていねいに教えてあげた。そして、「草」「なぎ(実際は漢字)」「剛」と3種類のピックを完全オーダーで作り、プレゼントしている。
そのギターで一生の宝をゲットできたのは、今春のメジャーデビューが決定したKing&Prince(キンプリ)。神宮寺勇太も、キムタク伝説を体感している。キンプリは昨年まで2年連続で、テレビ朝日の夏祭り“SUMMER STATION”の応援サポーターを務めていたが、プッシュされる何年も前に、ジャニーズJr.の一員として『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に出演している。本番中、「ギター、好きです」と発言すると、収録後に木村から呼びだされ、前室の隅っこで、マンツーマンで教えてもらった。さらに、使っていたピックをもらった。
顔も名前も知らないJr.にまで、平等な愛を捧げることができる木村。彼こそ真のBest Guy。最高の“BG”である。
- 2693 - = =2018/2/11 17:20:48
嵐?松本潤が主演の『99.9 -刑事専門弁護士- SEASONⅡ』。
2016年4月期に放送されたSEASONⅠは、シリーズ平均視聴率が17.2%で、同クール内でトップを獲得した(ビデオリサーチ調べ?関東地区)。そして今回、TBS日曜劇場枠としては異例のシリーズ化が実現した。
そのSEASONⅡも、初回視聴率15.1%、第2話18.0%、3話16.2%、4話16.8%と、SEASONⅠに迫る勢いを保っている。
主人公?深山役の松潤の変人振りは健在だ。彼のお茶目さと真実への執着ぶりは、今回の方がパワーアップしている。そして元裁判官の新レギュラー?木村文乃との関係も、SEASONⅠの榮倉奈々以上に面白くなっている。さらにパラリーガルや行きつけの店の人々など脇役のキャラクター設定や、ストーリー?謎解きに磨きがかかっている。もちろん小ネタやダジャレも、より弾けており笑える。
■高い満足度
こうした出来は、データニュース社「テレビウォッチャー」が調べる満足度にも表れている。
SEASONⅠでは、初回が3.72とドラマの平均的な数字だった。それでも2話以降は快調で、2話3.94?3話3.97?4話3.97?5話4.03?6話4.00?7話3.95?8話3.95?9話3.93?10話3.97と推移した。5段階評価の満足度が、平均で3.94をとるというのは並外れた強さだった。
ところがSEASONⅡは、さらに上を行く可能性が高い。
初回から3.97で始まり、2話でいきなり4.0を突破した。直後の3話も3.98、4話では再び4.0にのせて来た。もちろん今クールでトップだが、SEASONⅠと比べてもかなり上を行きそうだ。いろいろな部分がパワーアップした今回は、まだまだ伸びる余地を残していると言えよう。
■第5話の概要
大怪我をした志賀(藤本隆宏)と奈津子(渡辺真起子)が相談にやってきた。二人ともかつての同僚で、今は独立している。志賀が怪我して動けないので、請け負った刑事裁判の弁護を協力してほしいという。
その刑事事件とは、女子高生?工藤久美子(清原果耶)に対する強制わいせつ事件。17歳の山崎大輝(市川理矩)とその友人?大江徳弘(福山翔大)が、久美子の証言により容疑者として起訴されていた。さらに調書によると、山崎は一度自白をしてしまっていた。
さっそく山崎の元へ接見にいった深山(松本潤)と舞子(木村文乃)は、policeに脅されて自白したということを知る。
さらに山崎は、事件当日は、焼禸屋にいたと証言する。
しかし焼禸屋の店員(アキラ100%)は、お客を一人一人覚えていなくてアリバイが取れない。それでも深山は、山崎から聞き出したある情報をもとに、刑事事件ルームの面々と再び焼禸屋に向かった。
公判では裁判官の遠藤(甲本雅裕)が、弁護側に一貫して頑なな姿勢で弁護側の主張を採用しようとしない。
この事件、裁判所と検察のある思惑が一致して、両者が半ば結託するような形で進められていたのだ。さらにある奇策により、深山たちが見つけたアリバイさえも跳ね除けられる。
絶体絶命な状況の中で、すべてを覆す事実を見つけることはできるのか。
これまで99.9%有罪という圧倒的に不利な状況を、0.1%のための地道な現場検証を重ね、ことごとく逆転してきた松潤チーム。今回も結末は大逆転なのだろうが、今までと異なるどんなどんでん返しが待っているのか、楽しみにしたい。
