【译】【二宫受】OUTSIDER

212条,20条/页

1011

181= =发表于:2010/8/9 8:43:00

tl
lz别坑啊


182= =发表于:2012/10/7 21:42:00

tl


183= =发表于:2012/10/8 15:52:00

谁T的L!!!
当初看这L虐得死去活来,却又好喜欢,如果LZ能继续翻译就好了......

184= =发表于:2012/10/8 16:33:00

ls你何必继续报社啊


185= =发表于:2012/10/8 17:03:00

非LZ

本來想自食其力去翻

不過找不到原文只好作罷


186= =发表于:2012/10/8 17:39:00

非LZ

本來想自食其力去翻

不過找不到原文只好作罷

==============
ls说真的吗?
我好像后面有存
真的话回家贴出来能麻烦ls翻吗?


187= =发表于:2012/10/8 17:54:00

『OUTSIDER』 ?狼と魔法使いの関係? (小栗+松本)




「じゃあ乾杯、な」
「ほい、乾杯」


テーブルを彩る料理とそれに合わせて用意されたワイン。

男友達が二人きりで部屋で食べるもんじゃないよな、と素直に感嘆する。
目の前で優雅にワインで舌を湿らす松本は不思議とそれが似合う男だった。



はじめに共演した時はそう仲が良いわけでもなかった。
別に喧嘩したとかでもなく、ただそういう機会が無かったというだけ。

共演したドラマ自体、同じような年代の奴らが多くて。
自然とグループになった時にたまたま別々のグループだっただけ。
その後に共演したドラマでは接する機会が多くて、直ぐに打ち解けたお陰でこうして気の置けない友人の位置にまでお互いを置く

ようになった。
同じマンションに住むようになったから尚更行き来も増えたし、ちょっとした事で押しかけたりしている。

一緒に酒飲んで、最近の芸能界の世知辛さを愚痴る事もある。
芝居について熱く語り明かす事もある。
お互いの恋愛事情で祝い酒を交わしたり、自棄酒で絡んだり。

ああ、お互いが一番の友人だと。
何でも話し合える、何でも言い合える友人だと思っている。


ただ、ひとつの事だけを———いや、一人の事だけを除いては。





ぼんやりと綺麗に盛られたオードブルへと視線を落としていると、緊張しているんだろう硬い言葉が掛けられた。


「他の酒飲む?…ウイスキーとかもあるけど」


最近覚え始めたと言っていた洋酒を棚から取り出しつつ聞いてくるが今は謹んで辞退した。

酔わなければ言えない話、というわけではない。
むしろこの話にアルコールは相応しいものではないだろう。

潤は俺の意図を汲んだのか、自分の空になったグラスに注ぐことも無く棚へとボトルを戻した。


そして、とうとう話を切り出す。

「…俺が何を話したいか、分かってるよな?」
「ああ、そのつもりだよ」


かたりと極力音を立てないようにしてテーブルへとグラスを戻したつもりだった。
しかし事の外、大きく聞こえてしまう。

自分では分からないがやはり俺も緊張しているのだろう。


「…あいつのことだろ」
「そうだよ」


名前は出さなかった。

出さなくとも通じると分かっていたし、俺達の間にある引っかかった小石のような存在はあいつだけだったから。
何とも可愛らしい小石だ、と自分で想像した事に苦笑し、目の前の凛々しい眉が顰められるのを見た。



「単刀直入に聞くよ、お前達は付き合ってるんじゃないのか」
「…違うよ」
「———なら、なんで」
「『そういう関係』ではあるけどね」


ダン、と響いた大きな音はひょっとしたら階下まで聞こえてしまったのではないだろうかと余計な気を回す。

力任せに殴られたテーブルは立派な程にびくともしない。
逆に殴った本人が崩れ落ちそうな表情をしていた。


聞きたくは無い、筈だ。
だけれど聞かないわけにはいかない。

潤が今日俺を呼んだのは、関係を明らかにして、その先にどうするのかを決めるためだろうから。









———あいつがお前達に隠したがっている事は、沢山ある。

俺との非生産的で一方通行な関係。
好意から必死で逃げる臆病な自分。

それから

過去にあったことに囚われ続けている、哀れな子供。


『おい、寝るならシャワー浴びとけ』


何度目かの行為が終わったあの日の夜。

お互い少し酒が入っていたし、この廃れた関係に慣れつつもあった。
おそらくはそのせいであいつの気持ちの蓋が少し緩んでしまったんだろう。


『旬、くん』
『ん?』
『旬君、こっち来て』


終わったままの格好で、ベッドの上でしなる体をくねらせて俺を誘う。
未だ火照って熱い体とは対照的にその目は冷めていて、その意図で隣を勧めた訳ではないと悟った。

既にシャワーを浴びた自分も熱は冷めていたが、なめらかな肌に心躍りながらも平静を装って言われるまま横へ滑り込んだ。

隣へと促した白い腕を取り、自分の首へ持って行けば容易く巻きついてくる。
まるで蔓を持った花のようだと似合わない事を思いながら、横向きに向き合って抱き締めてやった。


俺はシャワーから上がったばかりで、下のスウェットを履いてはいるが上半身は裸。
対して二宮は何も身に纏っていない。
また手を出しそうになる己を叱咤しながら、冷えては駄目だと端に追いやられていた毛布を足で手繰り寄せた。
肩まですっぽりと覆ってしまえば、まだ少し赤みの残る目をうっとりと閉じて俺の胸へと頬を付ける。


『冷たい』
『あーわり、まだ水滴が』
『んん、いいよ、そのままでいて』


まだ乾かない髪から流れた雫が背中を伝っていたのだろう。
肩甲骨の辺りを彷徨う小さい手の感触を感じながら、タオルを取ろうと上体に力を入れた。

しかし、それは頼りない細い腕で制され、離れないでとでも言うように強く首を引かれる。
軽く絞まった首に多少苦しさを感じつつ、了承の返事代わりに抱き締め返してやれば安心したように力を抜いた。
まるで幼子のような仕草とあどけない表情に胸の高鳴りを感じる。


初めての行為から、二宮のこういう行動はたまに現れていた。

メンバーとのスキンシップを避けているせいなのか、時折人肌恋しくなるようだ。
戯れに手を取り、体を擦り寄せ、体温を交換し合う。
俺が二宮の泣かせる場所となった事とは別に求められているようで、行為後現れる事が多かった。

こちらとしてはその魅力的な体に触れられるチャンスを逃すはずも無い。
好きな奴に触れられて自制するのは大変な労力を要するが、散々泣かせてしまった後の心境からすれば、この安らいだ顔を見られ

るだけで癒された。


少し汗ばんだ項へと指を絡め、覗いた旋毛へキスをする。
俺からの接触をメンバーと重ねているのか、少し辛そうな顔を見せた。


『…なぁ』
『…ん、何?』



ずっと思っていた事が不意に喉元まで上がっている。

コイツを苦しめる人間への羨望と、己の純粋とも言える欲望から始めたこの行為が負担だと思った事は無い。
けれど、この腕の中の人物はどうだろう?
望むままに泣き場所を与え、体温を分ける。

その事は果たしてこいつのためになるのだろうか。

俺を見ながら触れながら無意識にメンバーを求めている二宮。
代わりに、と自分で言い出した事ではあるが、その違和感に二宮でさえ気付いていないのではないかという不安があった。
ほんの少し狂いだした歯車がいずれ重大な欠陥になるように。
俺がこいつに与えているこの温もりが二宮に恐ろしい傷を生み出してしまうのではないか。

