連ドラの女王が、妻になって初の女女優の常盤貴子(37)が、テレビ朝日系単発ドラマ「お母さんの最後の一日」(年内放送)に主演することが24日、分かった。昨年10月に劇作家兼俳優の長塚圭史(34)と結婚後、初のドラマ。大ヒット主演作「ビューティフルライフ」の脚本家、北川悦吏子さん(48)と10年ぶりにタッグを組む。妻になった“連ドラの女王”が新たな魅力を見せてくれそうだ。優業に選んだのは、映画でも舞台でもなく、やはりドラマだった。
常盤と北川さんといえば、これまで93年のTBS系「愛していると言ってくれ」(平均視聴率21?3%)や00年の同「ビューティフルライフ」(32?3%)など数々の名作を生み出してきた恋愛ドラマの“黄金コンビ”。今回、その2人が挑むのは、死期が目前に迫った母親と、その娘たちを描く家族愛の物語だ。
とくに、“ラブストーリーの名手”として知られる北川さんにとっては初のホームドラマで、15年前に実母が他界しているだけに思い人れ深い作品。その母が最後に見たドラマが、「愛している-」だったという。
“運命の再会”に、常盤は「10年の間に、私にも色々あり、同様に北川さんにもいろんなことがあっての、この作品なんだな」としみじみ。
ドラマは、ヒロインを演じた昨年のNHK大河ドラマ「天地人」以来。当初は「この年齢だからラブストーリーはきついっす(笑)」と思ったそうだが、「家族の物語ということで一安心」。久々の女優業も、「北川さんの脚本で育てていただいたところもあるので、自分の中にそのリズムが染み付いている」と、すんなり役に人り込めた。
ドラマは、母が亡くなる最後の1日だけを舞台に、家族の思いや絆を色濃く描いた意欲作。
常盤は「この年齢になると、(母の死は)自分にとっても遠い話ではないことを実感します。このドラマは、そんな母の残された時間を一番いい形で送り出そうとする作品。悲しいだけじゃなく、そこにある家族の温かさを感じることのできる物語です」とPR。
妻となり、家族を持つ身となった常盤の思いがふんだんに詰まったドラマとなりそうだ。