- 17 - = =2018/4/24 11:50:46
4/24(火) 7:01配信
4月17日、待ちに待ったドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)の放送がスタートした。『花より男子』シリーズ(TBS系)の続編とあり、『花男』を彷彿させる展開に思わずニヤニヤしてしまう視聴者も多いのではないだろうか。今回、C5のリーダー 神楽木晴役を演じるのは、King & Princeの平野紫耀。ぶっきらぼうで“俺様”な王子役をジャニーズメンバーが演じるというのも、『花男』シリーズの醍醐味だろう。だが、今回注目したいのは主題歌。『花男』シリーズの主題歌としてヒットした「WISH」、「Love so sweet」(ともに嵐)と『花のち晴れ~花男 Next Season~』の主題歌?King & Prince「シンデレラガール」について考えてみたい。
まずは、『花より男子』の主題歌だった「WISH」。2005年10月から12月にかけて放送されていたためか、ベルの音とストリングスが印象的なクリスマスを連想する曲になっている。『花より男子』では、道明寺司(松本潤)と牧野つくし(井上真央)の出会いから道明寺がニューヨークに旅立つまでが描かれている。最終的に道明寺と牧野は結ばれるが、それまでは道明寺の片思い。それを連想させるかのように、「WISH」の歌詞も<君に似合いの男になるまでこの僕に/振り向いては/くれないみたい/手厳しい君さ>、<やさしい男になろうと/試みてみたけれど/君はそんな僕じゃ/まるで/物足りないんだね>と、道明寺の心情を描いたような言葉が詰まっている。
そして、『花より男子2(リターンズ)』の主題歌、「Love so sweet」。爽やかなメロディと軽快なリズムが組み合わさり、絶妙な“甘酸っぱさ”が味わえる、ラブコメにピッタリの曲だ。サビで転調して、跳ねるように繰り返されるメロディラインも印象的で、一度聴けば覚えてしまうようなキャッチーさもある。また、歌詞に注目すると<こんな好きな人に/出会う季節二度とない>、<あの頑なで意地っ張りな僕を変えた君の手/Love Story/歩き出す>、<伝えきれぬ愛しさは/花になって/街に降って/どこにいても君を“ここ”に感じてる>と、道明寺とつくしの絆がより深まっていくドラマの内容をなぞらえているようにも聞こえる。このような曲とドラマのシンクロ率の高さも、「WISH」、「Love so sweet」がヒットした一因ではないだろうか。
その流れを受け継ぐかのように、『花のち晴れ~花男 Next Season~』の主題歌「シンデレラガール」も爽やかな王道ラブソングだ。「WISH」や「Love so sweet」と比べると打ち込みが目立っており、曲の根幹はどちらかというとダンスチューン寄り。今っぽさが加わっている。歌詞はストレートなラブソングで、神楽木晴(平野紫耀)と江戸川音(杉咲花)、馳 天馬(中川大志)の関係性を表しているようだ。一方で、<I wanna always be your King & Prince>という歌詞もあり、「シンデレラガール」でデビューするKing & Princeからファンへ向けた曲のようにも聞こえる。
それぞれの良さがある3曲だが、最大の共通点は曲の構成。イントロ部分に違いはあれど、いわゆる“PPPH”(合いの手)を人れたくなるBメロがあることで、サビの印象をより強めている。ドラマを盛り上げるためには、欠かせない構成だ。「WISH」、「Love so sweet」に続き、「シンデレラガール」もドラマの象徴となる曲になるだろうか。また、King & Princeの華々しいデビュー曲として長く愛されることも願いたい。