山下智久は英語力だけじゃない グローバルな視点と行動力がすごい!
山下智久が全編英語セリフのHuluオリジナルドラマ『THE HEAD』に出演することがわかった。同ドラマは日欧共同制作で、南極の科学研究基地を舞台にしたサバイバルミステリー。山下が演じるのは研究員のひとりで、来年春に配信される予定だ。
山下智久の語学力は以前からファンにはよく知られており、インスタグラムに友人であるウィル?スミスと流暢な英語で会話する動画を投稿し話題となった。
また、今年2月にWOWOで放送された「第61回グラミー賞授賞式」では、山下が現地からのリポートを担当。街頭インタビューや、受賞者との対談も英語でこなした。
語学力を活かした仕事に加え、山下は昨夏公開した主演映画『劇場版コード?ブルー ドクターヘリ緊急救命』が興行収人92億円を超え、2018年の興収トップをおさめるなど、存在感を強めている。『劇場版コード?ブルー』の最終的な興収は実写邦画歴代5位だ。スタータレントを多く抱えるジャニーズ事務所においても、山下智久はもはや欠かせない存在と言えるだろう。
一見、デビューから現在に至るまで順風満帆に見える山下智久だが、しかし一時期は事務所幹部の怒りを買い冷遇されているとも言われ、ジャニーズ退所も危ぶまれていた。
派閥争いでは「新しい地図」側だった山下智久
もともと山下智久のマネジメントはSMSPのマネージャーである飯島三智氏の管轄だった。だが飯島氏は追い出されるようにジャニーズ事務所を辞め、SMAPは解散。その後、CULENを設立し「新しい地図」プロジェクトをスタートさせるなど、芸能界の第一線で活躍している。
当時、山下智久も「飯島班」として冷遇されており、ジャニーズを辞め「新しい地図」に合流するのではないか、ともっぱらだった。また山下智久は今年1月に日本公開された中国映画『サイバー?ミッション』に出演したが、この映画は飯島氏が取ってきた仕事であるゆえ、ジャニーズ事務所としてはプロモーションに消極的だったという。
昨年6月には山下の専属マネージャーが退社し、中居正広を担当する古株のマネージャーが兼任する事態に陥ったこともあった。まさに『劇場版コード?ブルー』の公開直前、宣伝活動で多忙な時期のことだ。
だが、山下智久はもともと事務所の言いなりになって、指示を待つようなタレントではない。たとえばドラマに主演してもギャランティが少ないとして、上層部にかけあったという逸話もあるほど、正当な自己主張のできるタレントだ。
足しげくロサンゼルスに通い、自ら現地の音楽プロデューサーや演劇学校の先生などと交流する機会もつくってきた。昨年11月放送の『another sky-アナザースカイ-』(日本テレビ系)ではロサンゼルスを第二の故郷として紹介し、レコーディングを通して知り合った音楽プロデューサー(アダム?キャピット)や、通っていた演劇学校の先生などと再会。英語で難なくコミュニケーションを取っていた。
だが最初からオープンマインドな性格だったわけではない。11歳でジャニーズ人した山下は、魑魅魍魎のうごめく日本芸能界において、自衛のために警戒心を養っていき、同時に心を閉ざすようにもなっていった。だがロサンゼルスでの経験を通じ、「思いを伝えようとしなければ、伝わらない」という当たり前のことに気づく。また、ありのままの自分自身を大切にし、規範などの呪縛から解放することも、海外での生活が教えてくれたという。
山下智久は後輩ジャニーズの希望の星となる
この数十年で一気にグローバル化は進展したが、日本の芸能界はまだクローズドだ。ジャニーズに限ったことではないが、もっと広い視野を持ちたいと海外を目指すタレントは増えている。
元KAT-TUNの赤西仁はロサンゼルスに留学した後、活動の拠点を海外に置くとしてジャニーズ事務所を退所。昨年いっぱいで関ジャニ∞を退所した渋谷すばるの退所理由も「海外で音楽を学びたいから」というものであった。二人の例からみるに、ジャニーズ事務所に所属しながら海外で活動すること、特にアジア圏以外への進出は難しい状況なのだろう。
そう考えれば、日本でも第一線で活躍しながら、海外に活躍の場を広げている山下智久という存在は、後輩ジャニーズタレントの希望の星になり得る。
ちなみにKing & Princeの平野紫耀は、デビューしたときからの夢のひとつとして海外での活動を掲げているが、平野は尊敬する先輩として山下を挙げており、影響を受けている部分もあるのだろう。