文責:次世代メディア研究所?http://jisedai-media.main.jp/
- 2694 - = =2018/2/11 19:44:53
cyzowoman 2018.02.11
2月11日夜9時から第5話が放送される、嵐?松本潤主演の『99.9-刑事専門弁護士- SEASON2』(TBS系)。視聴率は初回15.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、第2話18.0%、第3話16.2%、第4話16.8%と好調をキープしている。
裁判有罪率は99.9%とされる日本の刑事事件。しかし同作では、超型破りな若手弁護士?深山大翔(松本)が、残された0.1%の可能性にかけ、自らが納得するまでとことん事実を追及。そして隠された真実を瀑き、依頼人を救っていく。
第4話では、とある工場の社長?岩村直樹(ユリオカ超特Q)の起こした事件を中心に物語が展開。直樹は、取引先のタナハシ機械製作所の専務?棚橋幸次郎を殺害したのち、自殺したと考えられていた。しかし、直樹の無実を訴えていた妻?岩村梢(有森也実)は、斑目法律事務所へやってきた。
深山たちは、さっそくこの事件に取り掛かることに。すると、事件の犯行時刻とされる時間、プロレス好きの直樹は、レスラーが出演する料理番組『モンスタークッキング』を見ていたことが判明。さらに捜査を進めていくと、真犯人の正体も明らかになり、直樹の無実は証明されるのだった。
「今までもプロレスネタは多かったのですが、今回は事件にも関わってきたためイラッときた人も多くいたようです。ネット上では『プロレスネタのねじ込みウザい』『シーズン1よりマシになったかと思ったらプロレスゴリ押ししてきた』『趣味の押しつけ感が無理』といった声が。ユリオカ超特Qのキャスティングもおそらく、彼がプロレス好き芸人だからでしょうね」(芸能ライター)
第5話では、かつて斑目法律事務所で勤務していた志賀(藤本隆宏)と奈津子(渡辺真起子)が、「自分たちが請け負った刑事裁判の弁護を協力してほしい」と懇願しにやって来る。依頼主は、17歳の高校生 山崎大輝(市川理矩)とその友人 大江徳弘(福山翔大)。彼らは、女子高生 工藤久美子(清原果耶)に対する強制わいせつ事件の容疑者として、起訴されたのだという。
深山と舞子(木村文乃)が接見に行くと、容疑者の2人はpoliceに脅されて、やむなく自白したということが判明。さらに山崎は、「事件当日は焼禸屋にいた」と証言し、自身のアリバイを主張した。しかし、焼禸屋の店員(アキラ100%)に聞いても「さすがに全員の客の顔は覚えていない」と言われ、アリバイがとれないというピンチに。そして厄介なことに、この事件は、裁判所と検察が半ば結託するような形で進められていたのだった。
「志賀と奈津子はシーズン1のレギュラーキャラだったため、久々の登場にファンが喜ぶ展開になりそうです。また、焼禸屋の店員を芸人のアキラ100%が演じるので、こちらも注目が集まっています」(同)
果たして次回はどのように事件の真相にたどり着くのだろうか。深山の活躍に期待だ。
- 2697 - = =2018/2/12 9:50:06
毎日2400人からテレビの視聴調査を行っているテレビウォッチャーの満足度(5段階)を元に、2018年冬、民放プライム帯ドラマ11作品の途中経過を発表する。(2月5日集計)
1位「99.9-刑事専門弁護士-SEASONII」平均満足度3.99
2位「アンナチュラル」平均満足度3.95
3位「隣の家族は青く見える」平均満足度3.69
平均満足度を見ると、1位「99.9-刑事専門弁護士-SEASONII」と2位「アンナチュラル」の順位は初回満足度ランキングと変動せず、3位の「隣の家族は青く見える」は7位からのジャンプアップとなった。
松本潤主演「99.9-刑事専門弁護士-SEASONII」と石原さとみ主演「アンナチュラル」は安定の高満足度をキープしており、平均満足度4.00超も狙える位置につけている。
2月5日集計の最新満足度によると、「アンナチュラル」の第4話は満足度4.02を記録しており、上昇率でいえば「99.9-刑事専門弁護士-SEASONII」を上回っている。この勢いのまま「アンナチュラル」が平均満足度でも1位に躍り出るのか、「99.9-刑事専門弁護士-SEASONII」が1位をキープすることが出来るのか。2018年冬ドラマ満足度はこの2強のトップ争いに注目が集まりそうだ。
