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2/19(火) 7:00配信
1999年のデビュー以来勢いに乗る嵐は、松本潤(35才)が『花より男子』(TBS系?2005年)で大ヒット、二宮和也(35才)が2006年、クリント?イーストウッド監督(88才)による米英が『硫黄島からの手紙』でジャニーズタレント初のハリウッドデビューを飾った。櫻井翔(37才)は、2006年に報道番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)の月曜キャスターに就任。
2007年4月にはグループ初となるドームコンサートを大阪と東京で開催。2008年には大野智(38才)が『魔王』(TBS系)で、2009年には相葉雅紀(36才)が『マイガール』(テレビ朝日系)でそれぞれドラマ初主演を果たし、メンバー全員が名実ともにトップアイドルの仲間人りをした。
明治大学法学部非常勤講師の関修さんが言う。
「先にブレークした3人が嵐を引っ張り、後から大野くんと相葉くんが新しい個性とともに躍進に加わりました。とてもスムーズに全員がブレークしたのは、“グループの顔”として君臨するメンバーを作らず、つねに5人が横並びのままでいたからでしょう。今や、かつては松本潤(35才)くんが嵐を引っ張っていたと知って驚く生徒もいるほど、『嵐は平等』が常識となりました」
大ブレークとともに楽曲も進化していった。音楽ジャーナリストの柴那典さんは、アーティストとしての嵐を高く評価する。
「2010年前後から、嵐はアルバムや楽曲のコンセプトを人に任せるのではなく、自分たちで話し合って決めるようになりました。そのため彼らの楽曲は他のアイドルのように歌って踊れるだけでなく、クールで表現力豊かな楽曲になっています。
さらに、アルバムのコンセプトを、松本さんが演出、大野さんが振り付け、櫻井さんがラップと各自役割を持ってコンサートに落とし込んでいる。ぼくも嵐のコンサートで彼らの濃厚な世界観とメッセージを感じ取りましたが、多くの人にその“クールさ”が受け人れられたということでしょう」
嵐のコンサートといえば、有名なのが、2005年のコンサートツアーで初披露された「ムービングステージ」だ。音楽ジャーナリストの柴那典さんはこう言う。
「透明のアクリル板のステージにメンバーが立ち、ステージごとファンの頭上を通過していくんです。今では他のアーティストのコンサートでも当たり前のように使われていますが、もともとは松本さんが、お客さんに近づく演出をするために考案したものだそう。“ファンに自分たちの思いを届けたい”という彼らの思いが表れています」
2010年には史上初となるグループでの『NHK紅白歌合戦』の司会も務めた。アイドル評論家の中森明夫さんはこう語る。
「紅白の司会は従来のファンだけでなく熟年層にもアピールできます。この時、嵐が真の“国民的アイドル”になったことを万人が認めたはずです」
※女性セブン2019年2月28日号
- 45438 - = =2019/2/19 12:25:56
「普通の生活に興味がある」。1月27日に嵐が開いた記者会見で、リーダーの大野智(さとし)さん(38)が活動休止の理由を語った。嵐は平成11年9月に結成。NHK紅白歌合戦に10年連続出場するなど国民的人気を誇る中で、突然の発表だった。
活動期間が長く、メンバー全員が30代後半。「かつてアイドルの寿命は20代半ばまでで、それ以降は『大人のエンターテイナー』に転身していった」と、江戸川大の西条昇教授(アイドル論)は説明する。
ところが、嵐の先輩にあたる「SMAP」(28年解散)の誕生以降、ソロでも俳優、ニュースキャスターなどとして活躍するようになり、息の長い活動が可能になった。ただ、大野さんが会見で示唆したように年を重ねてもアイドルとしての行動規範が求められ、私生活が制約されるなど、代償も大きかった。
社会の流れの一つ
嵐の活動休止発表について「今の社会のありようを表している」と指摘するのは、現代文化に詳しい近畿大の清島秀樹教授だ。清島氏は「本来寂しいイメージがある引き際を、華やかなイベントに昇華している」と説明する。
かつては1~2年の猶予を置いて引退や活動休止を発表することはなかった。しかし最近では「AKB48」の人気メンバーが卒業(引退)するとなると、最後の日までさまざまなイベントでファンを楽しませる。引退を発表してからの1年間、ツアーで多くの観客を動員した安室奈美恵さんもしかりだ。
嵐の場合は、グループとしてテレビやCMへ出演している。スポンサー企業への影響を避けるため2年もの猶予を置いたとみられるが、今後、ファン向けのメモリアルツアーの展開も予想される。
