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『コード ブルー』、山Pのセリフ棒読み&無演技がドラマぶち壊し…主演無理が露呈か
Business Journal 2017.07.18
今クール(7~9月期)の連続テレビドラマ『コード ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)の第1話が17日、放送された。
白石恵(新垣結衣)がリーダーを務める翔陽大学附属北部病院の救命救急センターは、深刻な人手不足に悩んでいた。ある日、救命患者が搬送されてきた際に呼び出された脳外科医で元救急医の藍沢耕作(山下智久)は、その深刻さを目の当たりにする。窮状に危機感を抱いた救急医の緋山美帆子(戸田恵梨香)は白石に対し、なんとか藍沢を呼び戻すために説得するよう嘆願。白石は藍沢に相談するも、断られてしまう。
そんななか、祭で大規模な事故が起こり、白石ら救急医は総出で現場に向かうも、人手不足に加えて、若いフェローたちも使い物にならず救命作業は難航する。そしてある建物のなかで小さな子どもが障害物に挟まれた状態で発見され、白石が現場に向かうと、脳の異常が起こっている兆候を察知。他の救急医たちはそれぞれ患者への対応で手が塞がっており、白石は迷った末に藍沢に電話をかけ応援を求める。ヘリコプターで駆けつけた藍沢は、子どもが挟まったままの状態で現場で開頭手術を行い、一命をとりとめる。そして後日、ついに藍沢が自らの意思で救急センターに戻ってくるところまでが放送された。
このほか、冴島はるか(比嘉愛未)が妊娠するも多忙な夫?藤川一男(浅利陽介)へその事実を告げられないという葛藤や、突然に三井環奈(りょう)が休業を宣言し緋山らが反発するも、実はその理由が三井の子どもが難病を抱えていることを緋山が偶然知るなど、救急センター内の医師たちの多彩な人間ドラマも描かれている。
第1話を見た感想としては、エンタメ性も満載でドラマも細部までつくり込まれており、十分に楽しむことができる作品に仕上がっていると感じた。救命現場のシーンはリアル感に満ちており、随所で挟まれるしっかりとキャラクター設定された医師たちの軽妙な掛け合いトークもおもしろい。それぞれの医師たちが抱える悩みなども丁寧に描かれており、バラエティ豊かな人間模様が繰り広げられている点は好印象だ。
フジテレビ月曜夜9時台の連ドラ、いわゆる“月9”はここ最近、視聴率低迷が続いていたが、本作は高い視聴率が期待できるのではないだろうか。
しかし、ひとつだけ気になるのが、主演の山下のセリフが常に棒読みで、しかもずっと無表情のままで、「もはや演技をしていないレベルではないか……」という違和感を感じてしまうという点だ。そもそも山下がまったく医師に見えないという根深い問題も、この違和感を助長させている。山下がセリフを話したり画面に登場するたびに、テンポよく流れていたドラマの流れが止まってしまうのだ。はっきり言って、山下には主演は無理ではないかと感じてしまった。
同じ現象は前クールの月9作、『貴族探偵』でも起こっており、その主演も山下と同じジャニーズ事務所所属の相葉雅紀(嵐)だったが、月9は2クール連続で主演ジャニタレにドラマをぶち壊されているといえよう。また、主演であるにもかかわらず、山下のドラマのなかでの存在感が薄すぎるというのも、『貴族探偵』とまったく同じ現象だ。
せっかく期待が持てる『コード ブルー』だが、山下のせいで台なしになってしまわないかが懸念される。
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