初回満足度と、2月5日集計分までの平均満足度を比較し、その上昇数をランキングにした。
1位「トドメの接口勿」初回満足度3.09→平均満足度3.49 上昇数0.40
2位「anone」初回満足度3.16→平均満足度3.47 上昇数0.31
3位「海月姫」初回満足度3.02→平均満足度3.32 上昇数0.30
初回満足度から最も大きな伸び幅を見せたのは、山粼賢人主演「トドメの接口勿」であった。「トドメの接口勿」は、キスをすると7日前にタイムリープするという体質を持った女性、宰子(門脇麦)とその力を利用して玉の輿に乗ろうと企むゲスなホスト、旺太郎(山粼賢人)の物語である。
序盤は山粼賢人の演技を不安視する意見が多く、満足度は低くなったものの、回を重ねるごとに厚みを帯びていくストーリーと、それに合わせて成長していく山粼賢人に対して、満足度も上昇している。
2018年冬ドラマは若手主演ドラマが多かったものの苦戦している作品が多い。そんななか、「トドメの接口勿」が最も大きな伸びしろを見せており、今後の展開にも注目だ。
テレビウォッチャーでは高満足度の基準を3.70と定めており、2018年冬ドラマでは現在のところ平均満足度で高満足度を記録しているのは「99.9-刑事専門弁護士-」と「アンナチュラル」の2作品だけとなっている。
全体的に低い満足度となり苦戦を強いられている冬ドラマであるが、「トドメの接口勿」「anone」などが最新話では高満足度を連発し、右肩上がりの伸び率を見せている。
冬ドラマも残り2か月。どこまで満足度を盛り返すことが出来るのか、注目していきたい。
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: テレビウォッチャー) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
- 2708 - = =2018/2/12 19:37:27
2/12(月) 6:00配信
いよいよ本格化してきた斑目法律事務所の刑事専門弁護士たちと裁判官との戦い。2月11日に放送されたTBS日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』第5話では、少年法厳罰化を目論む裁判所の思惑に左右される裁判が描き出され、複雑に一転二転していく物語と、そこら中に散りばめられた“99.9”らしさの連続。現時点でシーズン2のベストエピソードといってもいいだろう。
帰宅途中の女子高生が、駅前でたむろしていた少年2人に強制わいせつを受けたという事件。例によって接見に出向いた深山(松本潤)を待ち受けていたのは、自白の強要と無視されたアリバイ。そのアリバイを固めたと思えば、尾崎(木村文乃)の先輩だった裁判官?遠藤(甲本雅裕)によって覆され、さらに確実な証人を用意すれば、検察は無茶な訴因変更を行う。
シーズン1では事実を追求する深山たち弁護側と、99.9%に甘んじて事実を歪めようとする検察側の対決だった裁判シーンも、検察側に裁判官が味方につくとなればより一層白熱したムードが展開していく。つまるところは出会い系サイトで知り合った男性と会っていたことを、教育評論家の母親に知られたくなかった少女が起こした狂言が、裁判所と手を組む検察にうまく利用されていたというのが今回の大筋だ。
しかしながら、視聴者がその事実に早い段階で気付くにも関わらず、もうひとつの謎を登場させることで一気にドラマを面白くさせる。それは訴因変更によって事件の日付が変わったことで、これまで無罪を主張していた被告人の1人が突然自白した理由だ。まだドラマ自体は中盤、そう簡単に深山たちが裁判に負ける展開は予想できないだけに、どのように覆すのかという好奇心を見事に刺激させていく。
代わりに登場させたのは同じ時刻に被告の青年が犯していた強盗致死罪だ。強制わいせつ罪の量刑は6か月以上10年以下の懲役。それに対して、強盗致死罪は死刑または無期懲役。つまり青年は同じ時刻に発生した強制わいせつ罪を認め、裁判所のお墨付きをもらうことで、重い刑罰が科される犯罪から逃れようとしたのである。
今回のエピソードは少年法の厳罰化が根底にあり、その“大義”のために無意識に強制わいせつ罪という性犯罪を軽んじているという皮禸が込められていたと感じられる。でっち上げだとわかっていながら都合の良い筋書きを作り出す検察と、それを認める裁判官に、刑罰が軽いからと自白する被告。
