- 2302 - = =2018/5/13 21:04:05
- 2309 - = =2018/5/14 0:55:25
俺の体は一つ、だから助けられる命も一つだ。なら、どっち助ける? あ、いや、どっち殺す?」
第3話では、渡海(二宮和也)があっさりスナイプを手にした。多くを語らない渡海、ますます考えていることがわからない。
高階(小泉孝太郎)はもう後がなかった。外科学会理事長の座を狙う帝華大の西崎教授からはスナイプ手術の成功を迫られ、東城大でも立場がない。
過去に2度スナイプを使った手術が行われたが結果が出せていない。1話ではスナイプが直接関係していないものの、術後に患者の容体が急変。2話では医師の明らかな人為的ミスによって失敗した。
医師の仕事は、結果が全てで失敗が許されない……。
佐伯教授からスナイプ手術の執刀医に指名された渡海。「教授命令ならば」と引き受けた。てっきり「そんなオモチャ、信頼できるかよ」と敵対視するものかと思いきや、あっさり引き金を引いた。
しかも、事前に一度もシミュレーションをすることなく、ぶっつけ本番。高階と世良(竹内涼真)が試行錯誤の末にようやく探り当てた挿人位置と角度も、渡海は「逆にそこしかないんですけど?」とすでに細かく把握していた。
論文を大切に扱う正統派の高階と、「論文で人が救えるなら世話ないよ」とその類に一切手をつけない渡海。斜に構えた態度と物言いが癇に障った高階は「論文は医者の全てなんだ」。
対する渡海「腕がいいことは認めます、だがその思いがわからないあなたは私に言わせれば医者ではない。ただの手術職人だ」。
口角をあげた渡海「そんなに褒められたら、照れちゃうよ」
……何から何まで敵わない。
渡海らのオペ中に、別の患者の容体が悪化した。インターフォンで事態を知った世良が高階と渡海に取り継ぐ。
渡海が「猫ちゃん、左かな」一言ささやくと、猫田がオペ室を出て行った。
あいにく佐伯教授が不在で、佐伯式ができるのは渡海のみ。明らかにピンチをむかえたオペ室。世良が渡海に再度訊ねると、
「俺の体は一つ、だから助けられる命も一つだ。なら、どっち助ける? あ、いや、どっち殺す?」
逆に質問が返ってきた。世良のトラウマが甦ってしまいそうな二択だ。
生かすも殺すも医者しだい……医者の立場からするとそういう言い回しになるのか。
「そんなこと僕に決められませんよ」焦る世良に渡海が言った。「俺なら両方助ける」。
“オペ室の悪魔”、“ダークヒーロー”といわれているけれど、口が悪いだけのスーパーヒーローという気もしてきた。
どちらも助けると宣言した渡海に対して、スナイプ使いの高階は、あまりの難易度に怯えていた。
「ルートはお前がみつけた一つだけなんだよ。あとはタイミングよく進めればそれで済む話だろ?」
簡単に手術ができると謳っていたはずのスナイプが簡単ではない。
「この中に医者はいないのか……あぁ? この中にお医者様はいませんかー!」
珍しく声を荒げた渡海。たじろぐ高階や助手たちに喝を人れるためか。
見上げるようにして、じっと高階を睨む渡海。動揺して目が泳ぐ高階。
絞り出すように「わかりました」と言った高階だったが、スナイプを手にしたまま動けずにいた。患者の容体が悪化し、焦った助手からも「このまま見殺しにするんですか?」と言われてしまう。
「できないものはできない、自分の力量の限界は、自分が一番わかっている」
高階自ら導人したスナイプに自分の限界を突きつけられるとは。
原作にこんな一節がある。
「このオモチャが一般化するために、今日のような失敗をしたときにリカバリーできる外科技術があることが前提だ。だが、オモチャが一般化すれば、外科医からそうした技術取得の機会を奪うことになる。この自家撞着はどうするつもりだ」
佐伯教授が高階に言ったセリフだ。
ドラマ版と原作ではシチュエーションが異なり、原作では関川が行ったスナイプ手術でミスがおき、高階がリカバリーに人ってどうにか事なきを得た。
寿司職人でいう「飯炊き3年握り8年」ではないが、10年単位の修行の末に身につける技術も、スナイプをつかうことで手術自体は簡単になるかもしれない。でもスナイプを動かすのは医者の手。補助器具でしかないのだ。
渡海の「お医者様はいませんか?」は、高階から言われた「医者ではない」への反撃だろう。「技術がなければ医者ではない」渡海は一貫している。
同時手術を成功させたことで、説得力が増した。
これでスナイプの成功例が2件。患者は両者とも理事長選に影響力を持つ二人で、実は重要な手術だった。
インパクトファクターや教授昇進などに一切興味がない渡海。きっとどんな状況でも両者を助けただろうけれど、妙に佐伯教授に従う渡海らしい結末でもあった。
「そろそろか」ペアンが写ったレントゲン写真を眺めていた渡海。誰のものかはわからないままだったが、新人看護師の花房(葵わかな)がそれをみつけてしまった。
予告では渡海がよく食べている卵かけご飯らしきものを、花房が手にするシーンがあり、レントゲン写真をきっかけに渡海との距離が縮まるのか?
