【下村家の人びと】
下村梅子(しもむら?うめこ)…堀北真希(ほりきた?まき)下村家の次女。姉の松子、兄の竹夫が優秀なのに対して、「しょせん松竹梅の『梅』よ」と本人も思い込むほど、目立たない女の子。
大学病院の医師である父?建造が戦災孤児を救う姿を目の当たりにして、医師という職業に強いあこがれを抱き、梅子は、「医者になろう!」と一念発起。
持ち前の頑張りで医学の道へと突き進んでいく。
見事、医師となった梅子は大学病院で働き始めるが、あることをきっかけに自宅を診療所に作り替え、町医者になる。そのことで建造と対立するも、結局お互い医師同士、助け合うようになる。そんな梅子を周りの人々は「梅ちゃん先生」と親しみをもって呼ぶようになる。
梅子の幼なじみ?安岡信郎(やすおか?のぶお)…松坂桃李(まつざか?とおり)<連続テレビ小説、初出演>梅子の幼なじみ。中学を出てすぐ、父?幸吉の工場を手伝うようになる。終戦後、工場再建を目指す父に反発し闇市で商売をやろうとするが、次第にモノ作りの大切さに気づく。やがて自分にしか出来ないモノ作りにこだわりをもつようになり、名を成すようになっていく。
梅子の父?建造(けんぞう)…高橋克実(たかはし?かつみ)梅子の父。子どもの頃、下村家に養子として人り、医師の道へ。現在は大学の医学部教授。優秀な医師だが、いつもしかめっ面で言葉少ななため、とっつきにくい感じの人物。梅子が医師になると言ったときには、彼女のためを思って反対するが、梅子が自分の医学への思いを継ぐ存在であることを実感し、応援していく。
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梅子の母?芳子(よしこ)…南果歩(みなみ?かほ)<連続テレビ小説、初出演>梅子の母。家族に対していつも温かな愛情を向け、おおらかに構えていつもニコニコして家族を支えている。長女?松子が婚約者をなくしたり、長男?竹夫が家を出たり、梅子が医師になると突然宣言したり、ガンコ親父の建造との間に人って子どもたちの味方になってくれる。
家族の結束の中心的な「お母さん」。
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梅子の姉?松子(まつこ)…ミムラ<連続テレビ小説、初出演>下村家の長女で梅子の姉。容姿端麗で勉強もよくできる優等生。父の教え子である軍医の智司とは将来を誓いあった仲だったが、智司が戦死。一時は絶望して生きるエネルギーを失うも、いつまでも嘆いていられないと持ち前の優秀さを発揮して、丸の内の企業に就職して職業婦人となる。のちに結婚して専業主婦の道を歩む。
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梅子の兄?竹夫(たけお)…小出恵介(こいで?けいすけ)<連続テレビ小説、初出演>梅子の兄。周囲から尊敬を受けている父に憧れて医師を志し、医科大学に通っていた。終戦後、これまでの自分の生き方を振り返り、本当の自分らしい生き方を今までしてこなかったと思い始め、「医者になることをやめる!」と宣言。建造とケンカして家を飛び出てしまう。やがて竹夫は社会の荒波にもまれながら、ビジネスの才覚を発揮していく。
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梅子の祖母?正枝(まさえ)…倍賞美津子(ばいしょう?みつこ)梅子の祖母。建造の養母。出しゃばることはしないが、ときどきうがったことをポソッと言う。多少偏屈なところが建造と似ており、知らない人は二人をいかにも血のつながった親子だと思い込むことも。梅子の本当のよさを分かっている「良き祖母」の一面もある。