活動休止中のデュオ、タッキー&翼の今井翼(35)が来年6月9日公開の「終わった人」(中田秀夫監督)で映画デビューすることが1日、分かった。舘ひろし(67)演じる、定年退職した主人公の第2の人生に影響を与えるIT企業の社長役。作品にちなんで自身が第2の人生を歩む可能性を聞かれると「(ジャニーズ以外は)考えられない」とキッパリと宣言した。
スキルアップのためソロ活動に専念中の翼が、スクリーンに進出する。
舘と女優、黒木瞳(56)がW主演する「終わった人」は、仕事に未練を残したまま定年を迎えたエリート銀行員(舘)が、もがき苦しみながら居場所を見つけていくハートフルコメディー。翼は、主人公のセカンドキャリアに影響を与える、やり手のIT企業の社長役だ。
翼は6~7月に放送されたフジテレビ系「屋根裏の恋人」で、大人の色気漂う謎の男を好演。同ドラマの演出を務めたのが、今作のメガホンを執る中田監督で、今井の演技力が監督や同映画の製作陣に買われ、白羽の矢が立った。
これまで舞台を中心に活躍し、意外にも映画初出演の翼は、サンケイスポーツなどの取材に対応。映画界の巨匠、山田洋次監督(86)が手掛けた舞台に2度出演しており、「山田監督にお世話になる中で、映画の現場に行ってみたいという思いがすごくあった。スクリーンを通して、自分の姿を見られるのはワクワクドキドキ」と大感激だ。
主人公とスポーツジムで出会う設定のため、役作りで66キロから2カ月間で3?5キロ減量。気合十分で8月上旬から行われた撮影に臨み、物語のキーマンを熱演した。
今年デビュー15周年を迎えた滝沢秀明(35)とのデュオ、タッキー&翼が先月18日をもって活動を休止。取材は活動休止発表前に行われたが、翼は同映画にちなんで自身の第2の人生を問われると「(ジャニーズ以外は)考えられない」とキッパリ。「13歳から(ジャニーズ事務所の)ジャニー(喜多川社長)さんのもとで、この世界でいろんな出会い、経験をいただいてますから」と1995年から所属するジャニーズ一筋を誓っていた。