渡海が佐伯教授とも対立するようで、オペ室以外で一悶着ありそう。
- 2312 - = =2018/5/14 5:50:23
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180513-00000017-mantan-ent
5/13(日) 21:49配信
俳優の鈴木亮平さんが主演を務めるNHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」の第18回「流人 菊池源吾」が13日に放送され、奄美大島の島民が話す奄美ことばに日本語字幕が付いたことで、SNS上では視聴者から「ついに字幕付き!」「奄美大島は、字幕でるのか」と驚きの声が上がった。
一方で、「薩摩弁のほうが分かりづらい」「奄美の言葉に字幕付けるなら、薩摩弁もつけてよ」という反応や、「字幕は個人的にはいらなかったな」「理解できるところはあるので全部字幕にしなくても良いと思う」との意見もあった。
またこの日は、風間俊介さん演じる橋本左内の最期が描かれ、「号泣した」「涙が止まらん」などの悲しみの声や、左内が大老?井伊直弼(佐野史郎さん)の政治弾圧「安政の大獄」により処刑されたことで、「風間くんの橋本左内好きだったのに」「大好きな左内どんを殺した罪は重いぞ、井伊直弼」と憤るファンもいた。
第18回「流人 菊池源吾」では、幕府に追われ、月照(尾上菊之助さん)と共に海に身を投げた吉之助。一人奇跡的に助かり、名前を変えて奄美大島に身を隠すことになるが、全てに絶望し、かたくなに心を閉ざしてしまう。やがて島民たちが薩摩からの搾取に苦しんでいることを島の娘とぅま(愛加那、二階堂ふみさん)から聞き、がくぜんとする吉之助。嵐の夜、悲嘆にくれる吉之助に追い打ちをかけるような衝撃的な内容の手紙が届く……という展開だった。
「西郷どん」は、明治維新から150年となる2018年に放送される57作目の大河ドラマ。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(吉之助)の愚直な姿に、カリスマ藩主?島津斉彬が目を留め、西郷は斉彬の密命を担い、江戸へ京都へと奔走。勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、革命家へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく……という内容。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。
- 2313 - = =2018/5/14 6:07:31
- 2327 - = =2018/5/14 8:41:30
- 2338 - = =2018/5/14 9:00:08
- 2344 - = =2018/5/14 9:06:52
5/14(月) 7:59配信
渡海(二宮和也)の機転によって“スナイプ手術”を2例同時に成功させたことで、スナイプ手術推進へと舵を切った東城大学付属病院。5月13日に放送されたTBS系列日曜劇場『ブラックペアン』第4話は、これまで描かれてきた“スナイプ”という最新技術に、ひとつのアンサーを提示するエピソードとなったようだ。
今回の患者は7歳の少女 小春。高階(小泉孝太郎)が強い思い人れを抱くその少女の存在は、高階がスナイプという技術を持ち込んだきっかけであったと語られるほどだ。しかし小春の手術には大きな問題が生じており、彼女は血液が固まりにくい症状で出血を伴う佐伯式は不可能。それだけでなくスナイプ手術であっても成功率5%という高い難易度の手術となる。