昨年夏に性犯罪に関する刑法が110年ぶりに大幅に改正され、罰則が強化されて適用範囲が広がったとはいえ、性犯罪が社会的に軽んじられていることは、根深く残された課題のひとつである。すごく遠回しに、しかもやたらと分厚いオブラートに包んで、問題提起をしてきたというふうに見えるのだ。
さて、今回のエピローグで登場した、尾崎の電話でのやり取りによって、第1話から少しだけ登場していたSexy Zone佐藤勝利演じる“謎の男”の正体が、彼女の弟であることがついに明らかになった。次週は彼の物語が描き出されるだけに、今後のドラマの展開を左右し、そして尾崎という役柄を深く掘り下げるための重要なエピソードになるのかもしれない。
- 2709 - = =2018/2/12 22:46:57
2/12(月) 7:01配信
1月スタートの冬ドラマが出そろった。初回視聴率では、木村拓哉や松本潤の主演作品が上位を独占し、ジャニーズドラマの強さを証明したかのように見える。ところが、今季ドラマの注目は主演よりも脚本家だという。テレビコラムニストの桧山珠美さんが、そのワケを解説する。
相変わらず、ジャニーズタレントの主演ドラマが目立つ。
?木村拓哉「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)
?松本潤(嵐)「99.9刑事専門弁護士SEASON2」(TBS系)
?亀梨和也(KAT-TUN)「FINAL CUT」(フジテレビ系)
?山田涼介(Hey!Say!JUMP)「もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~」(日本テレビ系)
?藤井流星、浜田崇裕(ジャニーズWEST)「卒業バカメンタリー」(同)
今季ドラマのラインアップを見たときは、「ドラマ離れ」の一因との指摘もあるジャニーズタレントの主演起用を、各局がそろってするなんて一体何を考えているんだ、とがっかりした。そもそも、ここ数年の「ドラマ離れ」は、ジャニーズタレントを含め、キャスティングありきの制作姿勢にあると思われる。
同じような顔ぶれ、CMスポンサーのゴリ押し、事務所の力学……、そんなオトナの事情ばかりが垣間見え、肝心のドラマの中身は、二の次、三の次といった印象だ。
これでは、一部のジャニーズファンを満足させることができても、多くのドラマファンを納得させることはできない。「ジャニーズドラマ」というだけで敬遠する視聴者だっているだろう。
ただ、その一方で、各テレビ局がちゃんと“保険”をかけている点にも注目すべきだ。
その一つが、実力のある脇役の存在だ。
安定感のある芸達者なバイプレーヤーの起用が目立つ。視聴者をうならせる実力派を配置することで、ドラマのクオリティーを底上げする効果を期待しているのだろう。
さらに、多くが一話完結で、事件、刑事、裁判といったサスペンス要素の強いストーリーという特徴もある。
アイドルタレントのドラマは、ただでさえ視聴者が限られる。その上、ストーリーがふにゃっとした恋愛モノなら、テレビ好きな中高年の視聴者が離れていく。そこで、色恋を封印し、一話完結の事件モノでテンポよくストーリーを展開していくわけだ。
だが、これを可能にするには、実は脚本の力が求められる。面白ければ当然、次週の視聴につながる一方、つまらないと判断されれば途中でも簡単に切り上げられてしまう。焦点は、ぐいぐいと視聴者を引き込める内容かどうかで、もはや主演がだれかということは二の次になるだろう。
木村拓哉主演の「BG」の脚本を担当するのは井上由美子。
「きらきらひかる」「白い巨塔」(フジテレビ系)、「マチベン」(NHK)、「14才の母」(日本テレビ系)、「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジテレビ系)など、社会問題を絡めた骨太の作品に定評がある。昨年は、子供に悪影響を与える母親、いわゆる“毒母”をテーマにした「お母さん、娘をやめていいですか?」(NHK)を手がけ話題になった。
キムタクとは、過去に「ギフト」(フジテレビ系)、「GOOD LUCK!!」(TBS系)、「エンジン」(フジテレビ系)の3作品でコンビを組み、いずれもヒットさせている。13年ぶりのタッグとなる「BG」は、キムタクが民間警備会社のボディーガード役となり、警護対象者らとさまざまな人々の思惑が交錯していく姿を描く。江口洋介、上川隆也、斎藤工、石田ゆり子、菜々緒など、それぞれが主演クラスの俳優が脇を固め、毎回ゲスト俳優を迎える(第1話は勝地涼、伊武雅刀、でんでん)。