それならば———早くこの状況を打破すべきではないのか。


ひくりと一度喉が鳴ったが、発してしまえば言葉はするりと口から出てきた。




『そろそろ、メンバーとちゃんと話してみた方がいいんじゃないのか』



ばっと勢いよく上げられた顔には信じられないという驚きに満ちている。
受け入れるだけだった俺から発せられた事を素直に飲み込む事が出来ないようだった。


『俺はいつでもお前を受け入れるよ、それは変わらない。
 けれど、嵐はいつまでもこのままじゃ駄目だって、お前もわかってるんだろ』
『…分かってるよ』
『なら避けるばかりじゃなくて、言うべきだ。
 お前がメンバーをそうと見られないなら、尚更な』
『…っでも』
『聞いてくれない、か?多分それはお前が全部を言わないからだ。
 何年も一緒に頑張ってきた奴らなんだろう?それくらいは読み取れるさ』


言葉少なに反論しようとする二宮を畳み掛けるように言葉を繋げる。
眉を下げて苦しそうにする顔を見ているとつい絆されそうになってしまうからだ。




すでに何も言えなくなって俯いた頭頂部を見ながら、一番聞きたかった事を投げかけた。



『お前、皆に何を隠してるんだ』



大事だと、代え難いものだと話していたあの4人にさえ見せないお前の心の奥に巣食っているもの。

首に回されていたはずの手が腰を抱く俺の腕へと落ちてくる。
綺麗に切りそろえられた爪が食い込むほどに込められた力に思わず顔を歪めた。
胸元にある小さな頭が小刻みに揺れている。

嗚咽を、堪えるように。




『あ、あいつら、俺の事、好きだって…れ、んあい、の意味として好きだ、って…』


少し上ずった声には聞かない振りをして、震える白い頬を手探りで撫でる。
切れ切れの言葉は時折堪えるように息を吐き、それでも文章を繋いでいった。


『うん』
『俺は、そんな、怖いの、いらない、のに』
『怖い?』


好きが、怖い?

つい出てしまった鸚鵡返しの言葉にはっとするが、気にする余裕も無いのか言葉を必死で発する。


『怖い、よ。だって、別れが、あるじゃない。友達だったら、メンバーだったら、ずっと、一緒なのに』
『お前…』
『臆病者だって、笑っても、いいよ。でも、怖いんだ。いつか来る別れに、怯えるのが』



腕の中の体が、臆病者だと、自嘲したまま軽く震えた。


なんて事を考えるのだろうと柔らかな黒髪に覆われた頭を覗き込む。
中身が見えるわけなど無いが、恋愛に対して恐怖に覆われたその思いはどこから来ているのだろうか。

全ての恋愛で悲しい別れがあるわけじゃない。
永遠があるなんて言えるほど子供ではないし、実ることなく枯れる想いも確かにあるのは嫌と言うほど知っている。

けれど、何も始まっていない状態でここまで否定する理由はなんだ?


『何でお前、そんなに怖がっているんだ』
『え…』
『別れがあるなんて決め付けるなよ。それは4人を信じてないようなもんじゃねぇか?』
『信頼、してるよ、メンバーとしてなら』
『ならどうしてその想いを信じない?』


だって、とゆっくりと上げられた顔は涙で濡れて紅潮していた。
慄く唇が何度か開閉を繰り返し、ぐ、と白くなるほどに噛み締められる。



伏せた睫に溜まった雫が、何度か瞬かれた事で大きな粒となりこめかみへと流れる様に魅入った。

硬く力の入った頬を哀れに思い、無意識に撫でる。
泣いたせいで熱くなった頬の体温を手で冷やすように覆うと痛ましい歯の跡が付いた唇が開いた。




『じゃあ、じゃあなんで———父さんと母さんは別れたの』




その言葉を発したのは目の前に居る男じゃない。
何年も前に取り残されたままの子供だった。



結局それ以上強く言う事は出来なくて、グループの状態も俺達の関係も何も変わらなかった。

いや、一つだけ。

あれ以来、二宮は俺に体温を求めてくる事が無くなったのだ。
鬱積した気持ちの発散に体を求める事はあれど、その後はさっさと帰るか背中を向けて寝てしまうか。

進展しないままの状態にため息が漏れても、奥に潜めていた想いを覗いてしまった身としては動けなかった。



けれど最近のあいつらを見てるとどうにも恐れていた事になっているようだ。
お互い足掻いているんだろう、触れるメンバーの手を振り払う仕草や目を合わせない様子が顕著に現れている。
最近のテレビに出ている様子を見るとうまい具合にカットされているようで、二宮の映像が極端に少ない。

何かの度に二宮へ視線を走らせる4人は心配げでもあり、焦っているようでもあった。


(限界、だな)


そう思い、どうにかしようと計略を練っている所にタイミングよく来た連絡。



年上の友人から来た食事の誘いに、辞退の旨を伝えながらも一つ話を付けた。

俺やメンバーはあいつに近すぎてきっと何も届かないから。
あの人なら、あいつとも親しいあの人の言葉ならきっと聞こえるはずだと自分に言い聞かせる。


自分では変えられない二宮を託す悔しさはこれまでに無いほど。
けれどきっとこうしなければ何も変わらない。


二宮も、嵐も、そして、俺も。

全てを変えるために俺は、やるんだ。


そうして、潤から来た誘いに二つ返事で了承した。






空間に落ちた沈黙は重い。

平静を取り戻そうと大きく息を吐いた潤は俯いていた顔を上げる。
刺すような視線に苦笑を返しつつ、空いたグラスにワインを注ぐ、乾いたのか一気に飲み干した潤のグラスにも注いでやった。


「お前、言ってる事分かってんのか!」
「時間考えろ。お前の部屋だぞ」
「…っいいから、答えろよ」



声を荒げた潤を嗜め、喉を潤す。
怒りを全面に出してはいるものの素直に声を抑えた潤のこういう所は好意が持てる。

真剣に答えを待つ潤に対して姿勢を変えると、びくりと肩が揺れたのが見えた。


「そのまま、だよ。俺とあいつは体だけの関係、ってやつだから」


噛み締めるようにゆっくりと言ってやる。
目を顰めてぎりぎりという音が聞こえるほど噛み締めた歯がいやに白く見えた。


「…それなら、俺はお前を許すわけにはいかない」
「だろうな」
「けど」
「ん?」


低く抑えられた声はそのまま潤の怒りを表しているようで、俺に纏わり付く。
予想していた答えに殴られるくらいの覚悟は決めてきた俺は目を伏せてみせた。

だが、次に聞こえた予想外の言葉に言葉を失った。




「俺は、友達としてのお前を信じてる…何が、あったんだ?」




はは、と笑いたかったが、それは形にならずただ短い息を吐いただけになる。

さすが俺の親友だと抱き締めてやりたい気分だ。
だがそれを叶えるには体が動かず、ただ握り締める拳に視線をおとしたままゆっくりと話すだけだった。



「行き場のない小鳥がいたからさ、ある木が住処にしていいよって言っただけなんだ」



目の前からは何も言葉は返らない。
抽象的過ぎる話に戸惑っているのかもしれないが、その沈黙を後押しに言葉を続けた。



「その小鳥は家がきちんとあるのに、木を訪ねては寂しい寂しいって泣くわけ。
 木は好きな時に来て、好きな時に帰ればいいって小鳥には言ってる。
 けど、小鳥は中々帰ろうとしない」
「…そ、れ」
「木は小鳥の事が好きだから来てくれるのは嬉しいし、泣いてもただ慰めてやる。
 けれど余りに家を想って寂しそうにする小鳥が可哀想になってきた。
 いつか泣き続けた小鳥が死んじゃうんじゃないかと不安になってきた」