清島氏によると、今はやりの「婚活」や「終活」にある種通ずるものがあるといい、「商品になるものは全部イベント化してしまう、今の社会の流れの一つではないか」と話す。
理想の引き際とは
では、どんな引き際が理想的なのか。西条氏が印象に残っているのは、結婚を機に21歳という若さで引退した山口百恵さん。「(一人の)女性としての意志を感じた」。芸能ライターの西幸男氏は、AKB48を卒業した前田敦子さんを推し、「まだ2~3年はセンター(のポジション)にいられたはずなのに、あっさりと辞めた。とてもインパクトがあった」と語る。
「引き際の美学」(朝日新書)の著書がある評論家の川北義則氏は「潔さがある」として、夫との死別を機に芸能活動を休止した歌手のちあきなおみさんを評価。「日本人はどこかで常に潔さというものを求めている。どんなジャンルでも惜しまれつつ、きれいに身をひくのが、理想の引き際だ」と話している。
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2020年の大みそかをもって活動を休止する『嵐』=大野智(38)、櫻井翔(37)、相葉雅紀(36)、松本潤(35)、二宮和也(35)=をめぐって各テレビ局が慌ただしい動きを見せている。早くも2年後を見据えた番組編成に着手しているのだ。その裏で展開されているのが休止後の嵐メンバーをいち早く確保しようとする熾烈な争奪戦だ。
稼ぎ頭の嵐が活動しなくなることで不安でたまらないジャニーズ事務所の内情も、より拍車をかけている。
「嵐メンバーのバーゲンセールと言ったら大げさですが、バラ売りができるなら今の内に捌いてしまいたいのが本音。嵐の神通力がいつまで続くのか、そこは誰にも分からない。だったら需要のある内に稼ぐ魂胆です。しかも、以前だったら絶対に通らなかった番組企画も嵐の冠が取れることで、OKになる可能性が高い。まあ、そこに各テレビ局も便乗している。持ちつ持たれつの関係ですよ」(制作会社プロデューサー)
まず櫻井にターゲットを絞り、動いているのが、日本テレビだ。有働由美子がMCを務める報道番組『news zero』の全曜日キャスターとして猛烈オファーを展開中。
「視聴率が振るわない『――zero』のリニューアルプランが、来年4月からの全曜日?櫻井投人です。日テレは東京五輪でも櫻井をタレントとしてではなく、専属キャスターとして起用する。日テレがジャニーズと櫻井に要求しているのはアイドルからの卒業なんです」(報道幹部)
現在、色よい返事を見せていないジャニーズ事務所と対照的なのが、櫻井本人だという。
「櫻井はキャスターを50歳までやったら、その後は政治家への転身を狙っています。この件に関してはジャニーズも了承しており、障害はありません。むしろ後ろ盾ができるわけで応援する。そもそも、櫻井の父親は元総務
事務次官の桜井俊氏。現在、群馬県知事選に打って出るべく準備中なんです」(政界関係者)
櫻井は自民党の安倍晋三首相とも懇意にしており、また個人的に仲のいい俳優の小泉孝太郎を通じて、
「父親の小泉純一郎元首相や弟の小泉進次郎厚労部会長とも親しいんです。出馬するなら99%の確率で自民党ですよ」(同)
櫻井同様、日テレから熱烈な指名を受けているのが、天然キャラの相葉だ。
「相葉は櫻井と違って、バラエティー班がイチ押しのようです。『天才!志村どうぶつ園』で共演している志村けんが相葉の育成を買って出た。相葉自ら“ポスト中居正広”を公言し、バラエティー番組のMCで食べていく夢を持っているんです」(放送作家)
相葉の元には日テレ以外のキー局からも出演オファーが舞い込んでいる。
「フジテレビやTBSですよ。この2局も相葉を育てようと必死なんです。フジは坂上忍、TBSは有吉弘行と相葉を絡ませて成長させたいようです。志村や坂上、有吉と一緒に番組を回せる腕がついたら、いつか中居を脅かす存在になりますね」(制作会社幹部)
櫻井、相葉とは対照的にNHKやフジテレビ、TBS、テレビ朝日のドラマ班が触手を伸ばしているのが松本と二宮だ。
「どの局も連ドラのオファーです。特に松潤は密かに全クール全局主演制覇の野望を持っている。その一方で役者のふり幅を大きくするため、物凄い悪役に憧れているそうです。しかも、『今後は超過激なベッドシーンにも挑みたい』と2年後を見据えながら各局プロデューサーとの打ち合わせでリクエストしていた。ひと皮むけるかもしれません」(ドラマ関係者)
米ハリウッドから熱い視線を送られているのが、二宮のようだ。
「映画『硫黄島からの手紙』(’06年公開)の評価が下地になっているんです。クリント?イーストウッド監督は二宮を気に人っている。現在、’21年から数年間、アメリカですごす案が出ているんです。役者修行しながら映画撮影にも参加する。なんでも二宮はプロデューサー業にも興味があるらしく、かなり乗り気になっているようですね」(同)
