本郷 勇次(ほんごう ゆうじ) ……… 錦戸 亮
学生時代に追い続けていた音楽の夢を捨て、現在は中流機械メーカーに務める本郷家の主。よく言えば生真面目だが、実は冒険ができない臆病者。口から出る言葉は理想論ばかり。不況の波により、自分より年上の社員に整理解雇を告げるのが彼の仕事。辛い役目だが、「仕事だから」と諦めている。だが、やがて今度は自分がリストラを言い渡される側に回ることになり…。
本郷 幸子(ほんごう さちこ) ……… 水川 あさみ
妊娠をキッカケに勇次と結婚。しかし、父親に勘当されてまで一緒になるような相手ではなかったかもしれない、今では夫を見るにつけ思う、今日この頃… とはいっても、実生活という現実から逃げるわけにもいかず、2人の子どものためにも自分が頑張るしかないと考え、パートの仕事を掛け持ちしながら働き詰めの毎日をおくっている。子供たちにとっては、元気で明るい母。
本郷 眞子(ほんごう まこ) ……… オーディション中
この物語の語りべ。本郷家の末っ子で、小学1年生。スカイツリーが完成するころには家族が崩壊する、という兄?大の言葉が頭から離れず、本郷家の中で唯一この家族の行く末を案じている。そんなある日、彼女は一匹の子犬を拾い、家に連れ帰る。“スカイツリー”と名づけたこの子犬はのちに彼女の親友となり、どん底家族を変えていくことに…。
本郷 大(ほんごう まさる)……… オーディション中
勇次と幸子が駆け落ちの末、デキちゃった結婚することになった、不肖の長男。せめてデキがよければ救いもあったが、父親ゆずりのせいか、何事も長続きせず、遊び回り、ほとんど家にいない。その実、親を心配させたくないという思いも強く、そのためにいろんな嘘を重ねていくはめになる。
 どこか世間をクールに達観している部分があり、「スカイツリーが完成する頃には、うちはホーカイしているだろうな」というのが彼の持論。
スカイツリー
捨てられていたメスのポメラニアン。セレブの家で飼われていたらしいが、ある日、スーパーの前に捨てられた。動物愛護センターに連れて行かれた“彼女”を眞子が救い出し、家に連れ帰る。最初は犬を飼う余裕なんてない、と家族の反対にあうが、ひょんなことから飼うことに…。
 名前は、“スカイツリー”。名前は?って聞かれたときに、スカイツリーが見えた???ただそれだけ。