ごくりと息を飲む音が聞こえて、顔を上げる。

俺よりも苦しそうな顔をした潤は目を逸らさずに真っ直ぐ見つめてきた。
その想いと視線を受け止めて笑ってみせる。

果たして、上手く笑えているかは分からなかったが。



「…だから、木は、魔法使いにお願い事をしたんだよ」



魔法がきくのは、今夜のはずだ。



+続+

188= =发表于:2012/10/8 18:03:00

895  あはごん  2009/12/18(Fri) 18:07


+注意+
※二宮+大竹+おじさんズ(笑)です。
※自己満足です。大竹さんやおじさん達はフィーリングで感じていただけると…(すいません
+++





『OUTSIDER』 ?魔法の言葉? (二宮+大竹+おじさんズ)





誘いのメールをありったけの知り合いに送ったのはつい先日。
その中の返事の一つは不思議なほど追い詰められたような声音をしていた。


『頼みがある』


と、 言ったその言葉の理由なんて聞かなかった。
聞かなくても答えてくれるとは限らなかったし、それは聞かないべきだと思ったから。

ただ頼むと言ったその友人の願いを聞き入れただけ。




ぼんやりと考えていて、湧いた鍋の火を慌てて小さくした。


「しのぶちゃん、取り皿これでいい?」


食器棚の前で器を示す子に「いいよぉ」と返して鍋の中に肉を投入する。

先日知人からお肉を頂いてしまったので、家で鍋パーティーをしようと思い立った。
いつも外で飲んでいるメンバーでも呼んでみようかと集合を掛けてみたのだ。
結局自分も含め4人での開催になった。

少人数で寂しいとも思ったが、鍋にはちょうど良い人数でしょと言われてそれもそうかと納得。

こうして準備に勤しんでいるのである。




リビングのほうでこまごまとお皿や箸を準備している子は自ら 手伝うよ、と立候補してきた。
主婦を嘗めないで、と言っても。


「いいじゃん、手伝いたいもん」


そうあっけらかんと言われてしまっては無下に断れず、ささやかながら手伝ってもらう事にした。


実際よく気の付く子なのだ。

しかもそれを当たり前として捉えており、もしかしたら貸し借りという概念を持っていないのではないだろうかと思わせる。
常日頃のトークでいつも奢られていると面白おかしく話し、そこに罪悪感は滲ませない。
その代わりに例えばこんな些細な手伝いであったり、ちょっとした話し相手であったり。

この子だからこそ出来る事を周りの人に惜しみなく与えてくれる。

その存在があるからこそ救われる時があるのだ。


年齢は自分達より遥かに下だというのに、それでは括れない何かがこの子にはあった。



「にの」
「はーい」
「簡易コンロ、食器棚の上にあるから」
「りょうかーい」


こうしたやり取りをすると 本当に『息子』みたい、と一人ほくそ笑む。


すっかり準備が出来た頃になぜかほろ酔いの高橋さんと八嶋さんが現れた。

玄関まで迎えに行った子が「何で既に出来上がってんの!?」と声を荒げながらも持っていた荷物や上着を引き取っている。
時間があったんだよ?と言いながら靴を脱いでいる二人はどう見ても駄目オヤジ。




「酔っ払いに食べさせるご飯はありませんよ?、ね」
「うん、相応の見返りがないと、ね」


二人で顔を見合わせて悪戯顔で笑いあう。
そんな様子を見て酔っ払い二人は頭を下げながら持っていた紙袋を丁重に出してきた。


「はは?こちらをお納めください」
「上納いたします?」


まるで時代劇のような演技かかった行動にこちらも同じように返す。


「うむ、よろしい。許可する」
「はは?有難き幸せ」


一連のやり取りに我慢がならないといった様子で笑い出したのは4人全員だった。


上納された焼酎は私でも知っている有名な銘柄で八嶋さんの薀蓄も肴にして4人での晩餐を始める。

相変わらず喋っているのは高橋さんと八嶋さん。

私の右側に座った子は相槌を打ちながらゆっくりと食べ進んでいる。
食が細いのはいつもの事だけど、最近はお酒も飲めるようになったらしく焼酎も嘗める様にではあるが減っているようだ。


「やっぱり俺宇宙人はいると思うんだよ」
「僕も思う!火星人とか!ロマンだよね?」


段々よく分からない方向に行き始めた話題はさておきこちらも聞きたい事があった。
酒の場で聞くのもどうかとも思うが、酒の力なくしては聞けないことでもある。



「ねえ、にのみぃ」
「ん?何?」
「恋人、出来た?」


そう聞いた時目の前の幼い顔がくりくり目になって尚可愛らしく見せた。
けれど瞬時に平静の仮面をかぶった子はにこりと笑う。

この子のこういうところが憎たらしい。


「恋人はいないよ」
「…恋人じゃない人は出来たの?」


含んだような言い方が気になって少し意地悪な聞き方をする。
しばらく目を見つめ合わせてやがて困ったように笑った。


「どうしたの、しのぶちゃん」
「気になったの、あなたのココ」


そうして項の境目を指差すと自分の首に手をやって考えるように目線を上にずらす。
きっかり3秒後、白い首を真っ赤に染めてテーブルに突っ伏した。?



「ちょっと待ってよ、いつから気付いてたの!?」
「よく見なきゃわかんないけど、後姿見たときに偶然目に入ったの」


狼狽して言わなかった事を責める子に冷静に答えてやる。
ますます色白の顔を耳まで赤くして手で覆ってしまった。

二宮可愛い?なんて茶化してくる酔っ払いを 、今大事な話をしてるんだから、と一睨みして口を噤ませる。


「ね、何で相手の人大事にしないの?」


その言葉に心外だとでも言うように眉を顰め、責める目線を向けてきた。

(違うの?でも恋人ってカテゴリには入れないんでしょ?)