これは、視聴率20%超える人気ドラマ「ドクターX」(テレビ朝日系)の成功例をまねた手法だ。主演の米倉涼子を、西田敏行、岸部一徳、段田安則、遠藤憲一、内田有紀ら実力派を脇役に配する形で盛り立て、さらにゲストに大地真央ら大物を登場させる。
武器は持たず、命がけで依頼人を守りぬく献身的なボディーガード役はキムタクの新境地などと評する向きもあるが、江口扮(ふん)するSP相手にとうとうと持論をぶったり、依頼人をお姫様抱っこしたり、オレ様ぶりを発揮しており、本家ケビン?コスナーもびっくりだろう。
相変わらず、「何をやってもキムタク」という演技へ批判もあるが、第2話では依頼人の裁判官夫婦の心の機微を見事に描くなどストーリーは見ごたえがある。
2016年4月期に放送された第1弾が平均視聴率で17.2%を記録し、シリーズ化された松本潤の「99.9」。初回放送にさきがけ、1月2日、3日にシーズン1を全話一挙再放送した効果も手伝い、視聴率は上々。第2話は視聴率18.0%を記録し、第1話の15.1%から2.9ポイントの大幅上昇を果たした。
前作に引き続き、脚本は宇田学が担当する。昨年は「4号警備」(NHK総合)で一足早くボディーガードを描いている。航空管制官を扱った「TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~」(フジテレビ系)、阪神淡路大震災時の消防士の活動を描いた「ORANGE~1.17命懸けで闘った消防士の魂の物語」(TBS系)、同じく消防士を描いた「ボーダーライン」(NHK)など社会派エンターテインメントを得意とする。
松潤演じる弁護士の深山大翔をはじめ、登場人物それぞれのキャラクターが際立っている。香川照之とのコンビネーションもばっちり。オヤジギャグやあちこちにちりばめられた小ネタもすっかり定番となっている。その一方で、裁判を巡るストーリーはしっかりしており、ハラハラ、ドキドキさせながら視聴者を引き込ませる展開はさすがだ。
亀梨和也主演の「FINAL CUT」(カンテレ制作?フジテレビ系)は、テレビ番組がきっかけで殺人事件の犯人扱いされて亡くなった母のため、一人の男が復讐していくストーリーだ。これまで草ナギ剛が主演してきた火曜9時の枠で、「銭の戦争」「嘘の戦争」に通じる。
母親役は裕木奈江。かつて「ポケベルが鳴らなくて」(日本テレビ系)で妻子ある年上男性(緒方拳)を翻弄し、その演技の巧さから役柄と本人が重ねられ、芸能マスコミにひどいバッシングを受けたこともある。このキャスティングは見事だ。理不尽な攻撃で、恵まれない芸能生活を余儀なくされた裕木だけにドラマも生きてくる。
脚本は金子ありさ。昨年は、東日本大地震で被災した牧場を営む一家が困難を乗り越える様子を描いた「絆~走れ奇跡の子馬~」(NHK)を手掛けた。このほか、「電車男」(2005年)、「ヘルタースケルター」(12年)、「ボクの妻と結婚してください。」(16年)など映画脚本の実績が光る。スリリングなストーリーの中に恋愛要素が盛り込まれる「FINAL CUT」だけに、人物描写やドラマチックな展開に期待したい。
山田涼介主演の「もみ消して冬」は、まるでダイエット用サプリメントのようなタイトルで、ダメな匂いがプンプンしていたが、実際に見るとそれほど悪くない。大爆笑はできないけれど、くすっと笑えるコメディーは土曜の夜にぼやっと見るにはちょうどいい。
山田演じる北沢秀作は東大卒で警視庁勤務のエリートpolice官。天才外科医の兄(小澤征悦)、敏腕弁護士の姉(波瑠)とエリート3きょうだいが、ハニートラップにかかった父(中村梅雀)を助けるべく奔走する。
脚本の金子茂樹はこれまで、山下智久主演「プロポーズ大作戦」「SUMMER NUDE」(フジテレビ系)、大野智主演「世界一難しい恋」(日本テレビ系)、亀梨和也主演「ボク、運命の人です。」(同)と数多くのジャニーズ主演作品を手がけている。アイドルを立てつつ、脇役にも見せ場を作る群像ドラマに昇華させるのがうまい。
もう、キムタクだの松潤だの言っている場合ではない。この冬のドラマは、大御所から異色作家まで実力のある脚本家がそろっている。その手腕を思う存分振るえるかどうかが、明暗を分けそうだ。
- 2730 - = =2018/2/13 9:26:45