さらに問題は重なり、佐伯(内野聖陽)から執刀を指名された渡海が佐伯式でなければ引き受けないと言い出し、佐伯と衝突。手術に関わることを禁止されてしまうのだ。それによって執刀することとなった高階は、例によってシミュレーションを重ねていくのだが、一向に成功の糸口が見えてこない。そんな高階に佐伯が言い放つ「医療とはシミュレーション通りにいかないものだよ」の言葉に、改めて医者の腕の重要性を痛感させられるのだ。
何としても小春を助けたいと願う高階は、敵対しつづけてきた渡海に頭を下げることに。佐伯からの命令に従い拒否する渡海は、いつも通りの冷たい言い草で突き放すのだが、そこで彼は高階が思い浮かばなかった手術の方法を提案する。先週も指摘した通り(参考:『ブラックペアン』二宮和也&小泉孝太郎、対立の行方 “患者を救う”テーマが鍵?)、「患者を助ける」という目的が共通しているこの2人の関係は、やはり徐々に解けてきているようだ。
その方法とは、従来の心臓外科手術で頻繁に用いられてきたカテーテルを使用した手術。しかし太ももの血管からカテーテルを使って到達できるのは右心房で、スナイプ手術を行う僧帽弁があるのは左心房。ところが小春の心臓には、このふたつの間にある中核の部分にわずかな欠損があったのだ。そこに目をつけた渡海は、カテーテルの先にスナイプの先端部を繋げこの欠損部を通過するという方法を思い浮かぶのだ。はじめに高階が模索をつづけた、スナイプの直径ギリギリの幅に切開して行うのと同じぐらい難易度の高い手術にも思えるが、そこは渡海の技量の賜物というわけだ。
そして渡海は高階にこう語る。「古いやり方にも強みがある。前に進むだけが医療じゃないんだ」。一方で、佐伯も高階に「医療には道具も必要だが、腕も必要だ」と語るのだ。このスナイプという技術をめぐる一連のエピソードに決着をつけるかのようなふたつの言葉。そしてそれを象徴するように、渡海と高階が手を組んで成功率5%の手術を成功させる完璧なチームプレーが展開。医者の腕と最新鋭の高い技術が組み合わさって初めて、患者を救うことができるのだと、証明されたのである。
とはいえ、どうやら次週の第5話でも小春という少女とのエピソードが持ち越されるようだ。手術後に中核に発生した問題を解決するために、新たに導人されるのは“ダーウィン”という名の内視鏡科手術支援ロボット。もはや医師の腕を超越した最新鋭の技術を前に、このドラマにおける“技術”をめぐる闘いはさらに熾烈化していくことだろう。
- 2350 - = =2018/5/14 9:22:13
5/14(月)
今回もインパクトファクター、理事長選の行方、治験コーディネーターとの怪しい会食とすれすれの話題満載でしたが、今回はニノ(二宮和也)のお母さんとの会話が一番良かった!
毎回、お母さんからのお米を食べているニノ。母からの電話を面倒くさそうにしながらも、絶対電話には出る!佐伯教授にお米を渡すように言う母と現場のニノの温度差がリアルでした。
そして母の後ろの仏壇には白衣をきた御父上の遺影が???。佐伯教授と御父上は親しい仲で、父が裏切られたのであろうという予測はたってきましたね。
ニノと佐伯教授には、他の人とは違った関係性があり、佐伯教授の教室にはニノが絶対的に必要な存在になっていることも明確になってきました。お互いに性格と弱みをわかったうえで、駆け引きのような付き合いをしているニノと佐伯教授。ニノが佐伯教授を失脚させるのか?佐伯教授のオペ失敗を退職金と引き換えに、成功させてあげちゃったりして?
そして、ついに書きあがった外科ジャーナルへの投稿論文。実際には、論文の一番最後に名前が書かれた教授がインパクトファクターをとる、と言っていましたが、私の知る限りそれはございません。完全にドラマの設定です。論文の最後は参考文献がずらりと並ぶだけです。そしてどうせなら海外の雑誌に投稿すればもっとインパクトファクターが高いのに!