頭の回転が速いと言われている子は上手く言葉を繋げないでいるようで口は半開きのまま。
きっと頭の中はぐるぐると色んな考えが巡っているんでしょうね。




『あいつの心の奥にある澱みを、聞いてやって欲しいんだ』


電話口で言いづらそうに、そして悔しそうに言われた言葉。
あの子が一筋縄ではいかないというのは長い付き合いの中で分かっている事ではあるけれど。


「それは、私が聞いてもいい事なの?」


こんな歳のはなれたおばさんではなくて、もっと歳も近くて傍にいる———そう彼が大事にしているメンバーや、電話している本人が相応しいのではないのだろうか。

疑問をそのまま短い一文に込める。
少しの間を開けて、耳元の機械から聞こえた言葉は、泣いているのかとさえ思えるものだった。




『俺じゃあ……俺じゃ、駄目なんだ。だから』
「…どうして」
『あんたなら、あいつが特別に慕うあんたなら、きっと気も緩む』


———だから、頼むよ。


命乞いをするように。
雨を望む人のように。

全てを掛けて、自分の無力さを嘆きながら願う、友人の声を思い出す。




「………大事に、できない、から」



しばらくの重い沈黙の後に落とされた声は掠れて聞き取りにくく、鍋を囲んだ温かいこの空間にはひどく不釣合いだと感じた。

あの時から耳にこびりついた友人の声とリンクする。

きっとこれは嘘ではない。
けれど少しの事しか言っていない。

その思いを込めてじっと水の膜が張った少し赤い目を見つめる。
いつもはぐらかされるが今回ばかりは逃がしてあげない。


(だって、きっとあなたにとって とてもとても大事な事 だから)




「その、人はすごい優しいの」
「うん」


ぽつりと話し出した彼の顔はまるで懺悔する信者のようで。

ゆっくりと確かめるように紡がれる声は愛するものを語る子供のようで。


「俺が、きつい時に、ただ傍に居てくれる」
「いい人ね」
「うん。何も見返りもないのに…何も言わずに俺を甘やかすの」
「…その人の事、好きじゃないの?」


相槌を打つだけにしようと思ったが、どうしても気になる重要な事。
その質問に俯いていた顔を上げてまっすぐ答えてきた。



「好きだよ」



「じゃあ…」
「けどね」


どうして、と続けようとしたのを遮って更に言葉を繋げる。



「愛とか恋とかじゃない…俺はそんなの分からないし、信じない」



自分自身が信用できないのなら、相手に返す事は不可能なのだと。
本心からの言葉なのだろう、可愛らしいどんぐり眼は揺るがなかった。


けれどもそうだとしたら———何て悲しいのだろう。


どうして、なんて聞けない。
おそらくは彼の小さい頃からの生い立ちによるものだとうすうす感じていたから。


けれど、それが大事な人を素直に愛せない理由にはさせてあげない。



ぺし





ひ、と言う声が横から聞こえたが気にしない。
呆然とする子供———そう、子供なのだ———をしっかりと見据えて振り抜いた右手を下ろす。


「加減したんだから、有難く思いなさい」
「し、のぶちゃん」
「何で叩かれたか分かる?」



ゆっくりと綺麗に切りそろえられた爪が張られた部分を掻くのは無意識の仕草だろう。

酒のせいなのか、私のせいなのか、少し赤く染まった頬に白い筋が浮かんでは消えた。
まだぼんやりとした顔の子供は、頭をゆっくりと横に振る。

そうだろう、この子は分かっていないのだ。

自分がどれだけ人に、周りの皆に愛されているのかを。


「もっと欲しがりなさい」
「え…」
「手に入るか分からないものでも、もっと素直に欲しがって、求めていいんだから」
「…」
「貴方、最初から諦めてるでしょう。自分には無理だと決め付けているでしょう。それじゃ何も手に入れられないわ」


大きく見開かれた目には沢山の水が溜まっていたけれど、まだ溢れない。
だって、と搾り出すような声が反論する。



欲しいって言ったって、全部俺の手じゃ掴めない。

俺は今手の中のもので精一杯で、他のものに手を伸ばしたら中にあるものは落ちてしまう。
いや、手の中にあったものさえ気付いたら無くなっている事さえもあるのに。

だったら初めからあったものを守るしかないじゃないか。


落ちないように精一杯守るしか…



……それしか、ないじゃんか。



ぐつぐつ、と鍋が滾る音が空間に響く。
先程投入した第二陣の野菜が食べごろになっているだろうが、動く手は無かった。


目の前の子供の悲痛な叫びは心臓に痛かった。
この子は失くしてしまった事がひどくトラウマになっているから、必死になって不器用に守る。

自分がどんなに苦しくなっても手の中にある存在に必死になるばかりで、周りを見ようとはしないのだ。


けれど、それでは———



「お前、いつか全部失くしちまうぞ」




不意に掛けられた言葉に過剰に反応して、項垂れていた小さな頭が上がる。
向かいに座る高橋さんは先程の酔いが回った顔ではなく、めったに見ないほど真剣な顔をしていた。


「何言って…」
「…お前の手の中にあるもんはいつまでも変わらないもんじゃねえぞ。そうだな、例えるなら…氷みたいなもんだ」


カラリと目の前の空になったグラスを掲げて残った氷を見せる。
蛍光灯に反射してキラリと光るグラスはうっすらと汗をかき、水滴が滴っていた。


「氷は時間が経てば水になる。お前の手の中でもな」
「あ…」
「そしたらお前のそんな小さい手ならすぐに隙間から零れていくさ」



胸の辺りまで上げられていた手が掲げられたグラスから逃げるように自分のシャツを握り締めた。
白い手が力を入れすぎて尚白くなっている様が痛々しい。


氷からは目を離さないまま語られる言葉達を身に浴びている。



「お前に必要なのは、器、だよ」



鍋の音だけが満たす空間にまたカランと氷の音が響いた。



「そしたら、氷だろうと水だろうとずっと零さずに守っていける」




先程氷だけ残っていたグラスの中は鍋の熱気のせいか水に氷が浮かんでいる。


会話を横で聞いていた八嶋さんが、無骨な手で揺れる目の前に差し出した。
まるで見守る親のような柔らかい笑みをたたえて。?


導かれるように両手で受け取った子供は目の前のグラスから目が離せないでいる。



「ほら、大丈夫だろう?怖いかもしれないが、受け止める事も必要だ…何もお前一人だけで持つものでもないさ」


そっと、両手で支えられたグラスに手を添えた。
ふと顔を上げた子の目から零れる大量の雫は細い顎の先からグラスの中で液体と混じり合っていく。

そう、貴方の周りには貴方を愛している人が沢山いるのよ。


ぼたぼたと落ちるのは、きっとこの子を長い間縛り続けた鎖の欠片。



そうやって周りの人の想いを受け入れていきなさいな。
そうしたら貴方を縛っていた鎖も少しずつ落ちていくはず。

解放された心で望むところへ飛び立てばいい。
身軽になった体で人を愛していけばいい。


貴方は何処にだって行けるのだから。





+続+

189= =发表于:2012/10/8 18:07:00

919  あはごん  2009/12/23(Wed) 11:28


+注意+
※この話はスレ主の妄想と想像の産物です。
※それをご理解している方のみお読みください。
+++


『OUTSIDER』 ?小さな翼の羽ばたき? (二宮視点)



———頭が痛い。



昨日、泣き過ぎたせいだ。



ずるずると身じろぐたびにずれていく毛布を引っ張り上げて頭まで被る。
頭の中を洗ってスッキリさせてしまいたいほどに重く澱んでいた。
今日がオフで本当に良かったと心底思う。

厚めの布に覆われたぬるい空間で赤く腫れているだろう瞼を軽く擦った。
手の平に熱さを感じて両手で目全体を覆う。

自分の冷えた両手に冷やされながら、またじわりと熱くなる目の奥に苛立ちすら感じた。


(……くそ、こんなんじゃ駄目なのに)


でもあの人達はそれでいいと言う。

そのままの弱さでいいからもっと受け入れろと。

受け入れる事は、変わっていく事は、弱さなんかじゃない、それこそが成長なのだと。


———俺は、逃げてばかりいたから。


断片的に思い出す、欠片達。

物心ついた小さい己の視点から繰り広げられる世界。


幸せの、ぬくもり。


いきなり降り出した夕立に公園へと遊びに来ていた俺と父さん。
雨宿りしたはいいけど場所が悪かった。
タバコ屋の狭い軒下、自販機の横を通る道路には大きな水溜りがあって。?
スピードを少し出した白い車が通ったと同時に視界一杯広がる水の壁、いきなりの衝撃。

