- 355 - = =2019/6/3 10:14:03
嵐5人が描かれた飛行機が再び大空を舞う。
JALのハワイ線が就航65周年を迎えたことを記念して新特別塗装機「ARASHI HAWAII JET」が就航した。早くも嵐5人の顔が大きくデザインされた機体を一目見ようと、多くの嵐ファンが空港に詰めかけている。就航に先立ち、5月22日に行われたお披露目会には嵐のリーダー?大野智と松本潤が参加した。ハワイのおすすめの場所について大野は「カレンダー撮影でハワイに行ったときに、ハワイ島で雪が積もっている場所があって。雪があるのにすごくビックリしたことがあります」、必需品を聞かれると「ウエストポーチを必ず持っていく。ウエストポーチだけで海外に行ったこともあるので」と思い出を語った。松本は大野の発言を受けて「なかなかすごいんですよ、本当それ一個で行ける人なんで(笑)」と笑い、「過去に行ったところで良かったところはダイヤモンドヘッド。持っていくものは、海パン、サンダル、あとはスピーカーですかね。気持ちいい景色の中で、音楽を聴いてゆっくり過ごすことが幸せかな」とも語った。
嵐の大野と松本はグループの中の最年長と最年少コンビ。大野は1980年11月26日生まれ、松本は1983年8月30日の3つ違い。ファンの間では「年上年下コンビ」「じいまごコンビ」とも呼ばれている。主に同じグループ内の一番年上のメンバーと一番年下のメンバーによるコンビを差す際に使われる呼称でもあるが、嵐の場合は3つ違いなのでさほど差はない。大野の飄々とした雰囲気と何事にも熱い松本の性格を加味したニュアンスも込められているのではないだろうか。大野はグループ最年長でありながら、リーダー然とした感じはあまりない。大野が前に出すぎないことで5人を横並びで見ることができるのだ。歌唱力、ダンス、芝居、アートなど多彩な才能のある大野の実力は他の4人も認めるところ。いざという時にはキラリと光り、その存在感を示すことが出来る大野だからこそ、普段は控えめなことでより嵐5人の良さをアピールすることができている。
一方、嵐のライブ演出を一手に引き受けている松本は、まさにエンターテインメントの要を担う。嵐のコンサートが“日本のエンターテインメントの最高峰”とも言われる所以の1つは、松本の最新鋭の技術を取り人れた演出にある。ムービングステージ、フリフラ、大型LEDモニターなど今や多くの有名アーティストも取り人れている画期的な演出は、多くの人たちに感動を与えている。
お互いに才能に長けている二人だが、過去には気まずい関係になったことも。『ARASHI BLAST in Hawaii』(2014年)に密着したドキュメンタリー『嵐15年目の告白~LIVE&DOCUMENT~』(NHK総合)内の5人だけのトークで大野が「気まずい空気ってなかった?」と口火を切った。「俺が悪いの分かってて言えなかったこともあった」、「去年じゃない? 俺が(ライブで)ソロ曲のリハーサルをしてて、松潤が『フルコーラスでやりなよ』って。でも自分的にちょっと持たない気がしてたの。俺も頑固だから、これでいい、大丈夫だと言ったんだよね。そしたら松潤がツラーっといなくなって。まずいこと言ったかな?」と告白する大野に、「正直な話、すっげえムカついた」と笑う松本。「この尺がないと移動できない、次のブロックのために長くやってくれって話をしたの。『いや、やだ。俺はこの尺しか持たない!』って。じゃあやらなくていい、と」と松本は当時を懐かしそうに振り返る。大野も「ごめんね、って言えなかったんだよね」と苦笑い。ライブ演出の完成度に徹底的にこだわる松本と、己の信念に頑固な大野ならではのエピソードではあるが、これを笑顔で振り返ることができることこそ、嵐の強みなのだろう。辛いことや困難なこと、意見が食い違うことがあっても、お互いを尊重する気持ちをベースに乗り越えてきた絆は強い。