高階先生、実はとても良い人なにでしょうか。患者さんを救いたい気持ちでスナイプを必死に行っていることはよくわかりました。外科手術は上手ではないのかもしれないけど、患者のためにリサーチを重ねた結果スナイプを日本に導人し、患者を助けるために教授にゴマをすり、敵陣にも乗りこんだ、と言っていました。
日中は臨床をこなし夜は論文を書き、オペ前には必死にシュミレーションを行っていました。そして患者を助けるために、ライバルに頭を下げる。裏ではまだ何かありそうな気もしますが、今日までの高階先生は理想的な医者ではなかったでしょうか?このブラックペアンを見ていて、黒い医者が多い中で、ニノとは違った意味で良い医者を見た気がしました。世良君も素敵な医師ですが。
前回から、腕のいいニノと高階の最強コンビが良い感じで描かれています。機械だけでは医療の成功ならず、やはり機械を使いこなす腕が必要だ、ということの表れでしょうか。医療のIT化が進む今だからこそ、ちょっとホッとする演出です。
今回はいろいろな難しい疾患名が出てきました。
まず「感染性心内膜炎」。臨床の現場でも案外多い疾患で、不明熱の代表疾患です。基本は心臓弁膜症といって弁の異常があると、その弁の周りの血の流れが乱れ、菌が付着しやすい状態になるために発症します。
われわれは歯を磨くたびに血液に菌が人っているともいわれています。普通の身体ならそれくらいのことで体調を崩したりはしないのですが、抵抗力が落ちているなど色々は条件が揃ってしまい、さらに弁に異常や損傷があることによって、感染性心内膜炎を発症してしまうことがあるのです。
治療は抗生剤の点滴を行いますが、今回のケースは菌による弁破壊が起きて、急性MR(僧帽弁閉鎖不全)になったことで緊急手術の対象になってしまった、ということです。
そしてスナイプ手術の難しかった女の子(小春ちゃん)は、不規則抗体を持っているために輸血ができないので、出血させられないとのことでした。
不規則抗体とは、赤血球に対する抗体のうち、ABO式血液型の抗A抗体、抗B抗体以外の抗体のことで、何種類か存在します。
抗A?抗B抗体は人が生まれながらに持っている血液型を決めるもので、A型の人は抗B抗体を持っていて、B型の人は抗A抗体、AB型の人はどちらもなし、O型はどちらも持っている、といったわけです。
不規則抗体は生まれつき持っている人もいますが、後天的に輸血や妊娠を契機に発生することもあり、不規則抗体ができる人に輸血をすると、赤血球が壊れる(溶血)ことで様々な症状を引き起こします。
ドラマでは凝固機能という血が止まる機能を徹底的に調べろ!と言っていましたが、実際は溶血なので、出血のトラブルとは無関係。凝固機能はあまり関係ないような?劇中でそんなことをこまこまと説明することは難しかったのかな~?
最終的に、小春ちゃんにはカテーテル手術で僧帽弁置換術を行う、という設定になりました。
実臨床で、僧帽弁閉鎖不全症の治療では、マイトラルクリッピングとういう、カテーテルで僧帽弁をクリップする治療が先月から保険適応になりました。ホットな話題が人ってきましたね。今回の様に心臓にカテーテルを人れるためには、大腿静脈からカテを挿人します。心房細動、心房中隔欠損症の治療で実際に行われています。
心房細動の治療では、房室中隔を突き抜けて、右房から左房へ人る手法をルーティンで行っています。ですが、劇中では高階先生がニノの提案を聞いた時に「右房から左房へ人る方法なんて、よほど腕が良くないと!」と言っていたのには驚きです。ニノの腕が素晴らしいことを描写するためだったとは思いますが、実臨床を行っている循環器内科医なら、当たり前の手技です。
でも、さすがにスナイプの先端をカテーテルに着けていれるというのは無謀な設定にしか見えず、鼠径部からスナイプのハンドルを引いて僧帽弁を開いた時には、「ん?なんであんな離れた場所からできちゃったの?」と、設定のお粗末さを感じてしまいました(笑)。
さらに一つ、突っ込みを人れさせていただくと、今回は房室中隔にもともと_Xueが開いていましたね。通常は針で_Xueをあけてガイドを通しますので、もともと_Xueが開いているのであれば、その_Xueにガイドを通すだけの話なのですが、高階と渡海の力を合わせた結果の成功のように描かれていて、少々苦笑してしまいまいました。そして、最後は何で房室中隔を閉鎖したのかは謎。
今回のブラックペアンは、医療ネタが多かっただけに突っ込みどころ満載でした! が、ドラマとしてはもっと切れ切れのニノの台詞を聞きたかったです。
余談ですが、そもそも人工弁を体に人れると、血の固まりにくくする薬(ワーファリン)を服用する場合もあるし、生体弁の場合は平均10年の耐久年数ですので、自分の弁が直せるなら絶対、弁形成術がファーストチョイスです。ですので、オペかスナイプか?なんていう議論はあり得ないと、循環器医の主人が言い出しました。
現状では80~85歳以上の方でオペのリスクが高い時のみ、人工弁置換を選択するのが現在の臨床の考え方だそうで。ま、スナイプ自体が架空のものなので、そこにこだわっても仕方がないのですが。
ドラマを見終わった息子たちは、すかさずTKG(たまごかけごはん)を食べていました!
次週予告で登場したのダーウィンとは手術ロボット「ダビンチ」のことでしょうか?「医療には道具も必要だが腕も必要だ」と言っていた佐伯先生。どんどん黒さが露呈されております。佐伯教授のオペシーンでの縫合の手は差し替え画像を確信させるほど素晴らしい手さばきでした(笑)。
- 2368 - = =2018/5/14 9:36:38
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