訳も分からずいきなり冷えた体はくしゃみを止める事が出来なかった。
慌てた父さんがずぶ濡れのまま家に飛び込んで、玄関をぐしゃぐしゃにしてるのをまだショックから冷めない俺は呆然と見つめる。

ばたばたとタオル、タオルと大きな声で母さんに叫ぶ父さん。
呆れ半分怒り半分でバスタオルを投げる母さん。

そのまま二人して放り込まれた風呂で、俺はようやく泣き始めて父さんを焦らせたっけ。




ある日帰ってきた父さんが誇らしげに見せたメダル。

聞いて欲しそうな顔でニヤニヤしてたから、どうしたの、と聞くとさも仕方ないとでも言うように話し出す。
聞けば「大会三位」だというので、純粋にすごいと父を尊敬の眼差しで見つめてしまった。
講師をしていた父親が大会に出るほどの腕前だったとは!と驚いたものだ。
俺が物凄くいい反応をしていたんだろう、ほら、と俺にメダルをくれたので思わず大喜びしてしまった。

けれど数年後、大きくなって偶然見つけたあの時のメダルには「卓球大会」なんて書かれていて。

しばらくショックの余り母親に声を掛けられるまで動けなかった。



思い出すのはいつでも幸せの記憶。
けれど急に世界は一変する。




「ごめんな」そう言う父親を見送る俺達は誰も何も返さなかった。

玄関から出て行くその時まで、姿が扉に遮られてしまうその時まで。


閉じられたその瞬間に———絆が断ち切られたその瞬間、泣き崩れた姉を宥める母親をぼんやりと見つめた。



「父さんも、母さんもお互いが嫌いになった訳じゃないよ…けど、それだけじゃやっていけない時もあるんだ」


じゃあ、何で、何で、何で。

好きならどうして一緒にいれないの?
俺達は父さんと母さんを繋ぐ絆になれなかった?

分かんないよ、分かんないよ———。




うっすらと瞼を開ける。

ぬるい空間でどうやらうつらうつらとしていたようだ。
今まで見たフィルムのように少し色あせた、けれど大切な記憶を掘り起こした夢を思う。

(今なら、分かる)

確かに大人になったら自分の家の事情が理解できるようになったり、親戚の噂話とかが耳に入ったりするようになって。

あの時の父親の立場もようやく理解できた。
酒が飲めるようになってから一緒に飲みに行ったりする事もあったし、コンサートに呼んだこともある。

けれどそれは最近の俺を知って欲しかったり、父親が元気でやっているのか知るためのものだけで。

当時の事を蒸し返すような事は決してしなかった。
それは俺も父親もそして母親も望んでいる事ではないだろうと分かっていたから。




でもやはり小さな時の強烈な想いは俺の心の奥で澱んでいた。


家族って不思議なんだよね。
俺と姉ちゃんは血の繋がりがある、それは当たり前。
俺達子供と両親である父親と母親はもちろんある。


けれど、父さんと母さんは、所謂『他人』なんだ。


二人を繋ぐものは結婚という紙の上での契約と、二人の想いでしかないんだよね。


———『想い』なんて———『愛』も『情』もなんて儚いんだ、と。




だから俺の恋愛はあまり長続きしなかった。

こういう稼業をしていると女の子はよく寄って来るし、それなりにいいなと思う子もいる。

けれど俺はそこからが怖くて、いずれこの子も父親のように背を向けて去って行くんじゃないかって。
付き合った時はその子に誠実に付き合うし、余裕を持って包み込むように愛してあげたかった。
でもやっぱりどこか壁が取り払えなくて、結局は同じように去られて。

好きだったのにな、なんて俺が言える言葉じゃないのかも知れない。
ひょっとしたら、俺は誰かを恋愛の対象として好きになった事すらないのかもしれないのだから。



そんなふうに女の子と付き合うのも悪くなかったんだけど、やっぱり気が休まるのは友人達。

別れが重なって少し落ち込んでいた時も飲みに連れ出してくだらない話で忘れさせてくれたりした。
男だろうが女だろうが分け隔てなく友人として付き合ってくれる人達をとても有難く感じたものだ。



その中で一番俺が心安らいで、楽しかったのは、嵐のメンバーといる時だった。


もちろん最初はデビューが嫌で嫌で仕様が無かったし、忙しさに追われて精神的にも追われて。
けどつい横にいたメンバーに寄りかかって甘えたりしても彼らは受け入れてくれたんだ。

忙しすぎて逃げてしまいたくなる時に隣で「にげてぇな」なんて正直に声に出して言っては笑い合ったり。
病気になってふらふらしていた時に無言で手を差し出して引っ張ってくれたり。
自分も疲れてきついくせに無理矢理テンション上げて笑って、周りの空気を盛り上げてくれたり。
視野が広くて周りの事にすぐ気付いて、俺にそっと風邪薬と上着かしてくれたり。


俺はこの人達となら、どこまでも行けると、ずっと一緒が良いと思った。



そう、ただ不変を望んでいたのだ。
けれど周りが、皆がそれを許してくれなかった。

やっと俺が信じれると思った絆、強いと思った絆。

それを儚いものには変えたくなかった。


『何を隠してる?』


こんな諦めてばかりの臆病な自分、きっと呆れられる。
一人で立っているように見せかけて、怖がって逃げてばかりいた自分。

こんな俺でも、受け入れてもらえるんだろうか。


『どうして、みんなを信じない?』


優しい人の、いつかの言葉。

違うんだ、俺が信じたかったのは皆との間にある絆なんだ。
絶対に無くしたくなかった絆なんだ。


けれど、あの友人達の言うようにこのまま無くしてしまうよりは———。






ぐっと腕に力を入れて起き上がる。

ベッドの上で半日過ごしたせいで皺の寄ってしまったシーツには目もくれず、フローリングに投げ出したままの上着を手に取った。
上着に入れっぱなしだった携帯を手にとって、見慣れた番号を表示させる。

決心するように胸元を一度叩き、その手はそのままに自分の鼓動を感じた。
通話ボタンを押して聞こえてきた呼び出し音に耳を傾けながら、自分の部屋へと視線を走らせる。


既に陽は頂上へとのぼり、ベッドサイドのカーテンの隙間からはその姿を見る事はできないが僅かに細い光が目を刺した。
確かにその存在を主張するように向かい側の窓からは日光が差し込んでいる。
半分開かれたカーテンと窓の形に照らされる部屋。

薄暗いベッド側から見るとそちらが嫌に眩しく見える。

照らされたフローリングと本棚がその実際の色よりも薄く目に入り、思わず目を擦った。
べたつく額に掛かる髪をかき上げながら見たその四角の世界に照らされるのは、皆と撮った写真と、家族の写真。

本棚に飾られたそれらが日に照らされて輝くように主張している。


(———うん、もうなくさない)


俺の、宝物だから。



聞こえてきた声に返しながら、そう誓った。


+続+


190= =发表于:2012/10/8 18:09:00

935  あはごん  2010/01/08(Fri) 16:32




『OUTSIDER』 ?狼の本当の望み? (小栗視点)





