- 3705 - = =2018/6/24 7:39:58
6/24(日) 6:01配信
TBS系日曜劇場『ブラックペアン』も、いよいよ最終回を残すのみ。前回20分拡大版で臨んだ第9話は、番組最高を記録した第8話と同じく16%台をマーク。終盤に向けて世間の注目度も増してきている印象だ。その理由は、なんといってもドラマ開始初期より匂わされている“ブラックペアン”の謎がようやく明らかにされようとしている点だろう。二宮和也扮する主人公?渡海征司郎が隠し持ってきた人体にペアンの影が見えるレントゲン写真。明らかな手術ミスは本当に父?渡海一郎の犯したことなのか。なぜ渡海は内野聖陽演じる佐伯清剛に執拗な復讐心を燃やしているのか。ふたりの知られざる過去と確執、そしてタイトルの意味するところが、ついに白日のもとに晒される。
本作において放送前より話題となっていたのが二宮がこれまでにない“ダークヒーロー”を演じるという点だった。本人も公式サイトのインタビューで「渡海はとても嫌な人です(笑)。主人公なら時折見せる優しさもまったくない」とコメントしていたが、なまじ「嵐」としてバラエティ等で見せる顔や、好青年を数多く演じてきた過去作を知る人には、なかなかに衝撃だったのではないだろうか。常に気だるげで、誰に対しても不遜な態度。しかし一度手術室に人れば、その天才的な腕前を見せ、多くの同僚たちの自信を奪ってきた“オペ室の悪魔”。ともすれば、マイナスイメージがつきかねないところだが、フタを開けてみれば「ニノの演じる渡海かっこよすぎる!」「演技の振れ幅がすごい」と絶賛の声が相次ぎ、改めて役者としてのポテンシャルの高さを見せ付ける結果となった。正直普通のドラマの主人公と比べると、画面に映っている時間もセリフも少なかったようにも思えるが、登場シーンの圧倒的な存在感はそれゆえ逆に引き立ったのかもしれない。いずれにしろ、新境地と呼んでしかるべき、素晴らしい演技だったと思う。
しかし、渡海が本当に嫌な人物かと言えば、視聴者の中には当初と印象が変わってきたと感じる人も多いのではないだろうか。はじめこそ、冷酷無比、他人に心を許さない一匹狼な言動が目立ったが、回を追うごとに医師としての誠実な姿勢が垣間見えるようになった。オペの最中、何らかのミスにより患者の命が危険になると、颯爽と現れ悪態をつきながらも完璧に救ってみせる。第1話から変わらないパターンだが、何度も繰り返されることで、実は彼が人命救助を誰よりも追求していることが伝わってきた。周囲を取り巻くのが、いかにインパクトファクターを得て日本外科学会のトップに立つかばかりを考える佐伯や、患者を助けるよりも論文執筆に執念を燃やす高階(小泉孝太郎)ら、“命”よりも“権威”に重きを置く人物ばかりだったことも重要なポイントだろう。これによって、渡海が突き詰めてきた“人を救う”という医者の本分がより浮き彫りになったとも言える。ラストは、渡海がまぎれもなく真の医師であること知らしめるような、そして「医者とは何か」「命とは何か」を観る者に考えさせるような展開が待ち受けているのではないだろうか。
先日公開されたばかりの公式サイトの最終回直前インタビューで、二宮は「このドラマではそれぞれが自分の正義の元で動いていく姿を描いています。皆が自分の正義を信頼しているからこそぶつかることもある、ということが最後まで消えない本筋だと思うので、そこは変わらずに貫いていきたいと思います」と発言している。果たして二宮が語るところの渡海の正義は、隠された過去にどんな光をあてるのか。願わくは、それによって復讐に囚われ続けた渡海自身もまた、救われることを祈りたい。
- 3746 - = =2018/6/25 7:57:07
6/24(日) 22:27配信
嵐の二宮和也(35)が主演を務めたTBS日曜劇場「ブラックペアン」(日曜後9.00)は24日、15分拡大スペシャルで最終回(第10話)を迎えた。“ブラックペアン”(真っ黒なペアン=止血用鉗子)の真実が明らかになり、感動秘話に涙する視聴者が続出。エンドロールの後に「3か月間、本当にありがとうございました!!またどこかでお会いしましょう!」とテロップが表示されたため、インターネット上には続編への期待が高まった。
原作は、医師で作家の海堂尊氏の小説「新装版ブラックペアン1988」(講談社文庫)。シリーズ累計150万部を超え、映画化?ドラマ化もされた「チーム?バチスタの栄光」の原点となる人気作。嫉妬渦巻く大学病院を舞台に、医学の限界や大きな権力に立ち向かう男たちの生き様を熱く描いた。
二宮は傲慢な性格と言動で「オペ室の悪魔」と呼ばれ、ヒラ医局員だが、手術成功率100%を誇る孤高の天才外科医?渡海征司郎を“怪演”。ダークヒーローぶりが話題を呼び、新境地を開拓した。
SNS上には“ロス現象”が広がり「続編希望」「続編もしくは映画化求む」「season2でもスペシャルドラマでも映画でも何でもいいから、是非続編を」などの声が殺到。最終回のラスト、渡海が東城大を去ったため「数年後…医者不足に悩む田舎の小さな病院で働く渡海先生、みたいな続編妄想しながら今夜は寝ることにする」「渡海先生と世良先生(竹内涼真)の師弟関係その後とか、渡海先生と猫田さん(趣里)の関係その後とか、西崎教授(市川猿之助)のその後とか、いろいろ気になる」などの書き込みが相次いだ。
「続編や映画化の構想は?」というスポニチアネックスの取材に対し、同局の伊與田英徳プロデューサーは「『ブラックペアン』シリーズは『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』と、あと2つ原作があるので、もちろん何かできたらいいなとプロデューサーとして思うのは事実です。ただ、残る原作2作に渡海は登場しないので」と言及している。
となると、渡海の部分はオリジナル展開も期待されるが、伊與田氏は「今回、最終回の台本は“最終回”とはしておらず“10話”としてあるんです」と打ち明けた。通常、台本の表紙には最終回と書くことが多いという。「10話としてあるのは、何かできたらいいなという僕1人の勝手な思いです。プロジェクトとしての動きは全くありませんが、それぐらい、僕としては愛情のある作品です」と個人的な気持ちを吐露。“第11話”として続編や映画化が実現するのか、注目される。
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