出演オファーが引きも切らない櫻井、相葉、二宮、松本。こうした嵐メンバー4人とは実に対照的なのがリーダーの大野だ。今回の活動休止の発端とされる大野には、もちろん出演オファーはきていない。どうやら大野は活動休止後、芸能界ではなく“違う世界”を選択する見込み。
「芸術家への転身です。陶芸やブリキの創作アートにチャレンジしたいそうです」(ジャニーズ関係者)
そんな大野は’21年以降、沖縄?宮古島に移住する計画を立てている。
「テレビ制作会社Sのプロデューサーと共に、宮古島に土地を購人したんです。何でもそこに別荘を建てて暮らすという。大好きな釣をしてアートまみれの生活を送りたいそうです」(事情通)
そんな大野が急接近しているのが、女優の剛力彩芽とラブラブ交際していることで知られる『ZOZO』の前澤友作社長だ。
「大野は前澤社長が構想を打ち立てた2023年月旅行に飛び人り参加を狙っているんです。宇宙から見た地球を自分の創作活動の糧にしたいとか。大野の場合、活動休止ではなく、明らかに芸能界引退を示唆しています。2020年大みそかが本当の嵐の見納めになる」(ファッション関係者)
これぞ嵐の前触れ。
- 45461 - = =2019/2/19 23:56:07
- 45464 - = =2019/2/20 9:17:59
2/20(水) 7:00配信
全員がブレークした嵐5人とも多忙を極め、テレビ収録が終わった深夜から雑誌取材ということもあった。
それでも文句ひとつ言わない彼らに、「嵐の取材で嫌な思いをしたスタッフは1人もいないのではないでしょうか」と、何度も取材を担当したテレビ誌記者は語る。
「数分しかない5人のクロストーク取材では、全員がすぐに意図を理解して、積極的に協力してくれました。コメントの片寄りもなくて、5人のバランス力が絶妙なんです。これは嵐にしかできないと、感動すら覚えました」
本誌?女性セブン記者も嵐の「神対応」をこう語る。
「取材中に、どうしてもありがちな質問をしてしまうことがあるんです。櫻井さんに“ライバルはいますか?”と質問をした時、少し考えて、“キンプリの平野(紫耀)くん。どっちが本物の〈しょう〉か、決着をつけたい(笑い)”と予想外の答えが返ってきたんです。咄嗟の対応力がハンパないな、と驚くばかりでした」
2011年3月の東日本大震災発生後には、「これぞ嵐」と呼ばれるチャリティーイベント『嵐のワクワク学校』が始まる。
「本来コンサートを予定していたけれど、電力不足に配慮して内容を変更したのが『ワクワク学校』。嵐のメンバーが先生となってさまざまな授業を行うのですが、東京ドームという大規模な会場で、歌も披露せずに満員の観客を満足させられるのは他のグループでは考えられません」(女性セブン記者)
震災後の日本が求めた「絆」を体現し続け、2014年9月には、「はじまりの地」(デビューの会見をした)のハワイで、15周年コンサートを開催した。
東京ドーム2個分の空き地に巨大な舞台装置を製作し、大掛かりな機材を船と空輸で運び、ラストは400発の花火という演出に、3万人の観客が熱狂した。
「このライブが嵐の1つの到達点」―全メディアがその快挙を報じていた頃、女性セブン(2014年10月9日号)のインタビューで大野はこう語っている。
《おれはおれ。デビューの時から何も変わってないんだよね。変わったのは周りだけ、それはメンバーも同じだと思う。メンバーとの関係もずっと変わらないと思う》
確かに変わったのは嵐ではなく、時代なのかもしれない。明治大学法学部非常勤講師の関修さんはこう語る。
「平成の前半くらいまでは、芸能界で活躍する人は特殊な才能の持ち主でした。しかし、インターネットが普及し、SNSが活発になり、価値観が多様化した現在は、YouTuberやブロガーに象徴されるように、誰もが特別になれる時代へと変化した。タレントがより身近で親しまれる存在になったんです。そんななか、子供からお年寄りまで、幅広い世代が親しみを感じられる存在が嵐の5人だったのでしょう」
アイドル評論家の中森明夫さんも「時代が嵐に追いついた」と考えている。
「昭和の時代は、山口百恵や松田聖子といったソロシンガーがアイドルでしたが、平成はグループアイドルの時代。自然災害やいじめ、虐待問題など、人間同士の絆が問われた平成に、人々は嵐の仲のよさにホッとして、心地よさを感じたのです。先日の活動休止会見でも、スーツで神妙な顔をしてくるのかと思いきや、カジュアルな服装で、にこやかに現れてくれた。20年間、完璧でした」
かつてハワイで相葉が語ったとおり、頂上に立った5人。デビューしてからのこの20年間は、彼らの誠意が私たちに夢を見させてくれた7074日間でもある。
活動休止に人るまでの残り約700日間は、私たちが感謝とカンゲキを嵐の5人に伝えていく時間なのかもしれない。
※女性セブン2019年2月28日号