カット、という威勢のいい声に張り詰めていた現場がざわつき始める。





…次はシーン14ですよ、飲み物下さい、メイク直し入ります、大道具あそこの色修正して…

多くの人が己の仕事へと一斉に動き出し、止まっていた空気がいい具合にかき回された。

ふう、と一つ息をついて篭ったスタジオの空気を肺に取り入れる。
人数が多く、密閉されている空間にはすっきりとしたものなど望めやしない。
それでも、体に溜まった色々な物を吐き出そうと深呼吸を繰り返した。



「お疲れ様です…」


マネージャーからドリンクを受け取ると反対側からやや控えめな声が掛けられた。

見ると共演者の一人が所在無さげに立っている。
この業界には珍しいが少々引っ込み思案な様子の子だというのはこの撮影の間に感じた事だ。

クレジット4人目というのは初めてだと緊張した様子で顔合わせの時に話していた事を思い出す。
事務所の後輩という事もあって、経験させてやれ、と上から守役のようなものを仰せつかった。
硬くなりすぎている感はあるものの、今回の撮影スタッフは気のいい人も多いしある程度力を抜いてやっていけているようだ。


「ああ、どうした?」
「あの、テイク重ねてすみませんでした」
「いやいや、あれくらい。俺も昔よくやったもんだよ」


萎縮した様子によっぽど怒っていると思われたのだろうかと苦笑が漏れる。
マネージャーが空気を読んで離れるのを背中で感じて、後輩のほうに向き直った。

少しおどけて見せれば、安心したのか肩から力を抜く。



「本当にすいません」
「いいよ。けど次に繋げることが大事だからね」
「はい、もちろんです」


いい返事を聞いて、少し大袈裟に頷いてやる。
任せるぞ、という意志を込めて見上げたその顔は先程までの萎れた様子なんて見当たらない。
いい仕事したと満足感に浸っていると目の前の青年から痛いところを突かれてしまった。


「なんだか、小栗さん怒ってらっしゃったかと思ってしまって…焦りました」


どくん、と心臓が跳ねる。

まるで、カチンコを打たれた時のように、全身に血が巡るのを感じた。
目の前の青年に向けてあくまでも平静を『演技』しつつ答える。


「あーわり、ちょっとピリピリしてたかな。今日のシーン、不安なとこあってさ」
「小栗さんが?本当に俺も見習わなきゃ駄目ですね」
「いやいや、リラックスして臨めるのが一番いいよ。ごめんな」
「いえ!そんな事ないですよ。僕こそもっとしっかりしろってよく言われるんです」


じゃあそろそろスタンバイですね、とお辞儀をしながら離れていく少し長めの茶色い頭を眺める。


計ったように再び近づいてきて飲んでいたペットボトルを受け取ったマネージャー。
そのまま斜め後ろに立って持っていた上着を俺の肩にかけた。

寒くなんか、ない。
だけど長い付き合いのこいつには震えているように見えたのだろうか。


「なぁ」
「はい?」
「…俺、今日ピリピリしてた?」


マネージャーの方は見ないままそう問いかける。
いつも冷静なこいつの声はたまにいらつくこともあるけど、今は有難いと感じた。


「いえ、どちらかというと、ソワソワですね」
「…ソワソワ?」
「ええ、何か待っている感じで」
「そっかな…、うんそうかも」



的確に今の俺の心情を言い当てる男。
そんなにも分かりやすいかとつい笑いがこぼれた。

こみあげた笑いを抑えようと前かがみになった俺の眼前に見覚えがありすぎる携帯が差し出される。

意図が掴めずにそのまま腕を伝って、見慣れた顔を見返した。


「はい」
「…なに」
「電話、入ってました。これをお待ちだったんでしょ?」


その言葉を聞いたと同時に携帯を掴み上げ、スタジオを後にする。
次のあなたのシーンは30分後くらいですから、という声を後押しに。




画面に表示されていたのはまさに今日、ずっと待っていた番号。
震える指を動かしながら最後のボタンを押す。
聞きなれた音楽を耳に当てて数を数え始めれば、すぐに途絶えた。


『もしもし、旬くん?』




———二宮





「もしもし、小栗だけど」
『あ、ごめん、撮影中だった?』
「いや大丈夫、休憩入ったから」


そう、と息を吐き出すように返事した後、少しの間があった。

二宮の声を聞くのが物凄く久しぶりな気がして、何でもいいから話して欲しいと思う。
けれど今望んでいるのはそういう事ではなくて。


『……話したい事、あるんだけど』
「うん」
『込み入った話だから、どこか、』
「じゃあ、俺予約取るから。そこに来てくれる?」


予想通りの言葉を遮って提案する。


『え?忙しいでしょ?言ってくれたら俺が』
「いや、終わる時間読めないしさ。後で連絡入れるから、多分7時過ぎると思うけど」



いいのに、と食い下がる二宮を無理やり押さえつけて約束を取り付けた。
休憩も終わりそうだからと電話を切ると滲んでいた汗を手の中に感じ、衣装とは分かっていつつそのままズボンに擦りつける。

手の中の機械を睨みながら窓の外へと視線を外す。
今まで薄暗いスタジオにいた分、外の光がいやに眩しく見えて目を細めた。
ゆっくり外した視線の先にある携帯電話の着信履歴から呼び出した番号。

それを表示させて、深呼吸してから前を見据えたまま耳にあてた。





「すっきりしましたね」


スタジオへと戻ってきて開口一番の言葉。
いきなりの言葉に眉をしかめつつも、その言葉の内容は俺を落胆させるものではない。


「そうか?」
「ええ、覚悟した男の顔をしてます」
「格好いい言い方してくれてサンキュ」



次のシーンをスタッフと確認するため、マネージャーから離れようとした俺に声がかかる。


「携帯どうします?」


ズボンに入れたままだった四角い物体を思い出し、思わずポケット部分に手が伸びた。
角ばったそれを取り出して投げて頼む。

ライトにきらりと反射したそれは見事に無骨な手の中に納まった。
学生時代アメフトをしていたというそいつの指には見事なタコがあり、その手で培ったキャッチも堂に入ったもの。
ナイスキャッチ、と小さく漏らして持っていた俺のカバンへと収める。

それを見て、頷いた俺は改めてスタッフの方へと歩み寄った。



全てはこの撮影を段取りよく、時間通りに終わらせてからだ。



+続+


191= =发表于:2012/10/8 18:19:00

『OUTSIDER』 ?傍観者の独り言?





