アイドルグループ「嵐」の二宮和也さん(27)と俳優の松山ケンイチさん(25)が10日、東京都内で行われた主演映画「GANTZ(ガンツ)」(佐藤信介監督)の成人式イベント「星人式(せいじんしき)」に登場。松山さんは「(自分の)成人式は出られませんでした。車の免許の再試験で。(今日が)1回目の成人式」と笑顔を見せ、二宮さんは「新成人の方、おめでとうございます。いい大人になってください」とエールを送った。会場には成人を迎えて振り袖を着た女性など、約1500人の観客が集まった。
映画は、奥浩哉さんが「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で00年から連載し、コミックス29巻で累計1500万部以上を発行しているSFマンガが原作。就職活動中の大学生?玄野計(くろの?けい=二宮さん)と、幼なじみで正義感の強い加藤勝(松山さん)は、線路に落ちたホームレスを助けようとして電車にひかれ、命を落としたはずだったが、黒い謎の球体「ガンツ」に呼び出され、異形の「星人」との戦いを強いられる。加藤は、血で血を洗う戦いを嫌悪するが、玄野は戦いを通じて明らかになる自分の力に喜びを感じていく……という物語。撮影に約半年、編集?仕上げに約1年、製作費に40億円がかけられている。
二宮さんは自身の成人式を「(アイドルグループ)V6の長野博先輩に立ち会っていただいて、(「嵐」メンバーの)松本(潤)君と迎えました。(20歳の決意は)行動範囲が広がると思うので、楽しく仕事ができたらいいね、という話をした気がする」と振り返り、松山さんは「(自動車免許の再試験に)『受かろう!』と、それだけしか考えてなかった」と話して観客を笑わせた。
同作に出演した新成人の本郷奏多(ほんごう?かなた)さんは「(地元の)仙台からも東京からも(成人式の)招待状が来なくて……。この『星人式』に招いていただかなかったら、家で体育座りをしているだけでした」と自虐的コメント。新成人の決意を聞かれると「大人になったのか……。何も変わらないですね」と語り、松山さんが「(新成人になったとき)選挙に行こうと思ってました」という話を聞いて「まったく(考えに)なかった……。なんか現代っ子ですね」と反省した様子で、「ばりばり参政していきます」と気合を人れていた。
また、イベントでは二宮さんと松山さんが、20日に日米同日舞台あいさつを行うことが発表された。昼に東京で舞台あいさつを行い、二宮さんと松山さんはその足で渡米、同日の夜に米ハリウッドの「チャイニーズシアター」で舞台あいさつをし、その模様を全米334館の劇場に生中継する予定。同作は日本での公開に先駆け、全米で20日に先行公開されることが決定している。
さらに撮影で使用した「GANTZ玉」「GANTZスーツ」のほか武器などを乗せたトレーラー「GANTZトレーラー」がお披露目され、全国を巡回することも明らかになった。4月23日まで東京?札幌?宮城?静岡?名古屋?大阪?広島?福岡を訪れる。映画は前後編の2部作で、前編は29日、後編は4月23日からロードショー予定。(毎日新聞デジタル)
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