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2018.01.12
1月1日に活動を再開したKAT‐TUNの亀梨和也が主演する、フジテレビ系連続ドラマ『FINAL CUT』(毎週火曜午後9時~)の初回が9日に15分拡大で放送され、視聴率は7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、壮絶な爆死を遂げた。
初回視聴率で見ると、同ドラマ枠でいずれも低視聴率に終わった、昨年7月期『僕たちがやりました』(窪田正孝主演)の7.9%、同10月期『明日の約束』(井上真央主演)の8.2%をも下回る悲惨なスタートとなった。
『FINAL CUT』は、12年前に起きた女児殺害事件をめぐるサスペンスドラマ。ワイドショー番組『ザ?プレミアワイド』から、母親を同事件の犯人として扱われ、自殺に追い込まれた過去を持つ中村慶介(亀梨)が復讐を果たすといった内容だ。
もともと、同枠の“復讐シリーズ”には、元SMAPの草なぎ剛が主演し、2015年1月期には『銭の戦争』、昨年1月期には『嘘の戦争』がオンエアされた。平均視聴率は『銭の戦争』が13.4%、『嘘の戦争』が11.3%と高い数字を記録。近年、低迷するカンテレ(関西テレビ)制作の同ドラマ枠の中では、出色の作品で、数字を伸ばしていたのだ。同局としても、草なぎ主演の“復讐シリーズ”第3弾に期待を寄せていたはずだが、“オトナの事情”で事態は暗転してしまった。
「『FINAL CUT』の企画は、本来草なぎが主演する前提で進んだものでしょうね。ところが草なぎがジャニーズ事務所を退所したため、ジャニーズからの圧力で、主演が亀梨にすり替えられたとの説が、まことしやかに流れています。カンテレはできるだけ、“草なぎ色”を排除するべく、脚本家を後藤法子氏から金子ありさ氏に変更し、タイトルも『○の戦争』とはしませんでした。演出面でも、できるだけ草なぎ時代とは変えるようにしたようです。それなら復讐モノにせず、まるで違う内容のドラマにすればよかったものの、準備期間が足りず、元の企画をボツにすることはできなかったのでしょう」(テレビ誌関係者)
カンテレは草なぎの“復讐シリーズ”とは関係ないように装っているものの、「やはり、どことなく似ているため、違和感たっぷり。ネット上では『草なぎ主演で見たかった!』との声が多数散見されています」(同)とのこと。
「結果的に『FINAL CUT』は、草なぎの“復讐シリーズ”には遠く及ばない初回視聴率に終わってしまった。スタートから7%台とあって、かなりの苦戦が強いられることとなり、ある意味“オトナの事情”によって、草なぎの後釜に起用されたとみられる亀梨は“犠牲者”といえるかもしれません」(同)
亀梨は前回主演したドラマ『ボク、運命の人です。』(昨年4月期/日本テレビ系)が平均9.6%と1ケタ台に終わっており、『FINAL CUT』は、なんとしても2ケタに乗せたいところ。ましてや、同ドラマの主題歌は再始動したKAT‐TUNの「Ask Yourself」とあって、ヒットさせなければならない事情もある。
ここからなんとか巻き返したいところだが、視聴者もバカではない。亀梨がどんなにがんばっても、『FINAL CUT』は“復讐モノ”を謳っている以上、最後まで、草なぎの“復讐シリーズ”と比較されてしまうのは間違いなさそうだ。
(田中七男)
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