ピアノの旋律がホールに響く。




いや、響くというのは多少の語弊があるかもしれない。
流れる音はこの場にいる人間が行動を止めて耳を傾けようと努力しなければいけないほどにささやかなものであるから。


まだ客も入らない店内を見渡し、手の動きを普段の半分にもしているスタッフに目を留める。

そういえば今奏でられている曲が好きだと言っていたな、と思った。
緩やかなリズムに乗せて左右に動かされる手にはテーブルを磨き上げる布巾が。
それを曲に合わせて動かしている様子に、まるで指揮者気取りだな、と微笑ましくなる。
ふふ、という笑いの息はこの距離では聞こえない。

客の要望に応じて作る様々なカクテルのグラスを磨き上げる手を休め、下へ隠していたミネラルウォーターを取り出す。

人数の少ないこのフロアはまだ暖房を利かせた状態なのだ。
客が入り、そしてアルコールも入れば、その様子に応じて温度を下げていくが今は入店を不快に思わない程度の温度に保たなければならない。
開店準備に追われる身としては少々熱く感じるほどの室温。
皮膚から発散する熱量を感じながら時計を窺えば、開店目前の時間だった。

おっと、と思い、音楽を止めて別のCDへとシフトさせる。
途切れた旋律に不満そうな顔をして振り向いたスタッフに時間を示してやれば、慌てた様子でメニュー表を立て掛けた台を入口の外側へと運びだした。




音楽は人にそえるものでなくてはならない、というのが持論である。
まあ、この店を経営するにあたっての方針ともいうが。


このカウンターに座って幸せそうに未来を語る男女が現れるかもしれない。
その時の曲は二人の雰囲気を盛り上げこそすれ、邪魔するものであっては決してならないのだ。

一人さみしく空いた席をずっと眺めている女性が現れるかもしれない。
その時に悲しみを助長させる曲ではなく、癒すほどの旋律をもった曲を出さなくてはならないのだ。


この場に来るものは、ひとりひとりにドラマがあるから。

音楽だけではない。
この店も、私も、ドリンクや料理でさえも、邪魔するものであってはならないのだ。



開店直後に流すのは少しメロウな洋楽のナンバー。
哀愁ある女性ボーカリストの声に外から入ってきた人達は皆この雰囲気に酔いしれる。

夜も更け、大きな窓から見える夜景が美しくなれば美しい楽器が奏でるクラシック。
私はとりわけピアノが良い。
もちろんバイオリンが奏でる切なく伸びやかな調べや重厚なオーケストラも捨てがたいが、これは完全なる好みだ。
ガラスの向こうに隔てた無音の夜景と弾むように心を打つ弦の音が一番合っているような気がするからね。

盛り上がっている客がいれば、つい口ずさみたくなるジャズ。
要望があれば体全体に響くゴスペル。


(さあ、今日はどんなドラマがやってくるだろうかね)


仕事道具であるシェイカーを拭き、カクテルピン、ロッドを数えながら触れて。

うっすらと夜景が現れ始めた眼下を見下ろしながら、窓に映った時計で開店した事を確認した。



ホテル30階に位置するこのバーには、色々な人が訪れるのだ。




開店していくらか席が埋まってきた時、新たな影が入り口のドアを揺らした。
もう一人いるスタッフは他のお客様に対応していたため、見苦しくならない程度に早足でお客様を迎える。


開け放されたドアから入ってきたのは小柄な青年。


初めてなのか、待ち人を探しているのか、キョロキョロと忙しなく動く顔がどこかあどけない。
暗闇にも負けない瞳の輝きは眼鏡の奥に潜んでいても劣らないようで、いらっしゃいませ、と顔を上げた瞬間に瞳に囚われそうになった。

例えるなら迷子の子供。
あるいは見上げる子犬。

そんな失礼な事を考えながら待ち合わせだと告げた青年に窓際の席を勧めた。


「あ、いや、カウンター、いいですか?」
「かしこまりました」


ぺこりと小さな頭が私よりも下で動く。
そのまま流れるようにカウンターへと移動した背中を伏せた目で追った。



若いかと思っていたが、どうやら場慣れしているようだ、と第一印象を払拭した青年に注文を促す。


「お飲み物はいかがいたしましょう」
「じゃあ、何か軽いものでお任せします」


まるで写真にでも撮られているかのように素晴らしい笑顔を向けてオーダーされた。
かしこまりました、と頭を下げつつフルに脳内のレシピを辿る。
両手を顎の下に置いて覗き込むように私の手元を見つめる対の瞳。
好奇心一杯の色で満たされた瞳は、先程思ったような子供や子犬に見られる純粋な切なさは無い。


(さっきの表情はなんだったのかね)


待ち人がまだいなかった事に対する落胆か。

いずれにせよ、何か重大な決意をしてこの場にいるのだということが推測できた。

この瞳の輝きも、少し震えたような指先も。
奥に秘めた想いがあるからこそだろう。


うす暗闇に光る瞳の視線を手元に感じながら、手早くマドラーを滑らせてカクテルを撹拌する。

せめて、今この場全てが、ほんの少しでもあなたに勇気を与えてくれますように。

+続+

192number0发表于:2012/10/8 19:47:00

非ls,看到了,试着先翻一下……非精确版,边看边翻~~~


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狼与魔法使的关系 (小栗+松本)


[来……干杯!]
[嗯,干杯!]

这是,与桌上摆放着的,多彩的料理特意搭配的红酒。

说实话,不过是两个好哥们在屋子里吃饭罢了。

眼前,用红酒优雅地润湿了舌尖的松本润却与这一切意外地契合

刚开始共演的时候关系并没有这么好。虽然也没吵过架什么的,

但像这样的机会却几乎没有过。

当时一起共演的人,大多数都是同年级的家伙,虽然不是刻意地

,很自然地就变成了一个小团体了。之后随着共演机会的增加,

见面的机会也多了,不知不觉中,已经牢牢占据了“朋友”这个

位置了。

就跟期望的一样。因为住在同一间公寓的关系,来往更加密切,

就算是很小的事情也能成为见面的借口。

一起喝酒,聊聊最近艺能界的辛酸与牢骚。当然也会热烈地一起

讨论演技。互相把酒祝贺对方的恋爱,一醉方休……

啊,因为是最好的朋友啊。
是什么都能说,什么都能理解的,好朋友啊。

除了一件事——是的,除了那一个人的事。


望着桌对面那朦胧又美艳的人,赶紧垂下了视线,想要掩饰那份

紧张,生硬地随便扯了个话题。

[还喝点别的什么……威士忌什么的……]

说着就从酒架里取出了最近提过的洋酒。

并不是只能借着酒醉才能说出的话语,不过这些话混合着酒精也

许更加合适。

润大概发觉了我的意图,收回了一直盯着玻璃杯发呆的眼神,朝

这边看过来。

就这样,突然说不出话来。

[……嗯,知道我想说什么吗?]
[嗯,大概吧。]


尽量小心翼翼,想要安静地把酒杯放回原处,不想却弄出了更大

的动静。
简直就像嘲笑我那不能抑制的紧张。

“……是,那家伙的事吧?”
“是啊。”

说不出口,那个名字。

即使不说出口也能明白,仿佛我们之间,一颗小石头般的存在。
真是个可爱的小石头啊,自己想着想着就苦笑起来,眼前仿佛出

现了那人皱着眉一脸冷峻。

[我就直说了吧,他和你在交往吗?]
[……不是呐]
[——不是的话算什么?]
[虽然也有那样的关系……]


“哐当”!巨大的回响在空气中蔓延开,大概连楼下都能听到了

吧。
用力挥过去的拳头把对方推倒在地,掀翻了一桌好菜。但被打的

那人却连表情都没有一丝改变。

不想听,这样的回答根本不想听。
但又不能不问。

润今天叫我来,就是想把这关系挑明了吧,在这之前其实早就已

经想好了要做什么了吧。


——那家伙啊,对你隐瞒的事情,多得数不过来呢。


不过是我单方面的无望的维系,拼命逃开那份善意的,胆怯的自

己。

就这样,
一直被过去囚禁束缚的,可怜的孩子……


【呐,要睡的话先给我洗澡啊!】

不知是第几次,像这样结束的夜晚。

些微的酒精熏染,渐渐地习惯了这种没有未来的关系。大概因为

这原因,总觉得对那家伙的内心更贴近了些。

【旬~君】
【嗯?】
【荀君,来这边~】

已经洗好的,在床上横陈的身体赤裸裸地诱惑着我。但和灯光下

炙热舒展的身体形成鲜明对比的,是那双眼中抹不去的冷淡。
让人,不敢逾越。


193= =发表于:2012/10/8 20:45:00

摇小旗
ls加油继续

194QAQ发表于:2012/10/9 1:26:00

啊!!!!太感动了,还以为自己作梦,终于又更了,谢谢贴文和翻译的LS
来蹲着了

195居然更了发表于:2012/10/9 10:36:00

我真以为在做梦啊啊啊
为搬文GN和翻译GN摇小旗加油!!!

