「嵐」の相葉雅紀(29)が主演する日本テレビ系連続ドラマ「三毛猫ホームズの推理」(土曜?後9時)の最終回(23日放送)の結末が、視聴者の投票により決められることになった。すでに2通りのエピローグを撮影。地上波デジタル放送(地デジ)のデータ通信を利用し、放送当日に投票を受け付けて、支持の多い結末を採用する。「両方見ていただきたいのですが、グッとこらえて、どちらか選んでください!」と相葉は呼び掛けた。
「三毛猫ホームズ―」の結末が、視聴者の手に委ねられることになった。地デジのデータ通信サービスを用いて、ストーリーを決める“総選挙”を行うのは、連続ドラマ史上初の試みだ。
赤川次郎氏の人気シリーズが原作で、ダメ刑事?片山義太郎(相葉)と天才的な推理能力をもつ三毛猫?ホームズのコンビが事件を解決していくミステリー。9日放送の9話で義太郎とホームズが離れ離れになり、現在は義太郎だけで捜査を続けている状態だ。最終回では途中まで共通のストーリーが放送され、エピローグ部分でホームズと再会する「おかえりホームズ!」編か、それぞれの人生を歩き出す「さよならホームズ…」編のどちらかが採用されることになる。
すでに2つのエピソードの撮影は終了。相葉は「2つのエンディングを撮らせていただきました。どちらも最高のエンディング」と自信を見せる。出演者同士で「面白いね。どっちが採用されるのかな」と話し合いながらの撮影になったという。「両方見ていただきたいのですが、ここはグッとこらえて、どちらか選んでください! お願いします!」と、相葉は複雑な胸の内を明かした。
池田健司プロデューサーは「これまでのテレビは作り手から視聴者に一方通行だった。せっかく地デジ化になった今、双方向通信の便利な機能があるのを活用したい」と斬新な試みの“出発点”を説明。「お茶の間で視聴者に楽しんでもらって、家族のコミュニケーションの一翼を担いたい」と言い、週末の一家団らんに「三毛猫ホームズ」が一役買うつもりだ。
放送日は午後3時半から日テレを選局すると、投票画面にいく案内が表示される。放送中の午後9時半までで、投票回数に制限はなく、データ放送以外にもインターネット、携帯電話などでも投票可能。最後の最後まで、目が離せない最終回になりそうだ。