196眼泪流下来发表于:2012/10/9 16:23:00

居然,还能看到这个更

最后还一点没太懂,床上的是nino吗?

翻译GN加油,多谢提供的GN!


197小二继续发表于:2012/10/9 17:26:00

[]是现实,【】是回忆……原文的形容词成排……真是太让人头痛。

今天就更到这,极限了,明天继续……遁了

——————————————————————————————————

想借着淋浴把自己那份炙热给冷却下来,湿滑的肌肤下,是一颗想要努力假装平静的躁动的心。

一旁白皙的手腕催促着,轻易地缠绕上自己的脖子勒紧。就像蔓藤上盛开的花朵一样。

一边想着这样不相关的事,一边横过手抱了过去。

我冲完澡,穿着运动裤裸着上身。相反,二宫身上什么也没穿。

仿佛呵斥责还不出手的自己一般,他用脚撩起冷冰冰的毛巾丢了过来。
从脸到肩都被包了起来,只露出我些微泛红的眼。想隐藏那份心事,不由得闭了眼。

【好冷。】
【谁让你还湿哒哒的。】
【嗯,好啦,这样就好。】

未干的发梢流下的水滴,后背传来一阵酥麻。肩胛骨的部分能感到那只轻抚上来的小手微微的彷徨、取下毛巾,挂上来的身体用了点劲儿。

但这双看起来柔弱不堪的手腕,像叫嚣着不要离开一般,狠命地攀附着我的头。
缠绕的窒息感传递出那份苦涩,只好用拥抱作为回答,对方这才像是安心般松了口气。


他那孩子一样的动作和天真浪漫的表情在我心口充斥回荡,久久不去。
从第一次开始,二宫就总是这样。

都是为了特意避开与成员们的接触,才变得这样渴望恋人和肌肤相亲。
之前也曾开玩笑说过,牵手什么的,摩擦身体什么的就是为了交换彼此的体温。


我啊,并不是特意想变成能让二宫哭泣的避风港,但每次做完,总是还是变成那样。

没法逃开,逃开能拥有这个充满魅力的身体的那份诱惑。想要克制住不碰触自己喜欢的人,简直是极其痛苦的事。只不过,是想看到在狠狠哭泣、崩溃后,那张变得安详的睡脸罢了。


带着细微的汗湿,手指插进柔软的发梢,温柔地亲吻。
大概是和我的吻让他想起了某位成员吧,脸上出现了有些痛苦的表情。

【……呐】
【……嗯,怎么?】


一直想着的事就这样不经意地冲出了口。


一边羡慕着让这家伙变得苦闷的那些人,一边承受着当初纯粹为了发泄欲望,现在变得如此无望的苦果。
但怀中的人到底怎么想的呢?
自己不过是他能尽情哭泣的场所,一个能安心分享体温的人。

结果,一切的一切,都只是为了他。


就我看来,纵然从不越界,却无意识地渴求着团员们的爱的,二宫和也。
但总觉得,即使说出这情况,二宫是否真的能发现这其中的违和感,变得更加不安。


命运的齿轮那极其微小的差错,也能变成毁灭般的后果。


我一直给予他的温暖,终于也还是不知不觉中开始伤害到二宫了吧。

这样的话——不如早点打破现状的好。

虽然犹豫着想要退却,喉头发出微响,话语就那么冲口而出。


【差不多,也该和你的团员们好好谈谈了吧。】


突然抬起的脸上,写满了不敢相信的惊诧。
像要死命消化我说出的话语一样。

【我呢还是那个能随时接受你的人,这一点是不会改变的。但是‘岚’一直这样下去也不是办法,你也明白的吧。】

【……知道……的。】

【所以光是逃避也没用,应该好好说清楚。即便你不愿被他们看到你这一面,更应该说清楚。】

【……但是】


【听好了,嗯?也许你没办法全部都说清楚,但那些家伙不是这么多年来一直都跟你一起努力过来的吗,至少这点程度还是能明白的。】

想要反驳,张口却又找不到合适话语的二宫,皱着眉头深深地低下头,隐忍着。


终于什么也说不出,低得只能看见头顶,却还是想听他解释一下。


【你啊,到底拼命对他们隐瞒着什么呢。】


最重要的,无可取代的那四个人,你却死命隐藏在心底深处的事。


挂在我脖子上的手腕顺着手臂和腰轻轻滑落,修剪得很漂亮的双手撑住微微歪向一边的头。

真想把那小小的头揉进胸口。


他像强忍着什么一般,呜咽出声。


【啊、那些家伙,他们、喜欢、喜欢我啊……恋、恋爱的那种喜欢啊、……所以……】


稍微上扬着,有些发抖的声音,我伸手抚上这苍白的脸颊。
断断续续的单词,随着强忍着的吐息,一点一点联成语句。

【嗯。】
【明明,我是、那么可怕、又无用、的人。】

【可怕?】


喜欢,可怕吗?


想鹦鹉学舌一般一直重复着,连自己都浑然不觉地说出了口。


【可怕、呀。因为、会分手的、不是吗?如果一直保持是朋友的话,一直只是团员的话、永远、才可以永远在一起……】
【我说你……】

【呼……胆小鬼是吧。嘲笑我也没关系,但是,我真的很怕。我害怕,那不知道那天就会到来的离别。】

怀中那具身体,一边自嘲着胆小鬼的自己,一边轻轻颤抖着。

看着一直想着这样的事情,柔软的黑发覆盖着的那颗小小的脑袋。不探究的根本无从知道,他那对爱情颠覆般的恐惧感到底从何而来。

虽然并不是所有的爱恋都会以悲惨的离别而告终。
但永远什么的,不过是单纯的孩子气的话,所以即便是讨厌的要死,即便不说,现实里不能实现的、只能任其默默枯萎的相思也确实就在眼前。

但这样,连什么都还没开始就全部否定的理由到底是什么?


【为什么,你会如此害怕呢?】
【诶…】
【随便就断定会分手,不是根本就不相信那4个人吗?】
【相信哦,作为岚的成员的话。】
【那为什么在这事上就没办法相信呢?】


因为……慢慢抬起的脸上,因为泪水的侵润泛起红潮。颤抖的双唇开合着,被牙齿咬着变得惨白。

睫毛上残留的泪滴,几次在述说的时候滚落下来。

这个魅惑的人。

可怜兮兮地,用力揉着自己的脸。因为哭得太厉害,用冰冷的手覆上变得燥热的脸。还残留着之前狠狠咬着的齿痕,他张开了口。


198= =发表于:2012/10/9 21:02:00

居然更了
谢谢ls翻译

199更了发表于:2012/10/10 3:20:00

终于把心里害怕的事说出来了,哭死我好了QAQ

200意外之喜发表于:2012/10/12 13:47:00

居然更了,

212条,20条/页

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